開陽→(町道)開陽台→(町道)開陽
(以上#5-1)
→(道道150他)養老牛→(道道885)虹別
→(国道243)弟子屈
(以上#5-2)
→(道道717他)札友内→(国道243他)美幌
(以上#5-3)
→(道道217他)美和→(町道)最上
→(道道27他)津別
136km
16:30、美幌着。町中は雨が上がったばかりのようで、しかも大雨だったっぽく、所々に水たまりができている。しかし、路上は何故かかなり埃っぽく、車が塵を飛ばすのか、走っていると目が痛くて仕方が無い。
目標時刻通りに着けたので、町中で少し休憩しておく。十勝帯広空港からここまでおよそ町っぽい場所を通っていない今回のツーリングだが、道が何本もある町の中、コンビニの場所を入れたGPSはむちゃくちゃに役に立つことを実感する。もちろん狙いはセイコーマートだ。
いろいろ食べたり飲んだりしながら、今後の予定を再確認しておく。津別へはもはや16km。時間に余裕がありそうなので、というより以前から一度行こうと思っていた、道道122・217へ向かってみることにした。網走川の広めの谷の東側に国道240が、西側に道道122・217が通っているのだが、国道240は段丘の台地をあまり意味無くビミョーに登ったり下ったり、しかも国道なりに交通量は多い。一方、道道122・217はずっと網走川の低地に続いていて、地図ではずっと畑の中っぽいように読める。落ち着いてのんびりできるだろうと思った。
16:45、美幌発。まずは網走川沿いの土手道へ。
途中で道道122の橋へショートカットするつもりで足を向けたこの土手、平野の景色が広々とのんびり、気持ちが車のストレスから一気に解放される。それに空にはいよいよ青空と、赤くなり始めた眩しい日射しが現れた。途中には昔の戦闘機等も展示されていた。なかなか落ち着いて、見所も多い道である。
続いて網走川の橋から道道122・217へ。
こちらも畑に近い静かな良い道である。刈り取り中のタマネギの香りが漂い、赤とんぼが飛び交い、涼しい風が吹いてくる。国道240とは大違いだ。
▼動画1分30秒 町道 岩富
今まで国道240しか通っていなかったのであまり気づかなかったが、この美幌から津別に遡る谷間はいい雰囲気だ。
宿が近づいた安心感だけじゃなく、北見地方ならではのそう広くない谷間の落ち着きが大変好ましく感じられる。
それは津別峠から津別に下ってくる谷間、上里、美都、豊永の落ち着いた雰囲気、そしてチミケップ湖方面へ向かう本岐の谷間が津別で合流したこの谷間ならでは雰囲気であることに気が付いた。
17:35、津別着。
国道と2本の道道がややイレギュラー気味に合流する津別の町中から、町外れに拡大しつつある住宅地を少し迷走。豊永「ファームステイティエラ」着は17:50。
こぎれいな新しめの宿だが、もう宿をはじめて7、8年経つらしい。風呂が大きく、めいっぱい脚を伸ばせて疲れが取れた気になった。室内に熱がこもり気味なのは、今年の暑さのせいだろう。食堂には冷房が効いていて、ひんやり気持ちいい。
部屋を網戸にしたままで、少し涼みに外へ出てみると、宿の外は広々と津別の畑。刻一刻と薄暗く、夕方の色から夜の色に変わってゆく空の下、野菜がこの暑さで元気なのか、もりもり背を伸ばしていた。
昨日まで泊まっていた学生さんの団体が今朝出ていったとのことで、夕食は「手抜きの手巻き寿司です〜」と女将さん。大皿に盛られた刺身を見ると、さすがオホーツク直送、なかなか新鮮そうでぴちぴちしている。よし、みんなイタダキだ。ちょろいぜ、と思っていた。
ところが刺身を一人分ぐらいずつこなし、さあ2周目の戦国時代だというところで、お昼に取ってきたというアスパラガスととうきびが出てきた。これがかつて食べたことがないほど甘く香り高く、柔らかで腰があって、すごい野菜である。しまった、こういう作戦だったのか、とこのとき気が付いた。別に刺身とか特別に特殊な料理なんかじゃなくても、この宿は農家の宿だけあって野菜がすっごく美味しくて、野菜だけでお客さんを夢中にさせてしまえるのである。
等と考えても、もうお腹にはそこそこ手巻き寿司が入ってしまっていて、山盛りのアスパラガスととうきびを半分も全部食べることはできなかった。残った分は翌朝また出るらしいが、私自身は毎朝早出のために、明日も宿の朝食は予約していない。惜しいことをした。
記 2010/9/23
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