北海道Tour10 #1-3
2010/8/6 とかち帯広空港→下居辺

とかち帯広空港→(道道109、村道他)中札内
→(道道55・十勝中部広域農道他)広野 (以上#1-1)
→(市道・道道55)御影
(以上#1-2)
→(道道734・55)然別→(国道241・市道他)福平
→(市道・道道316)西居辺→(道道134他)下居辺  119km

下居辺 山の湯温泉到着目前 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 御影から然別経由で福平へ 赤は本日の経路

 15:10、御影セイコーマート発。
 道道734から十勝川沿いの谷へ、十勝橋で道道75へ移ってそのまま十勝川沿い、山裾の平地を一気に下る。

 段丘に挟まれた谷間のそう広くない平地はアップダウン皆無の下り基調、下りそれ自体はかなり微妙なのだが、追い風がけっこう効いて、ちょっと脚を回すとすぐ30km/h出てしまい、ここで調子に乗り過ぎないよう経済運転に気を付けるほど。我ながら人が変わったような快調行程だ。

 しかし、ここへ来て眠くてしょうがなくなってしまっていた。ツーリング初日の常で、普段のお昼寝ができていないところへ来て、さっき腹を満たした効果が出てしまっているのである。帯広に近づいて交通量も多いこの道で、この速度で、居眠り運転や転倒などという事態は絶対に避けなければならない。

 仕方なく道ばたに座り込むと、やはりすぐに眠れてしまうのが自分でも可笑しい。しばし意識を失ってから目覚めるとそこは5分後の十勝の道ばた、現実に戻って再び生暖かい追い風の中へ。

  然別から東士幌経由で下居辺へ 赤は本日の経路

 16:05、然別着。十勝川の北側の段丘がここで終わるため、ここから北上可能となる。
 というわけで手頃そうな交差点であまり深く考えずに新しめの道へ。と、曲がってみれば片側2車線のかなり広い道で、「フロンティア通り」などという名前まで付いている。その実態は、手持ち地図に載っていないがツーリングマップルにはちゃんと載っている、国道241のバイパスなのだった。

 さすがにこのまま国道をいつまでも進む気は無い。途中の下音更で静かそうな市道へ。

音更 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 もうそろそろ日差しは赤くなりはじめ、防風林は道に長い影を落としていた。国道241に沿った裏手の町道では交通量が少なく、今日ようやく暑さから逃げ切れた気分になれているのが嬉しい。

 音更裏手で2本ぐらい向こうの国道241は音更川を渡り、こちらの行きたい方向である東岸に渡るようなので、頃合いを見計らって国道へ復帰。
 しかしさすがに大型車の交通量は多く車の速度も高く、無性に車の居ない道へ行きたくなってしまう。所詮国道はこんなもんである。

 そこで福平で自販機休憩後、さっさと更に東の市道へ。何だか去年通ったような気もするような町道を渡るが、ここは未済経路消化優先で、東士幌から更に市道で北上を再開。
▼動画1分16秒 東士幌 町道東四線

豊田 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 一度は未済経路へ向かったものの、またもや冷たい水が欲しくなってきた。しかし、豊田で記憶にあったセイコーマートを目指したはずが巡り会えず、そのうち堀田では、一直線の道の行く手に突如牧場ダートが登場。

堀田 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 そこで更に東の道道316へスライド、などという具合に、のんびりといい気分で、そろそろ先が見え始めた十勝田舎道の北上が続いた。

 17:55、西居辺から道道134へ。

 十勝平野の東の縁を乗り越え、東側の丘陵谷間へ一気に下る。下居辺に降りきってしまう手前に今日の宿、「山の湯温泉」の看板があった。

 分岐を入った町道は、狭い谷間の山裾の、牧場をつなぐのどかな素晴らしい道だった。夕方のこの時刻、森から吹く風が涼しく、そもそもいくらなんでも気温はだいぶ下がっている。日差しはもう真っ赤っかで山影は蒼く、前回訪問時もこんなのんびりした雰囲気の道だったのを思い出した。こんなのどかなところで今日の行程が終わるのがとても嬉しい。いろいろつらいことはあったが、北海道ツーリング初日、とりあえず終わり良ければすべて良しである。

御影から然別経由で下居辺へ 赤は本日の経路
 

 18:10、パークゴルフ広場の中、白樺の並木道を通って、4年振りの「山の湯温泉」に到着。
 前回まだまだ娘さんっぽかった女将さんが、すっかりお母さんっぽくなって登場。夕食は19時からにしてもらい、のんびり温泉に入ってから夕食にできることになった。
 少し熱めのお風呂はぬるっと茶色っぽくいかにも温泉で、汗でべとべとの身体と頭がすっきり助かった。そのお風呂の脱衣場、館内随所に張られた手描きの張り紙には相変わらず可愛らしいカエル等の生き物が描かれ、手書き文字も女性らしい文字が可愛らしい。今回再訪の楽しみの一つですらあった、女将さん直筆の作品群である。

 部屋が暑いのは、まあこの季節のこの辺りの宿では当前の話。出入口を開けっぱなしにして部屋の扇風機で換気すれば、十分に予め予想(覚悟?)していた範囲の話。換気して冷房無しでなんとか行けるのは、猛暑の続く東京よりはマシである。

 食事は相変わらず品数多めで美味しく、この手の宿にしては野菜も多くてバランスが良い。お品書きはやはり女将さんの手書きで、山の湯温泉のメインキャラクター、カエルのイラスト付なのだった。

記 2010/9/1

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Last Update 2019/8/1
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