上川から三国峠を越えると、十勝への手前に糠平湖があります。この糠平湖の畔から森の中を500m登ると幌鹿峠。幌鹿峠の糠平側は広葉樹の中の道。特に取り付きはきりきりの斜度、森の中の道で雰囲気も山深く、津別峠といい勝負。ただ、こちらは途中から急にだらだらになります。
カーブの脇に不二川迂回林道の分岐がある幌鹿峠は、北海道のこの手の峠らしく、どこかとりつく島がありません。峠下からはほぼ平坦に近いだらだらの下りが延々10km以上も続き、やがて谷間の川が拡がったかと思うと、森が突然開けて然別湖が登場します。
そう大きくないカルデラ湖の向こうには、ぽこっと丸い天望山が見え、とても特徴的な景色です。湖岸に沿ってしばらく対岸へ歩くと、北海道3大秘湖のひとつと名高い東雲湖もありますが、道からは全く眺めることができません。アクセスは専ら徒歩で、笹原の中を片道3時間とのこと。
然別湖を過ぎると道は再び標高差で約100m登り返し始めますが、森の脇の池、駒止湖の脇を過ぎ、道が細くなるともう間もなく白樺峠。
峠の先は十勝平野から立ち上がった山裾のトラバース下り。一気に平野に向けた展望が開けます。標高差300mぐらいで眼下に続き、彼方の霞に消えて行く緑の大地はとにかく圧巻。
下り途中には簡単ながら展望駐車場もあります。ここでぜひ休憩し、眼下に拡がってどこまでも続いて行く十勝平野を見渡しましょう。
そのまま下るとカラマツの森になって、最後に十勝平野北西の瓜幕で国道274に合流します。
記 2007/2/14