12:50、ポテトの丘発。これまで一度も脚を踏み入れたことが無い、美瑛西側山裾の五陵と美園が、今日の午後だけで行けそうだと思っていた。
まずは丘から美瑛川の谷へ降りる。
昨年だるまや食堂の看板を見つけた美田の交差点で美瑛川を渡り、登り返して西側の山裾へ。強めの風とともに雲がどんどん動いてまばらになり、空の中に青い部分が増え始めている。とともに、路上の気温もぐんぐん上がり始めている。ポタのつもりだというのに、美瑛の丘と暑さは、気軽な散策を許してくれないのであった。
美瑛川からの登りは、早くも10%か12%ぐらいありそうな激坂だ。これが100mぐらい続く筈、などという目論見は、この暑さで吹っ飛んでしまっている。20mぐらい登っちゃ息が切れ、カーブの木陰で息を整えると、頭がくらくらになっているのが自分でよくわかった。ああ、暑い。水をがぶ飲みし、その度息を整えろ、と思う。そうこうする間にも、茂みからゴマフアブやらシロフアブがぶんぶん集まってきやがる。もう面倒で罰が当たろうと何だろうと知ったこっちゃ無く、虫除けのハッカスプレー直撃をお見舞いしとくのが精一杯だ。北見で詰め替えを一杯買っておいて良かった。
段丘の森から台地上の畑へ進み、辺りが拡がってまだ少し登ると、やっと斜度が一段落した。適当な木陰でもう一休み。
のろのろ進んでゆく間次第に頭がはっきりし、五陵には観光客の車が全く来ていないことに気が付いた。最近の美瑛では、乗用車や大型バスの観光客はひらひらパリッとした服装で、このくそ暑いのに汗もかいてなさそうにつるんとした感じの人をよく見かける。そういう人もどんな人も、五陵の路上に全くみられないのだ。
そして細道が茂みに囲われて何とも田舎っぽくていい。40年前の美瑛みたいに。
山裾とはいえ里の一番上手だけあり、畑のちょっとした登り下りはいちいち豪快で厳しい。
そういう道を進めば進むほど、道端にも見下ろす展望も、全く知らない風景が次から次へと現れるのが嬉しい。今まで来たことが無かったので当たり前だ。こういう風景を見たくて美瑛に毎年来ていた90年代を思い出し、もっと早くこの辺に来なきゃあいけなかったんだと思う。
2000年代、私の旅は行程に追われていた。そして北海道Tourは、道を通り過ぎるばかりの旅になっていた。それはそれで楽しかったし、得たものは数知れない。しかし一方で、いつの間にか美瑛でこういう旅ができなくなっていたとも思う。
道が折り返して下り始め、再び辺りは畑から森に替わった。
谷底へ下ってしまう前に、今度はもう一つの美瑛西側山裾、美園へ登り返す。
記 2025/2/2
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