北海道Tour10 #6-4 2010/8/11 津別→滝上

津別→(国道240)本岐→(道道494)チミケップ湖 (以上#6-1)
→(道道682)最上→(道道27)北見
→(市道他)相内町→(国道39)旭 (以上#6-2)
→(国道242)豊里
→(国道333)金山→(道道306)鴻之舞
(以上#6-3)
→(道道137他)滝上  165km

道道137 狐沢橋にて RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 鴻之舞から中立牛経由で滝上へ 赤は本日の経路

 次は道道137、2005年開通の狐沢橋区間である。

 道の実態としてはトンネル無しの標高差220m稜線越え、何処をどう見ても峠の体裁をなしちゃあいるのだが、いかんせん名前が付いていない。

 個人的には狐沢峠という名前を勝手に付けてはみたものの、後で考え直すと非常にこっぱずかしい。最近はもう「橋越えでいいじゃん橋越えで」と思っている。

 それに、鴻之舞側から途中の橋で「第○狐沢橋」というのがが3つぐらいある。「狐沢橋」を道の名前にしてしまうのは、決して間違ってはいない。

狐沢橋から紋別地方の山々を見下ろす どこまでも続く低山 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

▼動画1分1秒 道道137 狐沢橋
▼展望240° 道道137 狐沢橋
 峠で地図を眺めていると、以前この道がまだ開通していない頃に仕方無く通った上古丹林道・クチャンナイ林道の白樺峠が、すぐ眼下の森、100mぐらい下にあることがわかった。目を凝らすとそれらしき辺りに、確かに道が通っている。

 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 峠の向こうも長い下りだ。そう高い峠ではないのに、谷底へ降りてからがまた長い。

 辺りは相変わらず山間まっただ中だが、山また山の空はどこか開けているように見える。じぐざぐの行程ではあるものの、確実に北上していることを感じる。

 下ってきた谷間が立牛の谷間に放り出されると、ようやく牧草地が登場。無人地帯からようやく人里に降りてきたのだ。
▼動画1分10秒 道道137 上古丹

 間もなく農家も登場。前述の上古丹林道の訪問時、道を教えていただいたのを思い出した。
 16:10、中立牛着。

中立牛から札中トンネル経由で滝上へ 赤は本日の経路

 今日最後の登りは札中トンネル。こここそ典型的な「稜線下100m」トンネル、登りは長くトンネルは非常に短い。

 立牛二十線川という、やや投げやり気味でかつてのこの土地の営みを思わせる名前の川をしばらく遡り、えっちらおっちら登ると、前の山のけっこう上の方にこれから登る道が登場。目指すトンネルはそのだいぶ奥なのである。地図上ではあまり距離が無いように見えるが、登ってゆく先が見えるのが逆に精神ダメージが大きい。

 下りも地図からは想像できない、長く感じる下りだ。

 どういうわけか滝上への訪問では、いつもこの札牛トンネルの前後の記憶が完全に飛んでいて、距離感すら全く無い不思議な道だ。

 山腹から谷間へ降りて、オシラネップ川に沿って森やら牧草地が過ぎ、唐突に川を渡ると、17:20、濁川の住宅地裏手に到着。

 濁川に着けば、もう滝上はほぼ一続きの町が中間にある狭い谷間でビミョーに途切れているぐらいの位置関係。宿に着いたようなものである。

豊里、金山から中立牛経由で滝上へ 赤は本日の経路

 朝のチミケップ湖訪問を早めに切り上げたり、途中であまりショートカットにならないショートカットを企んだりして、何と17時半前に滝上に着けてしまった。
 思えばお昼前の留辺蘂からここまで全くコンビニ休憩をしていない。一方で、今日ここまでセイコーマートに入る度に気になっていたのが、セイコーマート限定の「北見塩やきそば」。今なら時間はあるし、ちょうど腹も減っている。夕食直前ではあるが、カップ焼きそばぐらい何でもない。チャンスだ。
 というわけで、宿到着を目前にセイコーマートでちょっと焼きそば休憩。と、急に雨がぱらついてきた。ここまで一応路面は乾いてはいたものの、ずっと暗かった雨雲に遂に捕まったのだった。

 

 18:00、滝上「末広旅館」着。としさんのブログ、「FCYCLEの宿」でも紹介していただいた宿である。
 自転車から荷物を下ろしていると、外人さんが登場。ツーリング自転車がお好きらしく、話しかけてきてくれるが、女将さんとの会話が妙に親しげである。何とその方は宿主さんだった。
 私の4サイドランドナーをいたく気に入られて、明日の朝、自転車の積載状態の写真を撮っていただくことになった。ご自分でもマグネシウムのオーダーフレームをお持ちだったとのことだが、踵を壊されて休業中とのこと。

 としさん推薦の宿だけあり、部屋も風呂も綺麗で広く、食事は質量ともたっぷり。部屋からは宿裏手の渚滑川が眺められ、気分は良い。
 しかし明日の天気予報は、北海道じゅうで大雨とのこと。運とか雲の具合とかで雨を回避できるような状態ではなさそうだ。ならば輪行前提で予定を組まねば。
 バスの時刻などを調査すると、滝上を7時ちょうどに出発し、紋別、雄武、枝幸と乗り継いで浜頓別着は17時10分。もう少し早い時間に着けそうなものだが、紋別で2時間、枝幸で3時間半も待ち時間があるのだった。枝幸で風呂でもあれば、入ってゆくのがいいかもしれない。

記 2010/9/25

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Last Update 2019/8/1
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