北海道Tour25夏#8-2
2025/8/14(木)浜鬼志別→仁宇布

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

浜鬼志別→浜頓別 (以上#8-1)
(以下#8-2) →中頓別 (以上#8-2)
(以下#8-3) →歌登 (以上#8-3)
(以下#8-4) →仁宇布 (以上#8-4)
(以下#8-5) →ファームイントント  127km  RIDE WITH GPS

ニューサイ写真 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

北海道Tour25夏#8-1
2025/8/14(木)浜鬼志別→仁宇布

浜鬼志別→浜頓別 (以上#8-1)
(以下#8-2) →中頓別 (以上#8-2)
(以下#8-3) →歌登 (以上#8-3)
(以下#8-4) →仁宇布 (以上#8-4)
(以下#8-5) →ファームイントント  127km  RIDE WITH GPS

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路と航路

 窓の外。

 窓の外、オホーツク海に夜明けがやってきた。空が晴れている。水平線の空が真っ赤になって、突如朝陽が出てきた。登り始めると早く、みるみるくっきり輝き始めた。真っ赤な空とオレンジ色の朝陽、希望というより情熱の朝陽だ。
 雲が少しだけ出ているのは、却ってありがたい。あまり晴れすぎても、日中苦しむことになる。まあ海岸と内陸の気象条件は全然違うとは思うが。

 カップ麺。

 カップ麺の朝食に時間を掛かけてしまい、荷積み開始は5時になってしまった。外に出ると、さっきオホーツク海に昇ってきたばかりの朝陽が、辺りをすっかり明るくしている。空気はひんやり快適だ、今のところは。今日も元気に出発しよう。
 等と思っちゃあいるものの、日焼け止めや虫除けやなんやらで時間が掛かり、出発は5:30になってしまった。

 今日の国道238は大変珍しく無風だ。常に強い風が吹いているこの道、こんな日もあるのだと思う。どうせ行程には余裕があるので、あまり先を急ぐこと無くひんやり快適な空気をしずしず分け入る気分で進んでゆく。

 芦野、浜猿払スノーシェッドと、記憶よりやや早めに進行の目印が登場した。無風のありがたさで、いつもより間違いなく順調に快適に進めている。毎回風が強くても何とか脚を進められているは、せいぜいこの距離だからなのだろう。

 5:50、浜猿払着。集落手前から海側に入り、通称エサヌカ線へ。

 空は晴れ渡っているというより、十分に晴れの範囲内で少し雲が出始めている。風景として変化があるぐらいに。そのため日なたとは言え、陽差しは薄い雲を通した直射日光だったり、薄日になったりしている。あまり風が吹いていないのが相変わらずいい。普段風が強いエサヌカ線にも、こういう日があるのが新鮮だとまた思う。

 然るべき場所に狙いを定めて、自転車を停めて写真を撮り始めると、今日は虫がうじゃうじゃ飛んでいることに気が付いた。蚊柱のように集中して飛びまくっている。ユスリカの蚊柱だと思ったら、羽アリである。何故か羽アリが一斉に空に飛び立つ日に当たってしまったようなのだ。
 あまりにうじゃうじゃ飛んでいて、写真に結構写ってしまうほどなので、仕方無く場所を変えた。道路端表示柱に自転車を立て掛け、安定を確認してからペダル位置を調節。自転車写真を撮るのは意外に面倒臭い。
 写真を撮るために道の反対側の端に行き、アングルを決めている間、また辺りは飛び回る羽アリでうじゃうじゃになった。2度ぐらい繰り返して、どうも何かがやって来ると、羽アリがそれをめがけて飛び回り始めることに気が付いた。そして、その辺には羽アリが飛び出している巣が一杯あるようなのだ。吸血昆虫には効果てきめんのハッカでも奴らにはあまり効かず(少しは効いた)、大変質が悪い。
 結局、こんなに天気が良く風も無いのに、今回はエサヌカ線であまり写真を撮れなかったのであった。

 いつも内陸に向かい始める浅茅野で、今回はGPSトラックがまだエサヌカ線の南下を続けていることに気が付いた。そうだ、出発前に今回は久しぶりに浜頓別経由のトラックを描いておいたんだった。さっきまで今回はクッチャロ湖の北でどの道を経由するのかな等と思っていたが、ここは久しぶりでもあるし、GPSトラックに従っておくことにした。
 しかし浅茅野から先、エサヌカ線は思っていたほど長い間は続かなかった。思い出すとこの道、以前かなり強い向かい風が吹いていて、うんざり懲り懲りしている印象しか無い。そのため、海岸より少しは風が弱そうな内陸方面へ、浅茅野から入っていたことを思い出した。あまりいい印象は無くても久しぶりという理由だけで、今回はこちらへ訪れてみることにしたんだった。


