道道72は幌加内から直接旭川に抜けるのに便利な道ですが、その中央には標高470mの江丹別峠が待ちかまえています。
だらだらだと思っていると意外にボリュームのあるこの峠、峠自体は広葉樹林の中ではありますが、やや幅広の道で何と無く盛り上がりに欠ける峠です。
でも、幌加内に江丹別と両側にソバの名産地を擁するこの峠道。時々開ける下界の谷間に真っ白なソバ畑が拡がっていて、その美しさには目を奪われます。
峠道からの眺めが素晴らしいだけあって、幌加内側も江丹別側も峠区間まではソバ畑の道が続きます。特に素晴らしいのは幌加内側で、広々とした幌加内盆地、そして山裾に近づくに連れ起伏が現れ、適度な拡がりの景色に変わって行くソバ畑は、国道275が縦に貫く長い幌加内全域のなかでもハイライトの一つです。
一方、江丹別側はやや谷間は狭いですが、それだけにソバ畑と次々形を変える山々の眺めはこれまた素晴らしく、特に江丹別は最近蕎麦粉の名産地として名が通っているように思います。また、幌加内・陸別の道内最低気温の2台巨頭に割り込みつつあるようでその名をよく見かけるようになりました。
記 2008/4/16