北海道Tour10 #2-4 2010/8/7 下居辺→塘路

下居辺→(道道134)開運→(町道)北居辺
→(国道241)足寄 (以上#2-1)
→(国道241)螺湾→(道道664・町道)オンネトー (以上#2-2)
→(道道949)茂足寄→(国道241)阿寒湖
→(国道240)徹別
(以上#2-3)
→(市道)共和→(国道274)中久著呂→(道道1052)下久著呂
→(道道1060・国道391他)塘路  187km

徹別の牧場 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 徹別から国道274経由で塘路へ 赤は本日の経路
 

 16:05、徹別発。
 ここからは国道274最東部、建設中の分断区間である。正確に言うと、徹別からは少し市道を挟んで国道274の分断中間部に辿り着く。
▼展望270° 徹別 画像上でマウスをドラッグしてください

徹別の拡がり RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 建設中の国道274は、この国道240から西の山中で途切れている。もうかれこれ10年ぐらい地図では工事中ながら、国道392まで到達していない国道274、実用上国道274東部区間に入り込めるのはここなのである。

 牧場の間から丘陵を越えた市道が、国道274に接続してすぐにまた次の丘陵に取り付く。要するにアップダウン区間なのだ。

 

 その登りではやはりすぐ汗が吹き出して、身体が汗でだらだらべとべとになってしまうが、下りではだいぶ涼しさが感じられるようになっていることに気が付いた。いくら何でも16時過ぎ。涼しくなってくれないと困るのである。

 分断して他の道に接続していないだけあり、2つ丘陵を越えた上幌呂平和でようやく車が登場。国道にしちゃ極端に交通量が少ない。

 辺りの森、牧草地は静かで緑が美しく、今のところは自転車にとってなかなかいい道ではある。

国道274 茂雪裡第一を見下ろす RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 国道274が国道392に接続していないので、今は十勝から道東へ向かうのに、今日通った国道241か国道392+国道38ぐらいしか現実的には選択肢が無い。でも、国道274が国道392に接続すると、この国道274のみならず、十勝・道東内陸への有力接続チャンネルとして利用価値が上がる国道392まで交通量が増えてしまうのかもしれない。

 上幌呂市街、茂幌橋、支雪裡第三と、集落と牧草地が入れ替わって登場する丘陵アップダウン。

 登りは足が重く、一直線の長い登りが視覚的にダメージが大きい。でも、地道に登っていれば、意外にも見た目程の長さは無い。

 それに空には雲が適度に増え、絶えず直射日光を遮っていてくれていた。この曇りでコッタロ展望台も素直に諦めが付くのも、今日のところは都合が良い。

 17:30、中久著呂発。ここから先はもう下り基調である。更に実際に牧草地の中を下ってゆくと、追い風で快調だ。これなら18時半になんとか間に合うかもしれない。

支雪裡第三から中久著呂経由で塘路へ 赤は本日の経路

 広々とした牧草地の草原、去年は青空と緑と眩しい光の道だった道道1052。今日はもうそろそろ暗くなり始める夕方。空は青からうっすらオレンジに変わりかけていていつまでも眺めていたい色だが、一方でやや気が急く。
▼動画1分1秒  ▼動画1分2秒 夕暮れの道道1052

 もう30分早いと気が楽なんだけどなあ、と思って思い出した。朝、芽登でパンクしなけりゃあ良かっただけなのかもしれない。

 下久著呂からは道道1060。いよいよ釧路湿原の端である。

 丘陵裾の森では、湿原効果なのか空気がそれまでとは比較にならない程冷やっと涼しい。いよいよ名実共に道東にやってきた、という気になる。

 森からだだっと下り、何となく後ろ髪引かれる思いでコッタロ展望台の前を通過。寄りたかったがまあいい、かなり雲が低い。

 そのまま一気に釧路湿原の5kmぐらいのダートへ突入する。と、とたんに小石が時々リムにごつっと嫌な感じで当たり始め、すぐに減速する。なるべく小石を除けつつ進むが、路面コンディションは去年の記憶より嫌な感じの石が多い気がする。時々ごりっと嫌な感触、あともう数km。頼む、宿まで持ってくれ。

夕暮れの道道1060 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 それにこの夕方にして、ダートの道道1060には車がやってくる。その車がすれ違うときに、砂埃をもうもうと舞い上げ、目に入って困った。痛いので、しばらく立ち止まって休まざるを得ない。最後の最後で思わぬペースダウンなのだった。

 

 釧路川を渡ると、いよいよ国道391である。道に出ると、追い風でとたんに脚が軽くなった。あと少し。と思っていると、塘路湖を渡りきって塘路の集落の手前で前輪からずるずるっと嫌な感触が。やばいと思ってすぐにブレーキを掛けるが、一気に空気が抜けてしまったのであった。
 やはりさっきのダートでのリム打ちだ。でも、駅前の宿まであと少し。まあ18時半は過ぎそうだが、もう駅が見えている。押して行こう。

徹別から国道274経由で塘路へ 赤は本日の経路

 18:40、釧路湿原とうろYH着。
 急いで到着したものの、着いてみれば諸般の事情で夕食は19時からになったらしい。風呂に入る時間は無いが、落ち着いて荷物を下ろせてまあ都合は良い。宿の前にはロードレーサーが1台。宿泊者のものに違いない。とりあえず夕食前にチューブ交換はできなさそうなので、明日早朝に修理することにした。

 

 しかし、宿の中はけっこう暑い。昼間の熱気がまだ夜の空気と入れ替わっていないのだろう。自販機を求めて外へ出てみると、やはり思いの外空気が生暖かい。それもそのはず、今日はこの辺りでも日中は30℃出たらしい。ひええ〜、30℃。全然涼しくないじゃん。天気予報では明日は曇りで最高24℃とのことだが、どうだか。信用する気にならない。とにかく曇っても、多少雨ぐらい降っても、気温だけは下がって欲しい。
 夕食はいまどきのYHらしく、質、ボリューム、栄養バランスとも全く不満の無いもの。特にボリュームたっぷりのトンカツは肉の味わいが豊かである。またもや以前泊まった下幌呂「宿房まきごや」の豚肉料理を思い出した。道東のこの辺りの豚肉は、とてもオイシイのである。

記 2010/9/5

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Last Update 2019/8/1
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