11:15、歌登発。
45分も休んじゃってた間に、空はかんかんに晴れ、気温が上がってしまっていた。さすがは盆地の歌登、直射日光がすごく暑い。
辺渓内から狭い谷間へ、志美宇丹峠の登りに差し掛かると、木陰が現れて助かった。と思っていると、一昨日の朝には見かけた記憶が無い、新しめの熊の糞を見つけたりする。
再び盆地が拡がる志美宇丹は、盆地でも歌登より山中のせいか、薄曇りだった。直射日光が無いと伸びやかな牧草地の彩りがちょっと落ちる気はするが、この先少しは助かったとも思う。まあそれでも、まだ暑いのには変わり無い。
11:50、志美宇丹着。一昨日の往路と同じく、公民館のバス停小屋でコーヒーを買い、庇下で少し休んでおく。
志美宇丹から上徳志別へ、いつもの撮影ポイントでも陽差しが出ていない場所は通過してゆく。
一昨日の往路、一杯太陽が出ている写真は撮れたし、あまり欲張りしないでおこう。また来れる日に来るために。なんて気取るより何より、単に暑いからだ。
12:20、上徳志別通過。
大曲に向かう森では路上に木陰が増え、まあまあそこそこ涼しくなった。陽差しがかなり強いので照り返しが熱いものの、気温自体はそう高くないのだ。道北の有り難いところだと思う。ただ、20年ぐらいまでこれは富良野とか十勝辺りの感覚だったようにも思う。
大曲まで一登りの後は谷底の平坦な道。空は完全に曇りになった。
深い森と笹原の茂みに、時々妙に生活感みたいな気配とか体臭っぽい臭いを感じる、ような気がする。気だけだと有り難いと思いつつ、びくびくしながら進んでゆく。緩い登りなので、下りと比べてペースが出ないのも不安だ。
まあしかしたかが自転車。熊の走る速度を考えると、どうせお話にもならない中での遅いか速いか、違いはそれだけだ。等と達観に努めていると、車が高速で通り過ぎ、その後少しの間は安心するのであった。
13:00、天の川トンネル着。トンネルの入口から、ガスとともに冷気が吹き出している。関東山奥県道のトンネルで、暑い日によく見かけた現象だ。道北も暑くなったもんだと思う。そして中へ進むと頭と身体がすきっとし、曇りとは言えいかに暑さに参っていたかを実感した。まあ熱中症という程じゃない。淡々と先へ、脚を進めていこう。
谷底に、フーレップ川とともに道道120は続いてゆく。いつの間にか雲が増え、空は明るいものの完全に曇りになっていた。
歌登で晴れていても、この辺で雲が出ることは毎度の現象だ。こういう山深さはこの道のちょっと怖ろしい印象に繋がっていて、同時にこれまで暑さに干上がらずに通過できている大きな原因だとも思う。
谷底は長い距離をかけ、次第に緩ゆるっと登り始めていた。一昨日の朝、下りで一気に通り抜けても、距離の長さが十分に感じられたことを改めて思い出す。
時々小さい登りが現れるものの、谷底は全体として未だ登り始めない、そんなことが何度かあり、登り始めは少しづつ段階的な登りが現れるのであった。
谷底から離陸が始まってからも、1度それっぽい登りがあってから、欺し峠みたいな鞍部の一段落が2回。その間はだらだらっとした緩い斜度で、少しづつ少しづつ峠に近づいてゆくのが、そういう道だと知っていてもじれったい。しかも峠手前の登りはちょっと長い。
14:15、西尾峠着。かなり早めかもしれない。そりゃあ、浜鬼志別からストレートに寄り道もせず淡々と最短経路で来たからな。とは言え正面の空は曇り、仁宇布に下りきってあまり景色に脚を停めるような状況でもなさそうだ。
でもこの時間なら、仁宇布15時のトロッコに間に合うかもしれない。そしたら久しぶりにトロッコに乗っていくのも悪くないね。それで行こう。
牧草地も雲の下、この際もう全部通過してしまう。
14:40、仁宇布着。トロッコ王国の15時7便に間に合った。
記 2025/11/3
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