北海道Tour10 #6-3 2010/8/11 津別→滝上

津別→(国道240)本岐→(道道494)チミケップ湖 (以上#6-1)
→(道道682)最上→(道道27)北見
→(市道他)相内町→(国道39)旭
(以上#6-2)
→(国道242)豊里→(国道333)金山→(道道306)鴻之舞
(以下#6-4) →(道道137他)滝上  165km

チミケップ湖到着 どんより曇り 湖水も鉛色 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 留辺蘂から金華峠経由で生田原、豊富へ 赤は本日の経路

 11:40、留辺蘂発。町外れで国道242へ分岐する。

 

 最初は留辺蘂から道道103で若左へ向かい、若左から国道333で旭峠を越えて遠軽方面へ向かおうと考えていたが、国道242で直接遠軽方面へ向かう方が、ほんの少しだけ距離が短い。何度かの雨宿りで予定時刻より遅れ気味なので、距離は少しでも少ない方が良い。それに、国道242は初めての道である。

 という、あまり前向きではない理由で足を向けただけの国道242。小雨がぱらついてどす黒い雲の下ではあったが、車があまり、いや、ほとんどこっちに来ないのがとてもいい。

 まずは金華峠。金華という地名、いや駅名は、SL時代からの名撮影地だった常紋信号場、その名前とセットで覚えていた。木立の向こうにひっそり建つ、その金華駅を横目に眺めて通過すると、森の中に金華峠の登りが始まった。

 とはいえ金華からはたかだか6.5km、140mの登り。だらだらっと坂が始まって、あっという間に終了した。

 清里から、なだらかな谷間に畑と牧草地が拡がった。

▼動画1分1秒 国道242 伊吹
 生田原では、緩斜面の丘に囲まれた盆地の拡がりが何とも伸びやかだ。まさか国道でこれほど静かな景色を見ることができると思っていなかった。大当たりの道である。

 雲は相変わらず厚く暗いが、道は終始一方的な緩緩下り基調で、自転車が荷物で重い私の省エネ運転には大変都合が良い。おまけに朝の北見への道道27と同じく北上方向の追い風がアシストしてくれ、走りも快調。

 生田原では、どこかで名前を聞いたことがある気がするノルディックファームの乳製品工場で、ソフトも食べることができた

 しかし、標高380mの金華峠から標高110mの安国まで23km、留辺蘂からだと31km。快調ペースではあるが、とても長いひたすらだらだらの下りでもあった。この間、生田原川が道に沿ってずっとほぼ同じ経路を流れているので、地図を見ればまあ当たり前の話ではある。

 その安国で、いつもは向こうを通る国道333に、JR石北本線を挟んで少し併行した後合流。一気に交通量が増える。あっちの道で交通量が少ないと思っていたのに、今回はこちらの方があちらより更に交通量は少なく、しかし合流すれば一気に交通量が増えるのが何だか奇妙ではある。自動車専用の旭峠トンネルができて、向こうの道の交通量は以前より増えているのかもしれない。

  豊里から金八トンネル経由で鴻之舞、滝上へ 赤は本日の経路

 13:35、豊里着。積み上げ計画じゃないので裏付けの無かった希望行程では、ここを13時までに通過できれば、遠軽の先から上原峠に向かおうと思っていた。しかし可能性度外視の希望行程であっても、今日の宿の滝上から逆算した行程なので、そのタイムリミットを無視して今から上原峠に向かうと、滝上での宿の夕食に間に合わない可能性がある。それにさっきの生田原辺りから道は乾いているが、雲はまだ低く暗く重く、以前雨に降られた上原峠に向かう気はしない。
 一方で代案として、というより以前からの課題として、去年開通したばかりの金八トンネルを抜ける手がある。
 金丸トンネルは、長い間毎年補修がらみの通行止めだったダートの金八峠に、去年3月トンネルが開通したというものだ。一昨年のツーリングでその情報を知って、一度は通りたいと思っていた。このままもう10kmちょっと車を我慢して、丸瀬布手前の金山まで国道333を進む必要があるが、その後はトンネル越え一発。標高差400m強、しかも大回りの上原峠越えに比べて、かなりのショートカット効果があるように思えた。
 それに、いろいろな優先事項の中で、未済経路であるということは大きい。今を逃すと、次はいつになるかは全くわからないのだ。まあ毎年同じような場所を経由して、同じような道ばかり通っちゃいるのだが。

 というわけで、そのまま国道333へ。

 遠軽と北見を結ぶ今までの区間より、遠軽と旭川方面を結ぶこっちの方が交通量が増えてしまった。

 けっこう狭い山間の谷間なのに、道には大型車が多く、比較的路側帯も狭く、落ち着かない道が13kmも続いた。

 14:15、金山発。
 国道から道道305へ曲がると、すぐに道の雰囲気、交通量の違いを感じた。それほどこちらは静かな道である。また、低山の谷間はしかしながら森が深く、道と電線と周囲の山と森以外に眺めるものは無い。急に無人地帯に入ってしまったことが理解できた。

 

 手持ち地図にはトンネルは描かれていないが、現在位置を表示するGPSと地図を照合すると、旧道の峠から200m下にトンネルが抜けているようだった。金山からトンネルまで、標高差たった100m強。トンネル自体もけっこう長い。自転車乗りにとってはなかなか開通効果の大きいトンネルだと言える。荷物を積んだ自転車で走っていると、標高差100mごときが意外に気になる。さんざん登らされてから稜線下100mとかでちょろっとトンネルで抜けるタイプのトンネルなど、「ケッ、ちゃちいトンネルでごまかしやがって」という気になってしまう。

 トンネルに向かう道の脇には、通行止めでジャングル廃道化した旧道が、行く手のトンネル口の上を巻きながらぐいぐい登っていくのが見えた。

 金八トンネルを抜けると、その向こうはもう紋別市。そんなもの地図を見ればわかるのだが、この辺りの距離感覚を一気に変えるトンネルだ。しかし、さっきの登りでも下っていても、車がほとんど来ない。よく考えたら、紋別から旭川方面は滝上を経由する国道273を使うだろうし、紋別から遠軽は言うに及ばずオホーツク海沿いだろうし。つまり、もともと利用者がかなり想像しにくい道なのだった。

 まあそんなことはどうでもいい。大森林にできた道はとりあえずありがたく、どんどん下って15:10、鴻之舞着。

記 2010/9/25

#6-4へ進む    #6-2へ戻る    北海道Tour10 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2019/8/1
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-10 Daisuke Takachi All rights reserved.