 7:10、国道238合流。乳製品工場などを通過し、久しぶりの浜頓別市街へ。

 久しぶりではあっても、あまり珍しかったり目新しいものは無い。ただ、浜頓別バスターミナル兼道の駅の前にロータリー交差点というか、一方通行回転式というか、あまり見たことが無いタイプの交差点ができていて驚かされた。外様の私にとっては、驚けばそれで終わりではある。この時間、セイコーマート以外に立ち寄るべき店は見当たらない。そして昨日物資は十分仕入れているので、セイコーマートにも立ち寄る必要が無い。7:25、浜頓別発。

 町外れの森から常盤の牧草地を掠め、頓別川の谷へ下ってゆく。

 一連の流れを久しぶりに辿ってゆく。浜頓別を経由するのはかなり久しぶり(記録を見直したら2015年以来10年振りだった)。いつ来たのかを思い出そうとして、晴れの日に追い風絶好調だった時、雨の中薄暗かった時があったと、何だか懐かしい。

 たまに通る国道もそう捨てたもんじゃないと思う。いや、これは道にもよるな。

 頓別から中頓別は、毎年のように通っている。道も周りも平坦であり、特に何か気分の変化があるというわけでもなく、弱い向かい風に抗いつつ淡々と通り過ぎてゆく。

 この辺から寿トンネルへの軽い登りに掛けて、今日も暑さを感じ始めるようになった。今日も早くもトンネルの冷気がありがたい。

 8:30、中頓別着。浜頓別から意外に時間が掛かったな。どうせ歌登にもセイコーマートはある。中頓別では立ち寄らず、バスターミナル前を通って直接道道120へショートカットすることにした。

 ポロをサドルバッグに入れたり缶コーヒーを捜したりトイレに行ったり、あっという間に15分が経ってしまった。まあ浜頓別もほぼ通過だったし、ちょっと休憩してもいいタイミングかもしれない。


 8:45、中頓別発。
 過去最早ではないものの、未だ9時になってない。時間を掛けてもいいと思い、のんびり進んでゆく。高齢者のツーリングにはこういう余裕が大切だ。

 下り方向に比べてこちらからの登りだと、兵安までは意外とすぐ着く感覚だが、それでも30分時間が掛かっている。そして、兵安峠へ続く谷底の森到達まで45分。まあまあ順当だ。

 谷底区間では、あまり登っていないのに深い森が延々と続く。いつも圧迫感と底知れない深い雰囲気、怖ろしさが感じられる。道北の森に共通する特徴だと思う。今日は明るい薄曇り、気はやや楽だ。淡々と脚を進めているつもりでも、時々現れる纏まった登りでは、もはや結構暑い。

 路上には時々、鹿や狐、リスが現れる。ということは、熊はその辺にはいないのかもしれない、と都合良く一方的に思ってみる。しかし時々道の端に大きなヒグマうんち、それもつやつやほかほかのを奴を見つけ、そういうのはほんとに一方的な希望でしかないことを思い知らされる。

 そういう深い森が続いた後、突如道はきりきりっと登り始めた。こうなると峠まで近いはず。念のため地図で現地点を確認しておく。

 10:10、兵安峠着。歌登に10時半に着けるかもしれないと思い始めた。それだとこの後が気持ち的に楽になる。とはいえここまで急いでいたわけじゃ無し、歌登までだって急ぐ訳じゃない。下りに任せるだけだ。

 谷間に牧草地が拡がり始めると、空が再び晴れ始め、辺りがかなり暑くなり始めた。

 10:30、歌登着。そろそろ良い頃合いでもあり、町の反対側に脚を延ばし、セイコーマートで休憩しておく。地図を送ったりHotchefのカツ丼を食べたりした後、最後にもう1回補給食を追加しにレジに向かうと、ゆでとうきびがレジの脇に出てきていた。これは見送るわけにはいかない。
 いろいろ食べたり飲んだりしながら、明日の天気予報を再確認しておく。朝から雨は変わらず、旭川や幌加内の降水確率が60%から80%に上がっている。午後から夕方は曇りのようだ。これなら大手を振って、明日は久しぶりの全日運休にしよう。ファームイントントに朝食をお願いすると共に、朝のデマンドバスと美深→旭川の特急サロベツ2も予約しておく。これで輪行確定だ。


 結局、歌登発は11:15になった。

 45分の間に、空はかんかんに晴れ、気温が上がってしまっていた。さすがは盆地の歌登、直射日光がすごく暑い。辺渓内から狭い谷間へ、志美宇丹峠の登りに差し掛かると、木陰が現れて助かった。と思っていると、一昨日の朝には見かけた記憶が無い、新しめの熊の糞を見つけたりする。

