五島列島Tour19#1
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まずは海岸沿いに湾をぐるっと回り込んで行き止まりの大曽根へ。
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苔生した緑色の干潟から明るい色の浅瀬へ、静かな澄んだ水面の内海が対岸の山裾へ続く。唐船ノ浦という名前の通り、唐へ行き来する船が立ち寄ったのかもしれないと思わせる、静かな水面の海だ。まだまだ高い日差しが照りつけ、静かな風景がますます濃厚に鮮やかで、時間が過ぎてゆくのを意識させられる。現実としては西風が少し吹いていて、脚が多少重い。景色にうっとり、時々現実に戻りつつ、民家が点在する道を進んでゆく。
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14:40、大曽根着。ルートラボで引いた線の線端は防波堤の内側の茂みに遮られていた。放置気味の人の営みの痕跡が自然の営みに飲み込まれつつある、それ以上の印象は無い。
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また里へ戻るとする。
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来た道を戻るのは追い風方向。自分でも意外なほどすいすい快調な脚取りだ。
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再び県道162を経由し、次は観音台から半泊へ。
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山裾の集落から森の中へ。事前にルートラボで予習したとおり、10%以上の本格的な登りが100mちょっと続く。
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斜度は大変厳しいが、インナーローで歩みはゆっくりのんびりでも、別に長い登りとも思えない。
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先週登った御荷鉾スーパー林道のお陰で鍛えられたのは、体力じゃなくて精神力だ。
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峠部分を越えると、半泊へ急降下が始まった。
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途中きびなご網代と半泊の分岐で、目の前の道端から転落するような急下りの細道で、果たして半泊の海岸に降りるのが適切な行為なのかどうか迷ったが、「半泊教会」の看板が背中を押してくれた。
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眺めたとおりに斜度の大変厳しいコンクリート舗装路を何とか下りきって、15:15、半泊着。
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切り立った森に挟まれて、小さい湾に真っ青な明るい色の海、細かい石ころの海岸に民家が数軒。海岸と防波堤の中の集落は未だ高い日差しに照らされて、やはり濃厚で鮮やかな風景だ。自動車2台で来た先客の家族連れが何人か、石の浜辺に座ってで海を見ていたり、半泊教会を見学するべく教会の周りを歩いていた。
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小さく、しかしこよなく静かで美しい入り江の漁村である。まずは道の行き止まり、漁村先端の桟橋まで行ってみた。
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次は半泊教会へ。
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半泊教会は小さく簡素な木造建築だった。しかしその内部は、とても大切に愛されている建物ならではの雰囲気がすぐに感じられた。この教会の良さは来てみないと解らないだろう、と思えた。いや、単に来て良かったと有り難がればいいのだ。
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教会から出て先客の家族連れに習い、午後の日差しで眩しい海岸を眺めてみる。さっきまでのように気が急くことも無く、気持ちが落ちついて海でも眺める気分になれている。こういうツーリングがしたかった。
15:30、半泊発。分岐までのコンクリート舗装登りは前輪が不安定になるような急勾配なので、迷わず押す。
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分岐から林道を更に奥へ。
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一度120mまで登って稜線の向こうへ出ると、森の中から明るい濃紺の東シナ海が時々だが眺められるようになった。半泊からずっと林道の狭い空間が続いていたためか、視界が晴れた空と濃厚で鮮やかな海の、眩しい光で一杯の開放感に、やはり所々でしょっちゅう脚が停まる。
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15時半過ぎ。普段のツーリングだとそろそろ全力で帰り始めようかなあ等と思い始める頃ではある。しかし、ここは長崎県も西の端。空も日差しも普段より1時間遅れ、14時台ぐらいのまだまだ明るい雰囲気だ。腹もまだ大丈夫だ。
ただ、このまま間伏の漁村まで120m下ってしまうのは止めておく。実は一度予習のストリートビューで間伏のシミュレーションは済んでいて、やや寂しく取り付く島の無い漁村であることはわかっているし、この10日間で間伏以外にも海岸を一杯訪れることができるだろうとも思う。
まあ正直に言えば、ただ単に120m登り返しを1回少なくしたかっただけだ。
記 2019/5/17