塘路→(道道221他)阿歴内→(農道・道道1128他)太田
(以下#3-2)
→(道道813他・123)上風連
(以下#3-3)
→(123・国道243)別海→(道道364・根室東部広域
農道・道道363)尾岱沼→(国道244)標津
(以下#3-4)
→(国道244)伊茶仁→(国道335)羅臼
→(道道87)海岸町 188km
4時起床、5時には外へ。
空には低い雲が垂れ込めていて、すぐに雨が降りそうな気はしないが、辺りにはむっとした空気が漂っている。気温は昨日の下居辺の朝ぐらい、暑くはないものの、決して涼しいという程ではない。どう考えても25℃ぐらい、最高気温24℃とかいう昨日の予報は外れそうだ。また今日もこれから順当に暑くなって猛暑なのか。
とにかく、出発前に昨日パンクしたチューブを交換しなければならない。サイドバッグさえ着けてなければ、チューブ交換はいつも通りでそう時間は掛からない。返す刀でついでにチューブも修理を終え、荷物を積んだところで5:40。
今日のコースは太田から別寒辺牛湿原、茶内原野、上風連、別海と、根釧台地を斜めにたっぷり横断、標津でオホーツク海沿いに出て、そのまま羅臼へ北上というものである。ちなみに明日は知床峠、返す刀で清里峠を経由し、また根釧台地北端の開陽へ戻ってくる。とにかくこの2日、いや、更に翌々日の開陽→弟子屈も含めて3日間、たっぷり根釧台地を味わおうという魂胆なのである。
暑くなるのなら、とにかくこの先、毎回暑さに悩まされる茶内原野辺りはなるべく早く通過し、早く多分涼しいであろう別海エリアへ着きたい。明日は峠2つ+激坂の開陽台、そして明後日には開陽台+津別峠が控えている。それらに較べると今日は平地主体なようではあるが、アップダウン連続の根釧台地をこれだけ豪快に横断するコース、実は今回が初めてなのだった。別海までは毎度のコースで距離感はあるが、その先が何とも掴みどころが無い。アップダウンの傾向としては別海以降は確実に緩くなるだろう。問題は別海から標津までの距離感があまりぴんと来ないのだが、こういうときこそ地図を読まなければならない。
5:50、釧路湿原とうろYH発。まずは去年通った道道221で阿歴内へ。
5時よりは明るくなったものの、相変わらずすぐ降り出さないぐらいに厚く低い雲の下、道道221は塘路湖畔へ向かう。
昨日の熱気なのか路面はむっと蒸しているが、幸い直射日光が無く、この時間から早くも気温がぐんぐん上がるということは無いのが、昨日との大きな違いではある。いや、一昨日昨日と熱中症手前まで追い込まれていると、今朝は涼しささえ感じられる。とりあえず有り難いことだ。
このまま早めに東へ進み、浜中町へ入ってしまえば、過去の経験上熱中症になることは無いだろう。その先は更に気温が低くなる別海町、なんとか逃げ切れる。
しかし、塘路湖畔の森を進むと、少し雲が高くなり、時々日差しも出てきた。日差しが出ると、すぐに直射日光で暑さを感じ始める。まだ6時でこの状態。今年尾夏はなかなか一筋縄じゃいかないね。
塘路湖外れのモアレキナイ川の向こうに、農道っぽい細道への分岐が登場。そういえば去年この道を通ったとき、手持ち地図でまず確実にダートっぽい黒い単線で描かれていた道を、「なんだこれ、舗装なんじゃん」と思っていたことを思い出す。地図によれば、今日の予定コースをショートカットしてアップダウンも少なく、しかもそういう道が未済経路なのである。
ならばこっちへ行ってみよう。わずかな距離ではあるが。
チョクベツ川沿いのその未済ルートは、道幅も路面もカーブの具合もいかにも町道っぽく道道221より頼りない雰囲気で、湿地の茂みに続いた。
目立った集落は経由しないが、塘路湖岸の湿地帯から50mぐらいの台地へ登る辺りで、静かな朝の牧場が現れた。やはりこの辺りでも、牧場の入口には口蹄疫対策の石灰がまかれている。
▼展望360° 農道 国道272到着手前 画像上でマウスをドラッグしてください
▼動画1分1秒 農道 国道272到着手前
7:05、国道272発。
次は道道1128である。去年通った北回りの町道は雰囲気はいいものの、今年は更にその道といつもの道道1128との間にもう1本町道か農道っぽい道が、片無去を経由してまた道道1128に戻ってくるのに気が付いていた。ここもわずかな距離だが未済である。やはり行ってみよう。
国道272を過ぎてから、空は青空混じりの明るい曇りとなっていた。ちょっと雲の中から日差しが出ると、まぶしく暑い。しかし、風は確実にさっきより涼しくなり始めている。期待通りの厚岸の冷気なのだった。
▼動画1分3秒 道道1128 南片無去
南片無去の手前に着くと、ちょっと路盤の薄そうな舗装道路が登場。これだ。とりあえず入口は問題無さそうな道である。
▼動画1分21秒 農道へ
分岐した道は、道道1128が通っている台地の端っこに向かって、広々とした牧草地の中を進んでゆく。やはり多少路盤は薄そうで、全体的に路面の平滑度は道道より落ちる気はするものの、のんびりした雰囲気が自転車にはなかなか良い道だ。
道が台地から浅い谷に降りる辺りで、雲が濃くなってきたのに気が付いた。気温も明らかにさっきより下がっている。いいぞ、このまま行くんだ。
丘の上では根釧台地が広々と360°拡がって、明るい緑の牧草地と濃い緑の森が丘の向こうへ続いてゆく。丘から低地へ少し下ると、周囲の丘との位置関係は水平、垂直方向にダイナミックに変わってゆく。景色自体は終始牧草地と森で決して変わり映えはしないのだが、その変化そのものが感動的だ。根釧台地の景色が魅力的な理由の一つだと思う。
▼動画51秒 農道 片無去
いつの間にか着いてしまった片無去では、もはや牧場が1軒だけ。本家無印より南の付いた片無去の方が余程栄えていのだった。
▼展望360° 農道 片無去 画像上でマウスをドラッグしてください
道道1124に戻って間もなく8:10、太田着。
もと開拓団地だったとかで、周囲の丘陵中、ここにだけグリッド状の道路が集中している。太田に着く前に道道1124はやや複雑に曲がるので、ここを間違えずに辿るのにはGPSが頼りになる。昔は何回か同じ間違いをして、全然違う門静方面へ出てしまったものだった。
記 2010/9/11
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