北海道Tour18#13
2018/10/8(月)開陽→中標津空港-1

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

開陽→中春別 (以上#13-1)
(以下#13-2) →豊岡 (以上#13-2)
(以下#13-3) →中標津空港 93km ルートラボ

ニューサイ写真 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

   RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 4時半起床。屋根から雨音はするものの、窓を開けると雨音は全く聞こえない。雨は上がっているようだ。外にかざした手に感じる空気が、想像以上に冷たい。最低限、走るのは明るくなってからだ。

 明るくなってきたので外を眺めると、未だにかなり低く厚そうない雲が牧草地の上に垂れ込めている。もはや今日の晴れは望み薄だが、根釧台地130kmコースへ向かうとすれば、雨が降らないのは夏よりはいい条件だとも考えられる。薄暗い曇りもまた根釧台地らしいのだし、そもそも3連休にかなりの格安で中標津で過ごせたんだから最低限それで充分じゃあないか。今日は希望を持って出発しよう。

 6時から自転車荷積みを開始し、6時半から朝食、民宿地平線出発は7時半前。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 夏と同じ根釧台地130kmコース、違うのは終着が中標津空港であり、輪行時間や手荷物預かりの時間を考えると、13時半には空港に着いていたい。空港で昼食を食べるなら、更にもう少し早い方がいい。

 夏は民宿地平線を9時半発で16時帰着だった。途中セイコーマートで立ち寄ったり、雨具を着たり脱いだりの時間を含めて6時間半。同じペースだとすると、全部回ると中標津空港で14時到着となる。出発時刻は14:30なので、14時到着だと全く余裕が無い。しかし、途中豊岡のコース交叉地点で、中盤の南下周回を端折れば充分可能だとも思われる。順調なら全部回れるかもしれないし、端折ったら端折ったでも充分楽しめるから、交叉地点で考えればいい。
 まだ道は濡れている。しかし遠景は雨上がり独特の、意外な澄み方である。これなら夏のように雨に見舞われることは無いだろう、と安心できた。まあしかし、先へ進むと少しは雨が残っているかもしれない。雲は相変わらず低いし。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 8時半、川北着。例によってコーヒーを飲んで出発。
 次は標津の低地を南下してゆく。終始雲は低く、路面はついさっき雨が上がったばかりのように濡れていたり、かと思うと乾いていたりした。平地なのにこういうムラがあるのが、流石の根釧台地である。

北海道Tour18#13 2018/10/8(月)開陽→中標津空港 北海道標津郡標津町茶志骨 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
北海道Tour18#13 2018/10/8(月)開陽→中標津空港 北海道標津郡標津町茶志骨 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 9:50、中春別セイコーマート到着。店の前の道道8は交通量が多い。オホーツク沿岸の国道244より余程混んでいるのではないかと思われる。そう言えば、あっちには近年行ってないな、とふと気付く。あまり先入観でものを考えてはいけない。
 とりあえず道道8の交通量を眺めていても、何も面白くはないことだけは確かだ。まだ全然腹は減っていないし、補給食にも不足は無い。今日の所はちゃちゃっと先へ進んでしまえ。


 10:05、中春別発。
 やはり雲の低い牧草地の中、直線基調の道が時々大きく方向を変えつつ、全体的には西側の内陸へと向かってゆく。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 10:40、豊原着。7時半出発で13:30空港着とすると、ここでちょうど持ち時間の半分が過ぎたことになる。
 立ち止まって地図を見て、この先の方針を少し検討することにした。
 メーターの距離は今ここで55km。全体的には順調だが、130km全部を回るとするとちょうどぴったりのぎりぎりで余裕が無い。もう30分早かったら、気持ちに余裕を持って回れたかもしれない、等と思う。夏も来ているコースであり、今日はあまり欲張るような天気じゃない。平地とは言え根釧台地内陸まっただ中、この低い雲がいつ一気に落ちてきたって不思議じゃないのだ。中標津空港に早めに着けば、何か中標津っぽいものも食べられるだろうし。
 というわけで、もう少し先にあるコース交叉地点で折り返すことにした。

 10:50、豊岡発。急に雲が切れ始め、一瞬青空すら見え始めた。ん、これは先に進むべきか、等と思っているうちにすぐに再び曇ってしまい、その後はもう晴れることは無かった。
 コース交叉地点から北上区間へ。途中、コースはしばしばのんびりした細道に変わる。道が通れることを知っていないと、この辺でこういう道には絶対に入り込まない。何故かというと、こういう細道は、牧草地のまっただ中で途切れたり、草ぼうぼうのダートに変わることが多いからだ。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

北海道Tour18#13 2018/10/8(月)開陽→中標津空港 北海道標津郡中標津町豊岡 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
北海道Tour18#13 2018/10/8(月)開陽→中標津空港 北海道標津郡中標津町豊岡 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 牧草地のグリッドを袈裟懸けに横切ってゆく国道272、通称宗男道路では、斜めの国道を全く無視して、牧草地グリッドに従ってコースが組まれているのが楽しい。このため、国道をジグザグに3回横断してゆく。
 国道272を越えると、それまでほぼ平坦だった地形にやや起伏が現れ始めた。突如北側の西別岳、武佐岳の裾まで拡がる台地が眺められるようになり、展望に脚を停まる。晴れていれば本当は山まで見えるはず。北上するにつれて次第に地形の掘りは深くなり、これまで無かったような谷間横断と直登の急坂が現れた。コースの後半でこういうアップダウンが始まるのが、130kmコースの罠だ。

北海道Tour18#13 2018/10/8(月)開陽→中標津空港 北海道標津郡中標津町豊岡 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 11:35、当幌で小休止、11:50出発。あと1時間で中標津空港に着けばいい。
 到着時刻調整のため、俣落辺りで130kmコースの北側へ、予定よりやや大回りしてみた。とはいえ大部分は既済経路であり、折り返しの判断を多少早まったかもしれないという気もした。いやしかし、やはり130kmコース全部は厳しかったかもしれない。
 まあしかし、雨ばかりだったが、中標津で3日間過ごせて悪くない休日だったな。
 などと思いながら中標津空港に向かう途中、最後に回った空港手前の町道が、思わぬ発見だった。武佐岳裾が、この辺りにしちゃ想像したことが無かった程開けたのだ。正面には開陽台も見えた。遂に晴れなかった今回の、中標津の神様からの贈り物をいただいたような気分になれた。そして、やはり通っていない道には何か発見があるのだと思った。

北海道Tour18#13 2018/10/8(月)開陽→中標津空港 北海道標津郡中標津町俣落 町道北11 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
北海道Tour18#13 2018/10/8(月)開陽→中標津空港 北海道標津郡中標津町南開陽 町道北11 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 12:55、中標津空港着。自転車を片付け、空港で昼食とする。地元の業者さんのレストランで、「ああ、3時間後にはもう羽田なんだ」と思いながら食べるのはそれでもカレーである。でも、やはり最終日に焦らずに走れて、なかなか悪くない気分である。いい休日だった。
 今回は無事に飛行機は飛んでくれた。AMC特典航空券のお陰で、地元駅・羽田間以外の交通費がタダという、過去最高に安上がりの北海道ツーリングとなった。雨続きでも文句は言えない。

北海道Tour18#13 2018/10/8(月)中標津空港 中標津空港 搭乗待合室 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

記 2019/3/9

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Last Update 2019/3/3
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