北海道Tour05 #2-3
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(以上#2) |
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コンビニ休憩などがあって、旭川から江丹別への道道98へ入り込んだのは、13時前。
広くはないが両側の山も低く、渓谷という雰囲気ではない谷間が淡々と続く。
緑が多いので決して耐えられないほど暑くはない訳じゃないが、やはり暑さか、頭はあまりはっきりしないままひたすら江丹別中央を目指す。
14:15、江丹別中央着。谷間に拡がるソバ畑の風景がいつも印象に残る江丹別だが、その江丹別で蕎麦屋を発見。もう入るしかない。と思う間も無く自転車を停めて店に入っていた。実は頭もぼうっとしていて、緊急避難の意味合いが強かったと思う。
14:40、江丹別峠からの風景が美しく、毎回興味をそそられていた拓北に少し寄り道し、江丹別峠へ。
斜度のせいか暑さのせいか、今回は足になかなか堪える。しかし、頭上が開けてはいるが、高い森からの風は涼しく、気持ちが少し生き返る。
峠からの下りも、身体を停めているのもあってやはり涼しい。ふわっと真っ白な蕎麦の花で一杯の盆地がところどころで見渡せて、今日一応最後の峠を終えた気分になった。
とはいえ、下りきってからまだ幌加内までは10km以上もあることが、道路標識で判明した。地図では道内は等高線の間隔が比較的広く、平地は密度がすかすかなので、つい距離が無いように勘違いしてしまう場合が多いのだ。
幌加内の盆地は、一面に真っ白な蕎麦畑が拡がり、外縁部には丸い形の山々がぽこぽこ取り巻いている。赤味が増えてきた日差しの中で、夢見るように静かな風景が鮮やかさを増していたが、今日の宿到着も気にしないといけない時間になってきていた。
15:40、幌加内着。国道275の広い通りの両側に低い商店街がずらっと続く町並みは、まるで西部劇の中ぐらいの町みたいな独特の表情だ。そば日本一の産地だけあって、蕎麦屋の看板がちらちら見える。ここのバスセンターの蕎麦屋「ほろほろ亭」には、以前入ったことがある。細い蕎麦がとても美味しかったのが印象的だ。できることならまた食べていきたいが、今回は江丹別で蕎麦屋に入ってしまったし、第一もうそんなにゆっくりしていられない。
そのまま通過するように幌加内を抜け、緩い緩い登り基調の国道275をどんどん北上する。それにしても谷間一面に拡がった蕎麦畑、森の白樺の木々の風景がとても美しい道だ。おまけに今日は赤みを帯びた陽射しで緑の美しさが際立っている。
しかし、疲れなのか旭川での暑さのダメージか、眠くて仕方なくなっていた。風景にもあまり感動できない。終いには立って居眠りして、ようやく復活するという始末だ。
17:00、政和着。道の駅でソフトクリームで補給すると、どういうわけかだいぶ身体の状態がましになってきた。まあ気温もようやく低くなっちゃいた。
次第に傾いて赤みが増した日差しが周囲を照らし、蕎麦畑と白樺はますます美しい色になっていた。また、日陰が伸びたからだけではなく森からは涼しい風が吹いてきて、ようやく走っていて快適と言える涼しさだ。
添牛内を過ぎると、狭くなった谷間が薄暗くなり始めて多少気が急いたが、あと朱鞠内までは10km強。もう先が見えたようなもんだ。
18:15、朱鞠内湖そばの花YH着。
夕食は今回も美味しい蕎麦づくし、大盛りのざるでお代わりを4杯もさせてくれた。蕎麦の実のけんちん汁を始め、他の料理もとても美味しい。
記 2005.9/2