下幌呂→(道道53)支雪裡第三
→(国道274)ヌマオロ
→(農道)磯分内
→(道道1040・国道243)虹別
→(道道885・150)(途中から#4-2)俣落
→(道道833)中標津
   97km

(以下#4-3)
厚床→(道道1127・農道)厚陽
→(道道988)恵茶人
→(道道142)新川十字路
   33km

北海道Tour04 #4-1
2004.8/10 下幌呂→霧多布

赤が本日の経路 灰色は昨日までの経路
赤が本日の経路 灰色は昨日までの経路

 昨日はあれだけ疲れたが、それでもちゃんと4:30前には目が覚める。我ながら見事だ。何と言っても1年間待ち続けた、夏の北海道なのだ。
 2階から下りてちょっと外へ出てみると、昨夜と同じく周囲には真っ白な濃い霧が立ちこめている。そのせいで日光は出ていないが、やはり寒くない。猛暑でベースの気温が高く、夜でも大して気温が下がらないのだろう。
 日中はここ2、3日と同様、ちょっと厳しいことになる、と思った。

 出発が早いのでおにぎりをお願いしたのに拘わらず、わざわざ私より早起きして作ってくれた宿の朝食は、昨夜の夕食に引き続きスタミナ系で美味しい。
 6:05、下幌呂「宿房まきごや」発。走り始めると、すぐに腕、自転車など、あちこちに真っ白な濃い霧が結露し始める。

下幌呂から鶴居経由で磯分内へ 赤は本日の経路 朝の「宿坊まきごや」 濃い霧 周囲の牧場も霧の中

 白い霧の中から現れる風景には見覚えがあった。地図を見直すと、何と道道53は去年どさんこ牧場から釧路へ向かうバスで通った道である。宿を間違えたりバスを待ったりした鶴見台も、なんだかそれも懐かしい。

鶴居の町 鶴居の先も霧 霧の中が明るくまぶしく、そして暑くなってきた

 7:30、鶴居着。少し休憩後、鶴居を出発。
 鶴居から先は丘陵の牧草地になる。アップダウンをいくつか進んだ支雪裡辺りで、白い霧の中が何と無く明るく、湿った空気が急速に蒸し暑くなり始めた。そのうち、行く手の向こうが何となく明るくなっていると思ったら、その辺りで急に周囲の霧が晴れだした。

まだそれでも周囲は霧っぽい しかし何となく霧の中に青い色が すうっと霧が晴れてきた 一気に晴れに トンボの大群も繰り出す 道にはアオダイショウ 釧路川 護岸工事が進んでいるが十分に鬱蒼とした雰囲気

 強烈な直射日光と照り返しで、周囲がいきなり暑くなる。まだ8時前、この強烈な太陽は一体何だ。
 道には何故かトンボの大群が繰り出していた。時々自転車にも突っ込んできて、顔面に当たる。注意が必要なほどの驚くべき数だ。自転車を停めると、例によってゴマフアブが寄ってくるので、そんな空中の小虫で朝食中なのではないか。

シオカラトンボのような金属光沢の黒っぽいトンボ 名前不詳 ルリボシヤンマ この辺りに多い 新兵器CaplioG4wで激マクロ撮影

 丘陵の谷間、ヌマオロで国道274から農道へ分岐し、磯分内へ向かう。
 最近の道道ぐらいに幅広で安定した農道は、斜度だけは農道のままなので、アップダウンがなかなか堪える。また、丘陵地帯のイレギュラーな線形と、道と等高線と川だけの地図のせいで、事前の目論見より標識に出ている距離が長い。手こずっているうちにどんどん日が昇る。

アップダウンが続く 丘陵の丘の上

 9:15、磯分内着。セイコーマートで少し休憩すると、もはや冷房がこの上なく有り難く、店から出たくない。凄まじく暑くなっているようだ。

農道を登る 磯分内から虹別、養老牛へ 赤は本日の経路
磯分内へ

 磯分内からの道道1040では、緩い登りがだらだら虹別へと続く。一駅離れただけの弟子屈から同じく虹別へ向かう国道243は、ぐいっぐいっとメリハリを利かせて登るが、こちらは量としては同じぐらいの登りなのに、あまり登っている気がしない。

道道1040 ひたすら暑い道 多和 広々とした牧草地が拡がる 多和平も見えた

 しかし、9時台にして日差しがますます厳しくなり、木陰の無い広い道がつらくて仕方がない。時々吹く風だけが、つらさを少し和らげてくれた。

虹別 国道243合流直前

 国道243の最高地点まで何とか登り、いつもの地平線を見渡しながら少し休憩する。すでに頭が少しぼうっとしていた。太陽にすっかりやられてしまっているのだ。しかし、開けた丘のてっぺんで休んでも、暑さから解放されるわけではない。

国道243最高地点 地平線が見える 出発 道道885突入 また来ることができた 懐かしい道

 10:10、虹別発。坂を下って道道885で開陽台を目指す。この道で内陸部からオホーツク海方面へ向かえば、もうあとは涼しくなるだけだ。更に下り基調である。開陽台への標高差150m登り返しを除き、それ以外のアップダウンも今までより小さく緩い。
 実際、断続するカラマツの木陰はだいぶ涼しく、今までよりかなり楽になれた。ここまで来ればもう安心だ。おまけに大好きなこの道、久しぶりのこの風景。

虹別 牧草地のアップダウン しばらく牧草地とカラマツ林が続く 日陰が続いて身体が一気に楽に 一直線のカラマツ林 もうすぐ西別岳登山口辺り

記 2004.8/31

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Last Update 2021/10/25
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