窓の外、オホーツク海に夜明けがやってきた。空が晴れている。水平線の空が真っ赤になって、突如朝陽が出てきた。登り始めると早く、みるみるくっきり輝き始めた。真っ赤な空とオレンジ色の朝陽、希望というより情熱の朝陽だ。
雲が少しだけ出ているのは、却ってありがたい。あまり晴れすぎても、日中苦しむことになる。まあ海岸と内陸の気象条件は全然違うとは思うが。
カップ麺の朝食に時間を掛かけてしまい、荷積み開始は5時になってしまった。外に出ると、さっきオホーツク海に昇ってきたばかりの朝陽が、辺りをすっかり明るくしている。空気はひんやり快適だ、今のところは。今日も元気に出発しよう。
等と思っちゃあいるものの、日焼け止めや虫除けやなんやらで時間が掛かり、出発は5:30になってしまった。
今日の国道238は大変珍しく無風だ。常に強い風が吹いているこの道、こんな日もあるのだと思う。どうせ行程には余裕があるので、あまり先を急ぐこと無くひんやり快適な空気をしずしず分け入る気分で進んでゆく。
芦野、浜猿払スノーシェッドと、記憶よりやや早めに進行の目印が登場した。無風のありがたさで、いつもより間違いなく順調に快適に進めている。毎回風が強くても何とか脚を進められているは、せいぜいこの距離だからなのだろう。
5:50、浜猿払着。集落手前から海側に入り、通称エサヌカ線へ。
空は晴れ渡っているというより、十分に晴れの範囲内で少し雲が出始めている。風景として変化があるぐらいに。そのため日なたとは言え、陽差しは薄い雲を通した直射日光だったり、薄日になったりしている。あまり風が吹いていないのが相変わらずいい。普段風が強いエサヌカ線にも、こういう日があるのが新鮮だとまた思う。
然るべき場所に狙いを定めて、自転車を停めて写真を撮り始めると、今日は虫がうじゃうじゃ飛んでいることに気が付いた。蚊柱のように集中して飛びまくっている。ユスリカの蚊柱だと思ったら、羽アリである。何故か羽アリが一斉に空に飛び立つ日に当たってしまったようなのだ。
あまりにうじゃうじゃ飛んでいて、写真に結構写ってしまうほどなので、仕方無く場所を変えた。道路端表示柱に自転車を立て掛け、安定を確認してからペダル位置を調節。自転車写真を撮るのは意外に面倒臭い。
写真を撮るために道の反対側の端に行き、アングルを決めている間、また辺りは飛び回る羽アリでうじゃうじゃになった。2度ぐらい繰り返して、どうも何かがやって来ると、羽アリがそれをめがけて飛び回り始めることに気が付いた。そして、その辺には羽アリが飛び出している巣が一杯あるようなのだ。吸血昆虫には効果てきめんのハッカでも奴らにはあまり効かず(少しは効いた)、大変質が悪い。
結局、こんなに天気が良く風も無いのに、今回はエサヌカ線で思い切り写真を撮れなかったのであった。
いつも内陸に向かい始める浅茅野で、今回はGPSトラックがまだエサヌカ線の南下を続けていることに気が付いた。そうだ、出発前に今回は久しぶりに浜頓別経由のトラックを描いておいたんだった。さっきまで今回はクッチャロ湖の北でどの道を経由するのかな等と思っていたが、ここは久しぶりでもあるし、GPSトラックに従っておくことにした。
しかし浅茅野から先、エサヌカ線は思っていたほど長い間は続かなかった。思い出すとこの道、以前かなり強い向かい風が吹いていて、うんざり懲り懲りしている印象しか無い。そのため、海岸より少しは風が弱そうな内陸方面へ、浅茅野から入っていたことを思い出した。あまりいい印象は無くても久しぶりという理由だけで、今回はこちらへ訪れてみることにしたんだった。
記 2025/11/3
#8-2へ進む
#7-5へ戻る
北海道Tour25夏 indexへ
北海道Tour indexへ
自転車ツーリングの記録へ
Topへ