コマンド物語
#1
|
|
SUNTOUR COMMAND 7/8speed |
毎年、@niftyFCYCLEの首都圏会議室「兎と亀(通称兎亀)」の忘年会では、不要品交換会と称して、要らなくなったり間違って買ってしまって使うあてのないパーツ・用品等を、くじ引きで交換します。自転車乗り同士の無駄の無いクリスマスプレゼント交換会と言えるでしょう。
不要品交換会とはいえ、余り物は出品者が自分で持って帰らないといけないので、出し物はなかなか馬鹿にできません。私も2002年は北海道Tour02で名寄で買った小型インフレータを出し、新イデアル92ナチュラルプレソフトをもらいました。
その年、ふじーさんがコマンドを出品しました。品物の配分は、くじ引きの順番で山の中から欲しい物を一品ずつもらってゆく方式でしたが、コマンドをゲットしたのは何と私でした。
でも、近くに座ってたコマンドユーザーの慎之助さんが欲しそうにしてたのと、当時まだWレバーを手元シフトに変更する気が無かったので、私がもらって死蔵するより慎之助さんの方が有効に使ってくれると思い、私の順番まで残っていたコマンドをゲット、慎之助さんとトレードしたのです。
コマンド自体は、以前慎之助さんの自転車を試乗して、レバーの回転による直感的な手元シフトの操作性のメリットを理解していたつもりでした。でも、実はその時まで、コマンドのレバーって樹脂製だと思っていたのです。
それが、景品を物色する途中でよく見たら金属製。他に目を移そうと思って見渡したのですが…いろいろたくさんパーツがある中で、ビニールの中に入った小さなコマンドの存在感はダントツでした。圧倒的に重厚で精密というか。
ゲットして見てるうちに、欲しくなることなること。トレード契約の口約束が無かったら、と思いました。それでも、とりあえず自分のランドナーはハンドル交換にフォーク抜き輪行があるので、自分で使うつもりはなかったのですが。
忘年会の席上でコマンドをためつすがめつ眺める私に、親切にも「コマンド要らないのがあるよ」「うちももう1つあるよ」と言ってくれる方が何人かいました。出品者のふじーさんも「あんなの家にもう1ペア余ってるぜ」。しかし1年弱後、この人達は「ああ、高地にあんなこと言うんじゃなかった」と、自分の発言を後悔することになります。
忘年会の後、頑丈で精密なコマンドの質感が忘れられず、「使わなくても1ペアぐらい持っていてもいいんじゃないか」という気持ちは、「何とかしてコマンドを使って手元シフトの自転車に乗りたい」という希望に変わっていたのでした。しかし、自分の自転車はとりあえずフォーク抜き輪行にハンドル交換があるので、コマンドを使うとしたらそれはロードに乗る時じゃないのか、と思いこんでもいました。
編 2003.4/18
#2に進む 1号車Specに戻る 2号車Specに戻る 自転車に戻る Topに戻る
Last Update 2003.12/30