北海道Tour25夏#4-2
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札友内→津別峠
(以上#4-1)
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津別峠の津別側すぐ下手で道道588からふるさと林道津別峠線が分岐し、ここまでの屈斜路湖岸側斜面から津別側斜面に替わって登ってゆく。稜線からこちら側では辺りのガスは嘘みたいに消え失せている。雲は出ているものの天気はもはや晴れ。斜度が厳しいだけあり、木立の向こう、雄阿寒岳と拡がる樹海の眺めが刻一刻と変わってゆく。
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道が向きを変えると、稜線への直登だ。ここがまた急で長い。車が下ってくるのを良いことに脚を停め、水を飲む。美味い。サイクリスト一番のご馳走は水だ。こんなことを、この津別峠で感じられる。私は幸せ者だ。
稜線で一旦斜度が弱まってから、最後展望台への取付は再び13%。一気に、というより一歩一歩脚を回して登り切る、というより駐車場に何とか乗り上げる。ちょっと今まで感じたことが無い不安定さは、サドルバッグ積載のため重心が高くなっていることが影響しているかもしれない。
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8:05、津別峠展望台着。自然に「着いた〜」と言葉が出る。今回も展望台まで登ることができた。建物の鍵が開き、一番上に登れるのは9時。まだ1時間もある。駐車場には毎度相変わらず「自転車を含め車両乗り入れ禁止」の旨が明記されている。ちぇっ、しけてるぜ。まあしかし、外様は郷に入って郷に従うべきだろうな。
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自転車に鍵を掛けて、展望台の庭部分まで行ってみた。屈斜路湖の上に想像通り、ふわふわの厚そうな雲が真っ白に輝いて、たぷんたぷんに覆い尽くしている。反対側を振り向くと、阿寒から津別方面へ緑の山々が続いてゆく。近年お馴染みのパターンで、津別峠展望台では正直あまり珍しい風景じゃない。
でも、展望台の上なら、見応えがある風景を眺めることができる。まだ8時台。9時まで待てばいいだけだ。チミケップ湖訪問だって、早めの進行だから何の問題も無い。
と思ってはみたものの、一方で折角のまだ8時台と思っている自分がいる。
少しでも早い時間に上里の谷間、そしてチミケップ湖に向かうことができる。毎年同じ道を通っていても、この先どんな風景が待っていてくれてどんな気持ちにしてくれるかはわからない。先に進めるなら今はこのまま進もう、その方が自分らしい。さっき屈斜路湖岸で眺めた緑の山々が心に残っていたかもしれない。
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8:35、展望台発。
ふるさと林道区間を一気に下り始める。走り始めて、フロントバッグの荷物、特に財布を置き忘れていないか心配になるのは毎度のこと。
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道道588に戻ってからは、しばらく山肌を巻いてゆく。さすがは標高600m台、苔生した幹に枯れかけた枝、森がちょっと浮世離れしたような厳しい表情だ。例年より緑が濃い、というより木の形が見慣れないボリュームに見えるのは、3年振りの訪問だからかもしれない。あまり速度を出しすぎないよう、気が逸って転倒などせぬよう、斜度の緩急と急カーブが続く下りを、気を付けて速度を抑えてゆく。
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斜面を巻いていた道が谷底で折り返してからは、更に一目散で森の中を下ってゆく。もうきりもみ状態だ。森の中ではあっても、ところどころで段階的に上がってゆく気温に、津別の暑さが思われる。
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谷間に降りてポロを仕舞う時に、上に付けたCarradiseサドルバッグのマジックテープがやや緩んでいるのに気が付いた。少し億劫でちょっとだけ横着して括り付け直し、再び下り始める。
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道を囲む森が畑に替わり、しばらく下って上里。谷間がもう少し拡がって美都。
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停まる度に暑くなってきて、行く手の山の間に何となく津別の営みが伺えるようになると豊里だ。下ると共に追い風が強くなり、かなり快調に下れてきていた。
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市街地から裏手の道に入り、9:45、津別セイコーマート到着。この先チミケップ湖へ、かなり安心感のある時刻の到着だ。少し腹に何か入れておくことができる。何食おうかな。暑いけど。
記 2025/10/20
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