北海道Tour10 #2-3 2010/8/7 下居辺→塘路

下居辺→(道道134)開運→(町道)北居辺
→(国道241)足寄 (以上#2-1)
→(国道241)螺湾→(道道664・町道)オンネトー
(以上#2-2)
→(道道949)茂足寄→(国道241)阿寒湖→(国道240)徹別
(以下#2-4) →(市道)共和→(国道274)中久著呂
→(道道1052)下久著呂→(道道1060・国道391他)塘路
 187km

阿寒湖畔のセイコーマートで休憩 便利になったもんだ RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 オンネトーから足寄峠経由で阿寒湖畔へ 赤は本日の経路

 道道番号はオンネトー湖岸から番号が変わっていて、道道949となっていた。道道949は、オンネトー湖岸から100mほど登り、前述の野中温泉を経由、300m弱下った茂足寄で、足寄から螺湾まで通った国道241の先に合流する。その時点で今回のオンネトーへの立ち寄りが終了となるわけだ。

 涼しかったオンネトーだったが、標高は高いのに、オンネトーを離れるととたんにちょとっとの登りで汗だらだらである。森の中の道とはいえ、やはり暑いのだ。

 

 13:05、野中温泉でまた自販機休憩である。やや古びた建物が2軒。そのうちの古びた、というよりかなり古めの建物が、懐かしい野中温泉YHだ。建物は古いがなかなか良い温泉が評判のYHで、1986年以降泊まる機会を作れていないのが残念だ。
 すでに阿寒湖到着予定時刻だったが、まだこの先300mほど下ってから国道241を100m強登って足寄峠を越えないといけない。下って登ってが勿体ないのみならず、足寄峠周辺にはだまし峠があった。しかも、峠を越えてから阿寒湖まで300m下るのに確か8km、いや、10km以上あったはず。駄目押しで、この暑さで身体はしんどい。

 しかし、前には進まないといけない。何だか面白くなってきたぜ、今日も。などと思いながら、とりあえず粛々と進めるペースで進まないと、今のところは。

 国道241までの下りも、国道241の登り返しもも、もうすっかり見事な大森林の中である。木が針葉樹系で、とにかく背が高いのだ。

 国道240と合流後、足寄峠までにだまし峠が2箇所。いかにも北海道の峠らしく、ピーク部分がなだらかな鞍部になっているのだった。

 時間押し気味とはいえ、刻一刻と日没時刻が近づいていた前回2008年の訪問より、だまし峠を客観的に捉えて大らかに許せる余裕があるのが我ながらおかしい。これは、山間部で雲が増えて直射日光が遮られ続けているのと、森に突入してやや涼しくなってきたことが大きい。

 何と言っても、阿寒湖から下ったらもう阿寒の谷間。毎回根釧台地より気温が高いのを感じるものの、もう釧路市。

 ここまで来たら、あとはもう釧路市へ下るだけなのだ。十勝での熱中症の危険から、何とか逃げ切れたのである。

阿寒湖畔から国道240経由で徹別へ 赤は本日の経路  

 14:50、阿寒湖畔着。湖畔を少し進んだ、2年前の夕暮れに休憩したセイコーマートで、休憩とする。予定到着時刻から大幅に遅れてはいるが、何しろまだ先が長い。それにこの先、もう宿までコンビニなどという気の利いたものは無いのだ。
 野菜、水分、そしてパン、いろいろ集中的に補給しながら、この先の予定を再確認しておく。前回は阿寒湖発が18時半過ぎで、上阿寒の宿着が19:45、ということは阿寒湖から上阿寒まで約1時間強。今回は上阿寒よりやや手前の徹別で、分断国道274の東部区間へ向かうので、まあ1時間見ておけば大丈夫だろう。とすると、阿寒湖15時過ぎ発で16時徹別着。その先も以前、釧路湿原東端に近い下幌呂の「宿房まきごや」から阿寒へ1時間掛かったので、阿寒少し北の徹別から、下幌呂の北の中久著呂まではやはり大まかに約1時間。いや、距離もアップダウンもあるので、もう少し掛かるかもしれない。でも、まあいい。とすると、中久著呂で17時過ぎかもう少し。
 中久著呂から宿のある塘路までは逆ルートで去年通っている。1時間で行けた記憶は無いが、下り基調だし、大きなアップダウンは無い。当初目論んでいた、コッタロ展望台からの夕暮れの釧路湿原展望は無理そうだが、それさえ諦めれば、YHの夕食タイムリミット18時半には間に合うっぽい。

 などと自分で立てた丼勘定計画を詳細確認、予定時刻よりだいぶ遅めではあるが、行けるという安心感が出てきた。安心すると気持ちが楽になって、阿寒湖畔の涼しさに身体を委ね、東京から北海道2日目になってもまだ追いかけて来やがった猛暑、熱中症の危険から逃げ切れた実感で、何だか嬉しくなってきた。

 国道241は、湖畔から阿寒湖外周の縁を乗り越えたところで、足寄峠手前で合流した国道240と分岐、弟子屈方面へ向かってゆく。こちらは国道240、阿寒方面へ。

 2年前の2008年、日没後で刻一刻と暗くなっていったこの道。今日は行程の安心感とともに、延々続く丘陵と深い樹海の中を眺めながら、時々地形乗り越え程度のアップダウンが現れるぐらいの緩々下りをひたすら南下する。

 それにしても、行けども行けども続く低山と大森林が圧巻である。前回は闇に隠れて、というより気持ちに余裕が無くて楽しめなかった景色である。
▼動画25秒 阿寒川沿いの谷間

 さっきの分岐辺りから雲が切れ、直射日光が辺りを照らし始めた。下り効果もあって段階的に、しかし際限無く路上の空気が暖かく暑くなってきた。猛暑から逃げ切れたはずだったが、これじゃ十勝と変わらないのではないか、という気もしないでもない。昨日よりも空に雲が多くて、直射日光で暑くならないだけではないのか。やはり今日の夕方のうちに、早いとこ阿寒から鶴居を抜け、釧路湿原まで行かないといけない。

 もの凄い大森林が延々続いたのが、飽別で牧場が登場。ようやく里に下って来たのだった。やはり前回の、長い長い闇の後、牧場の灯りにほっとした気分を思い出す。

 間もなく牧草地の1本道の彼方から青い標識が登場、徹別に到着。

記 2010/9/5

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Last Update 2019/8/1
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