北海道Tour10 #4-4 2010/8/9 海岸町→開陽

海岸町→(道道87)相泊温泉→(道道87)海岸町 (以上#4-1)
→(道道87)羅臼→(国道335)薫別 (以上#4-2)
→(道道1145)北標津→(国道244)西北標津
(以上#4-3)
→(道道975)武佐→(町道北19)開陽  107km

霧の道道975 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 西北標津から道道975・町道北19号経由で開陽へ 赤は本日の経路

 少し西北の、その名も西北標津で道道975へ分岐、再び南下開始。

 ここから根釧台地最北の1本道開始である。

 とはいえここまで来ても未だ景色は霧の中。知床山脈の姿も全く見えず、時々見えるはずの地平線も、正面に続いているはずの一直線の道も、200mぐらい向こうから霧の中なのだった。

 次々過ぎて行く牧草地と防風林、そして思い出したように現れる川を渡るアップダウン。地図を見直して進捗を確認し、牧場入口の石灰に今年の夏らしさを感じるという行程が続いた。
▼動画1分1秒 道道975 西北標津

 一昨日は中標津も30℃まで上がったという話は、やはり一昨日天気予報で眺めたばかり。一気に気温が下がって、行き場の無い湿気が霧になってしまったのかもしれない。せっかく訪れた道東が、終始霧だったなどという経験は、過去いくらでもある。昨日からずっと願っていた涼しさについては申し分無いし、最低限雨になっていない。今回はこういう道東訪問なのだ。いいじゃないか。
▼動画2分31秒 道道975 北川北

 途中、武佐の商店で補給とする。朝食は遅かったものの、羅臼からここまで何も補給できていない。14時過ぎなのに食べたものは補給食の菓子パンだけ、何か物寂しいのだ。とはいえ、武佐辺りの商店では、せいぜいカップ麺ぐらいしか食べられそうにないのだが。
 とは思っちゃいたが、実際にはお店にはお湯も無し。売っていたカップ焼きそばは食べられず、自販機のキリンレモンも売り切れで、かと言って水はまだあるし、結局目的意識が行き場を失った勢いで、仕方なく缶コーヒーを飲んだだけ。

内陸はますます霧が濃い RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 もう開陽まで数km。次第に登り基調が鮮明になり始めた道を、再びとぼとぼと開陽へ。道は武佐から今までの道道975ではなく、町道北19に変わっている。

 拡がる牧草地の奥、防風林の向こうに、本当は見えるはずの地平線を隠している霧が恨めしい。

町道北19号 武佐の地平線ポイント 今日は全て霧の中 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 弾むようにアップダウンが次第に大きくなると、いよいよ宿へ分岐する北開陽の交差点だ。
▼動画1分7秒 町道北19 北開陽手前
 とりあえず宿に着く前に、もう少し町道北19を進み、いつも寄る私的定点撮影ポイントへ足を向けてみる。

  町道開陽26線 私的定点撮影ポイント Canon NewF-1 FD20-35mm1:3.5L SL E100G

 カラマツ林の1本道の奥、広々とした牧草地から根釧台地の地平線を見渡すこの地点、今日はやはり少し向こうの防風林から先が霧の中だった。砂利も何だか土石流跡っぽく流され気味、それは心無しか舗装直前の路盤っぽくも見える。まさかここも次回は舗装か。まあそうなったらそうなったでそれは多分なかなか感慨深いだろうし、それもまた旅なのだろう。
 霧は少しずつ動いてはいるようだが、濃度はほぼ均質で、開陽台ももはや霧の中。開陽台に2日に渡って訪問するため、今日は「民宿地平線」泊の予定だが、この分だと開陽台は全く霧の中だろう。人も多いだろうこの時間、何も霧を眺めに激坂を登ることはない。アイスに軽食はちょっとだけ魅力的だが。等と、町道19号の坂の上で定番写真を撮るのに列を作り、大音響を響かせて去ってゆくライダー達を眺めて思う。
 というわけでもう宿に向かうことにした。

町道開陽26線 私的定点撮影ポイント Canon NewF-1 FD50mm1:1.2L SL E100G

 15:45、開陽「民宿地平線」着。
 夕食まで時間は空いたが、ここは夕食後に町の温泉まで連れて行ってくれる代わりに、夕食前にお風呂に入ることはできないのが少し残念。でもまあ、今日の記録に昨日までの記録補填、今後の予定の検証等々、やることは山程ある。飽きたら居眠りすればいいのだ。
 今日のお客さんは私一人。天気も変だしどこもお客さんは少ないし、まあ毎回平均的な夏というものはあまり記憶に無いのだが、今年は特に際だって変な夏の北海道である。等と思いながら、今日も夕食がたっぷりと美味しいのは、やっぱりいい旅なのだろう。

海岸町から相泊温泉経由で開陽へ 赤は本日の経路

 夕食後は町中の町営温泉へ。20時出発で車で約10分、出るときは21時温泉発の予定は毎回同じ。お湯が多少暖かめだったので、むしろ早めに上がってしまい、併設の食堂へ。ここには去年断念した、そして今回初日に道の駅で食べられなかった、中札内地鶏の唐揚げがあるのだ。更にビールは生。
 値段は\700。1年越しの唐揚げ、ちょっと高いぐらいはどうってこと無いが、値段だけあって、出てきた唐揚げは一人で食べるにはかなり量が多め。しかも地鶏なので、肉はしっかり気味である。幸いこちらはツーリング4日目。何が出てきても相手に不足無く、残す気はしない。しかし、ジョッキまであおるとさすがに腹はたぷんたぷんになって、車まで歩くのが苦しい。まあいい、あとはもう帰って寝るだけだ。

記 2010/9/17

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Last Update 2019/8/1
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