北海道Tour10 #5-1 2010/8/10 開陽→津別

開陽→(町道)開陽台→(町道)開陽
(以下#5-2) →(道道150他)養老牛→(道道885)虹別
→(国道243)弟子屈
(以下#5-3) →(道道717他)札友内→(国道243他)美幌
(以下#5-4) →(道道217他)美和→(町道)最上
→(道道27他)津別
  136km

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 自動的に目が覚めると4時。正確に言うと4時直前、昨日下方修正行程だっただけあり、体調ばっちりで良い傾向だ。

 

 窓の外は薄暗い。外を伺うと、雨は降っちゃいないが、どんより曇りである。それが荷造り等するうち、5時ぐらいから青空が広がり始めた。目論んでいた朝の開陽台訪問には、又と無いチャンスである。

 ところが、荷物を一通り纏めてすぐ出発できるようにして、フロントバッグだけ持って外へ出ると、再び辺りは霧の中に浸かってしまっていた。それでも、昨日は見送ってしまった開陽台訪問、今朝こそは行っておかなければ。

 5:45、開陽発。霧の中の町道北19へ進み、武佐川のバウンドを過ぎ、町道19最大の登りを登りきり、開陽台入口に到着。

開陽から北開陽経由で開陽台へ 赤は本日の経路

 ここの段階で開陽からけっこう高度は上がっていて、眼下には中標津の牧草地がいい感じで広がっている。
▼展望180° 町道北19の開陽台出口到着 画像上でマウスをドラッグしてください

開陽台入り口から根釧台地を見渡す RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 晴れていれば本来ここでも地平線は見えるのだが、目指す開陽台はここから更に10%ぐらいの激坂を少し登ったところにある。

 6:05、開陽台着。
 開陽からは標高差100mだが、今、270°地平線が拡がるはずの大展望は霧の中だ。でも、これが今年の私の開陽台なのだ。今年も開陽台に来れた、そのこと自体が間違い無くとても嬉しいことである。それにしても今日はかなり霧が濃い。ついさっき、5時ぐらいにはあんなに晴れていたのに、一気に霧が出ちゃったのである。以前の訪問でも霧の開陽台だったことはあったが、もうちょっと近景が見えていたはず。今日はどうかすると駐車場の柵の向こうが見えない。

 

 駐車場にはまだ車が少なく、野宿の自動車やライダーが数人、寝ぼけ眼で自販機やWCの周りをうろついている。駐車場の隅に自転車を停め、展望台に上がることにした。

 坂を登って3階建ての展望台へ登ると、やはり周囲は一面霧の中である。建物の足下が見える他は、駐車場すら霞んでいる程。霧の中からは裏手の牧場らしき辺りから、牛らしき獣の声が一杯、けっこうはっきりと大きく、広い範囲から聞こえる。声の感じからするとその場所は結構近くっぽいが、それらの主の姿は見えやしない。

 しかし、辺りが白かろうが、展望台の開放感は十分感じられる。またここに来れているのが嬉しい、とまた思いながら、30分ぐらいぼうっとした。

 急に500mぐらい向こう、隣の丘のシルエットが見え始めた。

雲海に丘が浮かぶ Canon NewF-1 FD80-200mm1:4.0L SL E100G

▼動画37秒 開陽台 雲が晴れてきた
 白い霧の中、薄いグレーのシルエットに、日差しが当たるとともにすっと緑色が浮かび、牧草と木の区別、そして広葉樹のディティールがどんどん現れた。

開陽台西側の丘が登場 Canon NewF-1 FD80-200mm1:4.0L SL E100G

 近くの斜面に日が当たり始めている。青空が空の中に現れ、手前の斜面には牛がずらっと現れた。かなり展望台に近い場所まで牛がやってきていたのだった。今まで開陽台にこれだけ早い時間に来たことは無かったから、今まで知らなかっただけかもしれない。

再び霧に沈む谷間 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 数分後、空の青い部分が霧に隠れ、次第に丘の姿がシルエットになり、辺りはまた深い霧の中になった。わずか数分間の展望だった。しかし、開陽台が数分間景色を見せてくれたのだ。そのこと自体を今回の思い出にしておこう。

 7:15、開陽台発。いつも地平線を眺めながら拡がる牧草地に着陸するような気分になるこの下りも、今日は完全に霧の中で一面真っ白の景色である。
▼展望270° 開陽台出口から町道北19に合流 画像上でマウスをドラッグしてください
▼動画35秒 開陽台出口から町道北19に合流

町道開陽北19号に帰ってきた RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 この早朝開陽台往復というパターンはすごくいい。とにかく人が少ないのがいい。昨日の夕方も開陽台に行けていれば、2回も開陽台に、しかも人が少なく光がドラマチックな開陽台に行けるのだ。去年も開陽「民宿地平線」泊で、1日目夕方は開陽台訪問、翌日早朝は霧で割愛だったが、天気がいい年なら2回訪問は十分可能だろう。今後の開陽台訪問の基本パターンになるかもしれない。

町道開陽北19号を民宿地平線へ さあ朝食だ RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 7:30、開陽着。宿にはそれぐらいに帰る旨を伝えてあったので、朝食の準備はできていた。

記 2010/9/23

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Last Update 2019/8/1
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