開陽→(町道)開陽台→(町道)開陽
(以上#5-1)
→(道道150他)養老牛→(道道885)虹別
→(国道243)弟子屈
(以下#5-3)
→(道道717他)札友内→(国道243他)美幌
(以下#5-4)
→(道道217他)美和→(町道)最上
→(道道27他)津別
136km
ささっと朝食後残りの荷物を積み、8:25、開陽発。
少し下って開陽の交差点から道道150に入ると、こちらもやはり霧の中である。
▼動画1分1秒 道道505 俣落
俣落から北進への登りも霧の中。山沿いの開陽台辺りは霧が掛かっていても、少しだけ裾を下ったこの辺りではもう少し晴れていることも多いのだが、今日は根釧台地全体が霧の中なのかもしれない。
まあ雨が降らずに涼しいのは、今年の夏としては上出来と言わねばなるまい。一昨昨日、あれだけ「雨でも雪でも何でも降ってもいいから涼しくなってほしい」等と真剣に願っていたのだから。
▼動画2分 道道505 北進台
北進へ登っても、台地上は相変わらず霧の中。目新しい物が欲しく、「牧舎」の無人ミルクスタンドに寄ってみると、いつの間にかミルクスタンドが無人パン屋に変わっていた。美味しそうな菓子パンがいくつかあったので、補給予備に仕入れておく。
北進から先、本来は知床山脈方面の景色が開け、広々と拡がった牧草地と山々の姿が感動的なのだが、今日は全て霧の中。
カラマツと牧草地の一直線道路を眺めつつ、淡々と進むことにする。
周囲の景色は見えなくても、好きな道を通れているのはそれだけで楽しいことである。
▼動画1分45秒 道道505 旭新養老牛
9:05、養老牛着。いつも休憩するながかわ商店で、今日も少し休憩することにした。商店とは言えもう営業している形跡は無く、自販機がずらっと並んでいるだけだ。このうちこてんぐ缶は去年食べてみて大失敗だったし、他には煙草と清涼飲料水の自販機。煙草を吸わない私にとっては、清涼飲料を飲むしかない場所である。1986年、一番最初の北海道ツーリングで、この店で三角形パックの別海牛乳を飲んだことなどを思い出すが、もはや閉まったシャッターが強者どもが夢の跡状態である。
養老牛で道道150は裏摩周・清里峠方面へ去ってゆき、この根釧台地最北の1本道は道道885と名前を変える。
霧の牧草地、防風林の道をその後も淡々と粛々と進むと、この道最高地点の西別岳登山口を過ぎ、標茶町界を越え、牧草地と防風林が整然と印象的な中標津の景色から、次第にややランダムな地形の標茶の景色へと、辺りは変わってゆく。
それは、昨日西北標津から続いてきたこの道が、次第に終わりに近づいていることを意味している。根釧台地からいよいよお別れなのだ。少し寂しい。
西別川のアップダウンから向こう岸へ登ると、もう国道243が見えてきた。10:20、虹別着。そのまま坂を登ると根釧台地の縁である。アップダウン含みで概略4回の下りを終えると、もう弟子屈に着いてしまうのだ。
ここを通って根釧台地を去るときの毎度の私的儀式で、根釧台地の縁のてっぺんでちょっと振り返ってみる。しかし相変わらず霧が濃く、坂を下った辺りの牧草地から先が、もうすっかり霧の中だった。まあわかっちゃいたこと、ちょっと振り返ってみたかっただけなのだ。などと思い直し、さっさと先に進むことにした。
標茶町と弟子屈町の境界の丘のアップダウン辺りで、暗い空から遂に雨が降ってきた。
しとしとだが、けっこうしつこそうな雨である。雨具を着込んで残りの坂を登り、もう一気に下ってしまう。
▼動画31秒 国道243 仁多
11:05、弟子屈着。
この先屈斜路湖岸から津別峠を登り、津別峠展望台へ寄って屈斜路湖を見下ろしながら蕎麦でも食べ、のんびり今日の宿がある津別へ向かうつもりだった。そののんびり行程でのタイムリミットは弟子屈13時発。開陽台であまり時間を費やさなかったので、かなり時間に余裕がある。
一方で朝食後から今まで、自販機休憩でしか休めていない。まあしょっちゅう立ち止まってはいるが。とにかく、去年看板を見て強力に豚丼が食べたくなった、駅前にあるらしい豚丼屋を訪ねる良いチャンスである。こういうときはあまりうだうだ考えない方がいい。
お店は駅前の広場にあって、すぐわかった。「ぽっぽ屋」というそのお店は、どうやら摩周駅に豚丼弁当という駅弁を出しているようだった。
1年掛けてようやく会えた念願の豚丼は、大盛り\1200とけっこう高め。でも、ご飯の上にびっしり乗った豚肉は味わい深く、豚肉の味に負け無いタレは甘くて味わい深く、サイクリング中の昼食として満足できる量ではあった。しかし、一度セイコーマートの店内調理豚丼\450を食べてしまった身としては、やはり豚丼としてやや高めかもしれないような気はする。
記 2010/9/23
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