北海道Tour04
#4-3
2004.8/10
下幌呂→霧多布

赤が本日の経路 灰色は昨日までの経路

下幌呂→(道道53)支雪裡第三→(国道274)ヌマオロ
→(農道)磯分内→(道道1040・国道243)虹別
→(道道885・150)
(途中まで#4-1)俣落
→(道道833)中標津
(以上#4-2)   97km

厚床→(道道1127・農道)厚陽
→(道道988)恵茶人→(道道142)新川十字路   33km

恵茶人 眼前に拡がる太平洋

 川のような国道で、バスは窓の高さまで水を跳ね飛ばし、いや、かき揚げながら、丘陵のアップダウンを粛々と進んでいった。もしこの中を走っていたらと、つくづく輪行して良かったと思った。
 登ると牧草地、下ると湿地帯、延々と続く似たような風景の中、西春別、別海と、確実にバスは足を進めていた。バスは偉い。雨は別海を過ぎてもまだ止まず、奥行を過ぎるとワイパーが壊れるのではないかと思うぐらいますます激しくなった。そうかと思うと、湿地帯の真ん中で突如、50mか100mぐらいの間、路面が乾いている場所があったりもした。どういうわけか、そこだけ雨が降っていないよう卯なのである。湿地帯の驚異だ。
 いつも天気が変わる厚床の台地に登れば、少しは雨は弱くなるだろうと思っていたが、最後の坂を登り切って変電所を過ぎても一向に雨が弱まらない。厚床駅前でちょっと濡れないといけないな、と覚悟を決めた。ところが、厚床駅まであと100か200mぐらいの国道44の交差点を境に、何とそれまで降っていた大雨が止んでしまったのである。

厚床駅 裏手に拡がる牧草地 雨の止んだ厚床駅前 厚床駅 道道1127へ いつもは落石への道

 誰もいない厚床駅の待合室で自転車を組み立て、国道の交差点で少し補給してから、15:30、厚床発。
 なだらかに隆起しながら遠くの森まで牧草地が続く。太平洋の寒流の影響を受ける低温地帯だけあって、開けた牧草地には少し寒々しい雰囲気が漂っている。今日も雲が拡がり始めているのもあって、今までの他の場所よりだいぶ涼しい。

広々とした牧草地 低い気温のせいかどこか寂しげな空の色 浜中の牧草地名物 JAはまなかのルパン看板 厚陽の集落

 太平洋方面の空には、やばそうなとろんとした灰色の雲が東側の根室方面から押し寄せて、少し手前で西側の雲が高い部分と拮抗しているようだった。霧多布までは何とか天気も持ちそうだ。

牧草地から森林に突入 突如道はダートに ちらっと太平洋が見えた

 牧草地を抜け、台地の縁の森の中で下り始めた道は、途中から突然牧草地のダートに変わった。ツーリングマップルにダート表示が出ていないためか、さっき追い抜いていった2人乗りバイクが立ち往生している。
 薄暗い丘の向こうに太平洋がちらちら見えたと思ったら、眼前にほんわり明るい太平洋が拡がった。陸地は曇り空だが、海の上は青空のようだ。

正面に太平洋が拡がる やがて道は浜辺の道道142へ 馬もいる(見えにくいけど)

 周囲が一気に開けたので、近くの草原に放牧中の馬から、遠くの切り立った岸壁もよく見渡せる。

恵茶人 延々と海岸のアップダウンが続く 下りきると浜辺が間近

 海岸の道道142で、今日の宿がある霧多布方面へ向かう。
 馬の牧場や湿地帯を左に、太平洋を右に眺める海岸部、鬱蒼とした低木林の中を進む台地部。海岸と台地を強引に横切るため、標高差40〜80mぐらいまでの際限無いアップダウンが続く。何だか気が急く暗い曇り空のためか、中標津で一度バス輪行の気持ちになったためか、一つ一つのアップダウンがちょっとつらい。。

奔幌人 延々と続くアップダウン 陸地が雨雲に覆われているのがよくわかる

 おまけに内陸方面は再び雨になっているようで、時々その雲の端っこが雨を降らせてきた。海側は雲が十分高いので、平地が続く霧多布方面に何とか早く辿り着かないと。

榊町トンネルが見えてきた ウミネコの群れ 霧多布へ 浜辺の一直線

 榊町で短いトンネルを抜けると、最後は霧多布まで低地の道だ。ちょうど都合良く追い風である。
 17:30、新川十字路着。交差点から今日の宿、民宿「千船」が見えた。

話に聞いていた交差点のスーパー その向こうに民宿千船の看板 民宿千舟

記 2004.8/31

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Last Update 2004.10/22
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