高峰で県道218は再び東岸へ。地形図に描かれていたとおり、つづら折れで切り立つ斜面を登ってゆく道が遠くから見えていた。しかし近づいてみると、あっさりトンネルが登場。もちろんここは有り難くトンネルで抜けてしまう。東岸で変な通行止めが現れるかもしれないのだ。とともにトンネルが現れ始めたことで、曲がりなりにも確実に位置が南下して中通島の中央部に近づいていることが実感できた。
再び東岸へ出ると、西岸へ出る前より日が傾いていて山が日差しを遮り、穂鉈の岩場や山の襞にも影が増えているせいか、風景全体の色彩が多少穏やかに変わりつつあった。
小さな半島半島の袂に続き始めている漁村を地図で確認すると、立串である。何、もう立串なのか。それならもう一つ先の小さい岬の凹み辺りは、一昨日朝までいた小串の集落だ。もう浦桑、青方も近いのだ。途中一杯寄り道を省略したし、もう14時過ぎだしな。
大串から南、中通島には東西両岸に道が通るようになる。東岸は一昨日までいた小串から一昨日通った道だ。西岸は大串以降長大トンネルに大きな曲線、見るからに拡幅済みの幹線県道なのだが、東岸はもう2回通っているし、この後西岸の林道に向かうなら西岸一択だ。それに所詮はまだ大串とか奈摩とか、幹線道路でものんびりした感じなのだろう。
県道218は大串の山側をバイパスして県道32に合流、再び稜線へ向かってゆく。
地形図から想像していたほど下らないのは斜面が急だからだろう。今の私には有り難い。
最高地点は120m、手持ち地形図「立串」で未だ国民宿舎の表示があるホテルマルゲリータを眺めて西岸の下り区間へ。
この辺にも一杯立ち寄り候補の道があったものの、現地へ来てみるとどこもかしこも急斜面の激坂である。
さすがは新道区間、もはや殆ど登り返しが無く、安定した斜度で海岸の奈摩まで下り続けた。
約1kmの青砂ヶ浦トンネルを抜けると、奈摩の漁村が見え始めた。
漁村は意外に広く、青方で買った揚げ物のお店は多分見つかりそうにない。まあいいや。今は林道優先だ。
記 2019/6/8
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