北海道Tour19#8
2019/8/15(木)浜鬼志別→仁宇布-3

浜鬼志別→浅茅野 (以上#8-1)
→中頓別
(以上#8-2)
→歌登
(以下#8-4) →天の川トンネル
(以下#8-5) →仁宇布
 131km  RIDE WITH GPS

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 しかしちょっとぼけっとするだけですぐに30分が過ぎ、9:40、中頓別発。この先仁宇布まで、全区間2日前に通ったばかりの道道120だ。GPSの画面にトラックが戻ってきた。

 8km先の兵安まで、一昨日の下り基調より、登り方向の今日の方がペースは遅い。しかし自分で脚を回しているからか、時間感覚としてはむしろ今日の方が短い。こういう感覚は毎度のことだ。

 緩々ながらも登りであるためか、周囲が妙に暑くなり始めていることにも気が付いた。これが天気予報の最高27℃への兆しというものだろう。相変わらず低い雲が空全体に垂れ込めてはいるものの、あまり深刻に薄暗くはなっていない。この先の谷底密林区間で、少しは気が楽になるのかもしれない。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 兵安で道道647と分かれて取付の牧場を過ぎると辺りは兵安川の谷底、無人の深い森となる。いよいよ兵安峠の峠区間だ。

北海道Tour19#8 2019/8/15(木)浜鬼志別→仁宇布 北海道枝幸郡中頓別町兵安 道道120 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
北海道Tour19#8 2019/8/15(木)浜鬼志別→仁宇布 北海道枝幸郡中頓別町兵安 道道120 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

進行 中頓別から兵安までの緩々登りが緩登りぐらいになっているせいか、もともとのろい進行がそろそろ進行に替わり、さすがに一気に通過してしまう下りより時間の経過が長く感じられる。

 両側に切り立つ低山と生い茂る密森は、進んでも進んでも表情が変わない。また実際に兵安外れから始まる谷底区間は10km以上もあり、少しづつ斜度は増すもののなかなか一気に離陸してくれない。

 しかし峠自体は標高220m。一旦登り始めると、すぐ登り切ってしまう。

北海道Tour19#8 2019/8/15(木)浜鬼志別→仁宇布 北海道枝幸郡中頓別町兵安 道道120 兵安峠手前 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 峠の手前でやっと見渡せる谷間の森は濃厚で深いとしか言いようが無く、むしろ標高が低い故に平地樹海の迫力がたっぷりだ。

 これはこれでというか、むしろこれこそ道北ならではの眺めではないのかと、近年思うようになっている。

 下りもすぐに谷底へ降りきってしまう。ちょっと冷めたお汁の膜をちょっとだけ箸でつまんだような、そんな断面の峠である。

 谷底に降りてもまだ森は深いものの、こちら側の谷間は兵安側より山の起伏が緩いのと、毛登別川の谷間の幅が広いため、兵安側に比べて森の圧迫感は多少薄く、人里近くに降りつつある安心を感じられる。

 
 

 空が晴れ始めて一気に明るくなり、薄い陽差しまで現れていた。2日前、曇りと雨の境界だったリサイクルセンターから先では青空まで見え始めた。やはり歌登は山間より晴れやすく、この谷間ではリサイクルセンターが谷間と山の境なのだ、と思った。いや、そういう場所にリサイクルセンターが建っているということなのかもしれない。
 歌登の手前で道道12に合流して歌登に来るまでに空は更にどんどん晴れ、もはや申し分無い夏の晴天になっていた。11:35、歌登着。
 案の上お昼前の到着だ。やはりここはセイコーマートだ、と町を横断してセイコーマートへ向かう。歌登という町とセイコーマート歌登店は、私の道北行程の中で完全にワンセットになっているのだ。

 軒下に座り込み、一人で購入物資をむしゃむしゃ食べていると、日なたがかなり暑くすらある。今日は中頓別にも歌登にも自転車とバイクがいないし、軒下に止まっていたり死骸がくちゃくちゃ溜まっていたりするマイマイガも少ない。平穏なセイコーマートのお昼だ。車が目の前に近づいてきて停まり、物資を仕入れてまた出発してゆく。どうせ駐車桝は空いてるんだから、1台分ずらしてくれればいいのにとも思うものの、あちらとしても歩道切り下げ区間の都合良い場所から入って、都合良いように車を回すとそうなるのだろうし、そもそも本来ここは座り込んでものを食べるような場所ではない。
 いくつになっても変わらない夏ツーリングの気分を味わいながら、2年前より時刻がちょっと遅れ気味だなと思う。まあ出発自体遅かったし、エサヌカ線で結構のんびりしたしな。それにお昼前にもう歌登。余裕たっぷりだと、気持ちが落ちついてくる。

記 2020/1/11

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Last Update 2020/2/24
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