道東オホーツク海沿いの標津過ぎ、国道244から斜里方面へ国道335が分岐してから、羅臼方面へ最初の集落が古多糠。いや、実際には古多糠は国道335からちょっと山側に入ったところにあります。
道東でも最東部エリアのこの辺り、道は海岸際や岸壁台地の密林にとぼとぼと延々と50km以上も寂しげに続くのみですが、その国道からほんの少し内陸に入ったこの古多糠、エリアとしてはそう広くありませんが、意外にも緩やかな丘に牧草地が拡がっています。漠々とひたすら広い根釧台地、ワイルドでどちらかと言えば厳しい表情の知床半島、その狭間のオアシスのような優しい表情の集落です。
特に中標津方面から羅臼へ向かう場合は、こちらを通る方が少しだけショートカットできます。何も外周部トレースに拘らず、30kmも続く単調な密林の道の前にぜひ経由して、その景色を楽しんでおきたいところです。
記 2007/2/14