北海道Tour19#11
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13:10、江丹別発。雨が止んでいたので雨具をしまい込んだものの、町外れ(と言ってもたかだか2〜300m向こう)で再びきっちり雨が降り始めたので、一旦町中に戻って再び雨具を着込む羽目になってしまった。
その町外れから、道道72は標高478mの江丹別峠に向かって登り始める。標高差300m強とはいえ、峠が低い北海道では中規模の峠であり、一応本日最大の峠である。
拓北ではしばし台地上に牧草地が続いた。ここにはソフトが美味しく心に残っている牧場売店がある。5年振りの再訪チャンスが、またもや私に訪れている。いや秋だし、と思っていたら、店の前に車が2台も停まっていた。まあしかし、雨で寒いし蕎麦屋の後だ。流石にソフトにまで立寄る選択は無い。
心細い天気だろうが何だろうが、今日はもう朱鞠内湖まで走るしか無い。覚悟さえ決めれば、いつものように夜には暖かい風呂に入って美味しい夕食が食べられていることだろう。
北海道Tour19#11 2019/9/20(金)旭川空港→朱鞠内湖 北海道旭川市拓北 道道72 江丹別峠にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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などとやや気を張って峠区間の木立に入ると、有り難いことに雨は止んだ。しかも雲は低いのに、途中では青空まで見え始めた。風が無いのは有り難いものの、寒いのでもう雨具は着っぱなしである。要するに、夏に何度か訪れた常識では判断できない、不安定な天気ということなのかもしれない。
峠までの間は、雨が降り始めたり殆ど止みそうになったりしつつ、顔に水滴を感じるという以上の雨と呼べない僅かな雨傾向が続いた。一方、低い雲のせいで時々開けるはずの周囲の山々や谷間は暗く霞み気味であり、時々地形図を眺めて場所を確認しながら、ゆっくりとやや淡々と登ってゆく道程となった。
峠付近では、斜面を切り崩して絶賛拡幅直線化工事中だった。そういえば4、5年前から峠の両側でこういう工事が始まっていたことを思い出した。その工事を見たときは、江丹別峠もトンネル化かと思っていたが、今日見かけた工事は、トンネルを掘ってもしょうがなさそうな中盤辺り、そして峠部分。どうも拡幅メインっぽい。
峠でやっと旭川市から幌加内町となる。そして今日は、終着の朱鞠内湖までずっと幌加内町内だ。
峠を下りきると、下幌加内〜沼牛の見事な盆地一面のソバ畑は見事に刈り取り後で、枯色の茂みが倒れているだけ。知っていないとソバ畑には見えない。
北海道Tour19#11 2019/9/20(金)旭川空港→朱鞠内湖 北海道雨竜郡幌加内町下幌加内 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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あの一面真っ白な満開の花を知っていると、もう夏じゃないと知ってはいても視覚的に一抹の物足りなさは否めない。空は青空は出ていても、辺りに陽差しは当たっていない。薄暗く寒々しい風景である。内地なら晩秋に近い雰囲気かもしれない。
行く手の沼牛方面に虹が出ていた。虹ということは水滴が空中に舞っているということ。あの中は雨なのかもしれない、と思いながら虹に向かって進むと、その通りに沼牛でまた雨が降り始めた。天気予報通りの展開、と言えばその通りではある。
14:55、幌加内着。
もう15時前、水補給だけで町は通過してしまう。朱鞠内まで辿りつくのに時間がやや一杯一杯かもしれない。というより、旭川でてれてれしすぎたな。15時前にして、既に空と辺りはやや薄暗い。これが秋のツーリングというものだ。
記 2020/1/27
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