中川→(道道541他)歌内→(国道40)雄信内
→(道道256)幌延
(以上#8-1)
→(道道121他)沼川
(以上#8-2)
→(道道1119他)下増幌→(道道1077)東浦
(以下#8-4)
→(国道238)浜猿払→(村道エサヌカ線・
天北南部広域農道他)浜頓別
158km
RIDE WITH GPS
10:20、沼川A-COOP着。
沼川は声問川の谷の平地から少し丘陵の裾を登った場所にある。実は集落手前の丘陵登りがやや直登気味で、毎回閉口する。というのはさて置き、集落にはセイコーマートも他コンビニも無いものの、代わりに手頃な規模のA-COOPがあり、屋根付きのバス停もある。かつては天北線の駅があり、「沼川」という名前が地形図の名前にもなっている、この辺りでは比較的頼りになる集落だ。
この先、浜鬼志別まで商店は無い。いつものようにA-COOP店舗の軒下で地べた座りで小休止。ツーリストのやること立ち居振る舞いは、51歳になってもあまり変わらない。
10:40、沼川発。
▼動画46秒 沼川北側山裾の牧草地へ 癒しの脇道
少し山裾側に回り道してから道道1119へ、宗谷湾からわずか数km手前の下増幌を目指す。
2012年訪問時、沼川から下増幌へは、西側に並行して北上する道道121を継続して通っていた。
もう山裾区間の一部を除いて標高はほとんど20m台。
風景にはさっきの大規模草地育成牧場のようなドラマチックな展開は無い。▼動画31秒 輝く緑の牧草地を貸し切りサイクリング状態
とはいえやや狭い谷間は、牧草地でも低山が背景だったり、時々人里離れて妙に山深い。
低地に拡がった平地に右往左往する道道121より、こちらの方が風景の展開は多彩であるように思える。
そして、山裾だとやはり雲は消えていなくて、明るく熱い日差しを時々隠して、ちょっとした丘越え時に暑さから助けてくれていた。
下増幌手前で道道1119と離れて稚内市道へ。宗谷湾の海岸へ続く平原に、電柱と共に一直線の細道が続く。海岸までもう数km。平原の開けた空間で西からの横風が強く、やや難儀する。大丈夫、東向き横断区間の道道1007では、この風が追い風になってくれるだろう。
ここまでいろいろと寄り道してきたものの、コース変曲点の下増幌には何とかお昼前に着けそうだ。これならレストランさるふつの、早すぎるランチタイム終了時刻(14時)にも何とか間に合うかもしれないという気になってきた。いや、順調に進めば可能性はある。青空には勢いよく白い雲がちぎれて飛んでいる。日差しが出れば草原は輝くように明るく、曇れば気温がぐっと下がり、気分は上々だ。
11:50、下増幌着。そのまま宗谷半島横断の道道1007へ。
オホーツク海岸の東浦まで無人の森が続く、内陸の分水嶺越えだ。しばらく谷底に茂みが続く区間では、道の姿はややくたびれた雰囲気の道道そのものだ。路盤もそう高くない。
しかし、おもむろに離陸し始めたと思うと、いつの間にか道幅、路盤部、フェンス等々の雰囲気が、ここ10年以内ぐらいに開通したような新しい道道の雰囲気に替わっていた。まあこういうことは2012年に訪れてわかっている。
中央のピーク部分まで、あとは登りが続くはず。とはいえ斜度は5%程度と思っていると、意外にすぐ丘陵稜線部に到達。
峠部分を乗り越え、あっけなく下り区間へ移行した。標高160m、それぐらいでももう少し登りが厳しい道はあるような気がする。全体的に登りも下りも斜度は緩いのだ、この道は。
峠部分直下、橋と切り通しで一気に谷底へ下る区間の、オホーツク海岸へ絵年と続いてゆく樹海、そして樹海を飛び越えて飛び込んでゆくような道の展望は、道道1007全体で最大の見所だ。
この区間のために、数年前まで地図でこの道を未開通の線で眺めていたのだ。この眺めと自分がこの道を通れていることが感慨深い。他の未開通道道も、いずれいつか通れるようになり、こんな感慨を覚えるのだろう。
樹海の谷底に下りきると、道の表情が峠越え区間とは露骨に替わり、再びややくたびれた2〜30年ぐらい前の道道の雰囲気が漂い始める。長年この道が途中まで続き、登り始めで終わっていたのだろう。ツーリングにはこれぐらいの方が落ち着ける。
オホーツク海岸まで約10km。周囲はずっと樹海、樹が高いだけ下増幌側より更にだらっと単調な味わいだ。そして、こちらのオホーツク側では薄曇り。日差しは影が目立たないぐらいに弱い。まあこれぐらいが却って暑くないかもしれない。
もうほんの少しでオホーツク側だと思っているとだらだらと冗長な、大変カジュアルな平地の森だ。
記 2017/2/18
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