 再び盆地が拡がる志美宇丹は、盆地でも歌登より山中のせいか、薄曇りだった。直射日光が無いと伸びやかな牧草地の彩りがちょっと落ちる気はするが、この先少しは助かったとも思う。まあそれでも、まだ暑いのには変わり無い。

 11:50、志美宇丹着。一昨日の往路と同じく、公民館のバス停小屋でコーヒーを買い、庇下で少し休んでおく。

 志美宇丹から上徳志別へ、陽差しが出ていない撮影ポイントは通過してゆく。往路に一杯太陽が出ている写真は撮れたし、あまり欲張りしないでおこう。また来れる日に来るために。

 12:20、上徳志別通過。

 大曲に向かう森では路上に木陰が増え、まあまあそこそこ涼しくなった。陽差しがかなり強いので照り返しが熱いものの、気温自体はそう高くないのだ。道北の有り難いところだと思う。ただ、20年ぐらいまでこれは富良野とか十勝辺りの感覚だったようにも思う。

 大曲まで一登りの後は谷底の平坦な道。空は完全に曇りになった。

 深い森と笹原の茂みに、時々妙に生活感みたいな気配とか体臭っぽい臭いを感じる、ような気がする。気だけだと有り難いと思いつつ、びくびくしながら進んでゆく。緩い登りなので、下りと比べてペースが出ないのも不安だ。

 まあしかしたかが自転車。熊の走る速度を考えると、どうせお話にもならない中での遅いか速いか、違いはそれだけだ。等と達観に努めていると、車が高速で通り過ぎ、その後少しの間は安心するのであった。

 13:00、天の川トンネル着。トンネルの入口から、ガスとともに冷気が吹き出している。関東山奥県道のトンネルで、暑い日によく見かけた現象だ。道北も暑くなったもんだと思う。そして中へ進むと頭と身体がすきっとし、曇りとは言えいかに暑さに参っていたかを実感した。まあ熱中症という程じゃない。淡々と先へ、脚を進めていこう。

 谷底に、フーレップ川とともに道道120は続いてゆく。いつの間にか雲が増え、空は明るいものの完全に曇りになっていた。歌登で晴れていても、この辺で雲が出ることは毎度の現象だ。こういう山深さはこの道のちょっと怖ろしい印象に繋がっていて、同時にこれまで暑さに干上がらずに通過できている大きな原因だとも思う。

 谷底は長い距離をかけ、次第に緩ゆるっと登り始めていた。一昨日の朝、下りで一気に通り抜けても、距離の長さが十分に感じられたことを改めて思い出す。時々小さい登りが現れるものの、谷底は全体として未だ登り始めない、そんなことが何度かあり、登り始めは少しづつ段階的な登りが現れるのであった。

 谷底から離陸が始まってからも、1度それっぽい登りがあってから、欺し峠みたいな鞍部の一段落が2回。その間はだらだらっとした緩い斜度で、少しづつ少しづつ峠に近づいてゆくのが、そういう道だと知っていてもじれったい。しかも峠手前の登りはちょっと長い。

 14:15、西尾峠着。うーん、14時半前に西尾峠に着けた。かなり早めかもしれない。そりゃあ、浜鬼志別からストレートに寄り道もせず淡々と最短経路で来たからな。とは言え正面の空は曇り、仁宇布に下りきってあまり景色に脚を停めるような状況でもなさそうだ。
 でもこの時間なら、仁宇布15時のトロッコに間に合うかもしれない。そしたら久しぶりにトロッコに乗っていくのも悪くないね。それで行こう。

 牧草地も雲の下、この際もう全部通過してしまう。

 14:40、仁宇布着。15時の7便に間に合った。


 トロッコ王国は相変わらず、というより受付や軽食喫茶の小屋が新しくなり、以前にも増して盛況だ。熱心な運営・維持管理の賜、頭が下がる。

 トロッコに乗り込んで走り始める。道道49からあまり離れないにも拘わらず、線路の通る空間は完全に森の中という感覚だ。やや薄暗く、当たる風は湿気を含む優しい森の風であり、大変涼しい。何年かぶりに乗ってみて、記憶通りにとても爽快、今回もとても満足できた。

 途中、少しだけ空気中に水滴を感じる場所があった。天気予報を確認するまでもなく、明日は運休で正解だろう。

 ファームイントント到着は16:05。
 お風呂待ちの間に自転車を解体しておく。その間、プライベート牧草地上の空にはしっかり雲が拡がっていた。雲は低くはないが、そこそこ厚い。天気予報の降水確率も、さっきより更に上がっているのだった。

記 2025/11/3

#8-2へ進む    #8-1へ戻る    北海道Tour25夏 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2025/11/24
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-25 Daisuke Takachi All rights reserved.