中川→(道道541他)歌内→(国道40)雄信内
→(道道256)幌延
(以上#8-1)
→(道道121他)沼川
(以下#8-3)
→(道道1119他)下増幌→(道道1077)東浦
(以下#8-4)
→(国道238)浜猿払→(村道エサヌカ線・
天北南部広域農道他)浜頓別
158km
RIDE WITH GPS
8:10、幌延発。幌延の町中には徒歩通勤の人々がいそいそと仕事へ向かっている。その中に、登校中の小学生が目立つ。横断歩道には緑のおばさんもいた。おばさんと言っても多分私より15歳以上確実に若そうな人ではある。
夏の北海道ツーリングで普段見かけない風景に、尋ねてみると、道北の小中学校は今日から2学期開始らしい。もう8月も18日だ。北海道の多くの小中学校が8月21日に2学期始業であることは知っていた。道北は夏休みが短い分、冬休みと春休みが長いのだろう。
町外れから再び空が暗くなって、セイコーマートで一度脱いだ雨具を再び着て丘陵を登る羽目になった。雨が降っているかと思うと空の中が妙に明るくなり、途端に日差し成分で体感気温は一気に上がり、ここまでおよそ縁が無かった汗というものをかき始め、何もこんなに急に気温が上がらなくても、と思う。まあまだ雲が厚く、日差しもそう長く続かない。
▼動画36秒 幌延から最初の丘陵をゆめ地創館へ
ゆめ地創館の手前で、GPSトラックに従い、まずは脇道一発目。
しかし、200mほど進んだところで舗装路面が切れ、のみならず道全体が茂みに完全に埋もれた。明らかに廃道である。仕方無い、最初の脇道は撤退だ。希望を捨てずに次へ行こう。
次は豊富町大規模草地育成牧場だ。本流の道道84交差脇で分岐して、道道121から西へ丘2つ向こうの牧草地の丘陵を進む、数kmの回り道である。
茂みが続く狭い谷底から丘陵の裾を登る途中で、勢いよく流れていた雲が切れ始め、どんどん青空が増え始めた。
丘陵の中腹から稜線へと高度が上がると、辺りの眺めは周囲の丘を越え、一気に拡がった。
近景から遠景へ、緑の牧草地と茂みが丘に続き、移動と共に刻一刻とダイナミックに動いてゆく。
そして雲は勢いよく動き、日差しが現れた途端にボリュームたっぷりの緑の丘が軽やかな草原へと、風景のニュアンスがまたがらっと変わる。
以前道道121を訪れた時に、地形図から期待していたがやっぱりほんの少し物足りなかった、その期待通り、いや、期待を超えた空間体験である。
毎度のことで、何故もっと早く来なかったのかが悔やまれる。▼動画1分16秒 豊富町大規模草地育成牧場 1997年初めて道道121に来たときから知ってはいた道だが来なかったことがつくづく悔やまれる
丘のアップダウンはそれなりにある。実は道道121より100m弱ぐらい高い場所に登ってはいて、北向きに下り基調の道道121と比べてやや時間の掛かる寄り道ではある。しかし楽しくて仕方ない、良い道である。見事な眺めにしょっちゅう脚が停まるので、ますます歩みは遅い。
後で思い返すと、何だか過去経路の焼き直しだよなと思っていた今日のコースへの気持ちは、この丘で完全に変わった。
道道121に戻り、もうすっかり晴れ基調の空の下、沼川の谷間にどんどん下って行く。▼動画11秒 道道121も悪くない
丘陵から谷間の平地に降りてきて道端にも牧場農家が目立ち、ひたすら牧草地だけが続いた大規模草地育成牧場よりずいぶん人里っぽい。何度か通っているせいもあり、すっかり既知の場所に戻ってきたという気分になる。
有明から脇道をもうひとつ。▼動画1分16秒 やはり脇道はのんびり心安らぐ これぞ夏の北海道
道道から離れた道ではあるものの、丘陵から谷間の平地に降りつつあり、道端にも牧場農家が目立つ。
▼動画21秒 どんどん下って沼川へ これぞ夏の北海道
丘から丘へとひたすら牧草地だけが続いた大規模草地育成牧場より、遠景もどことなく開け始めていた。
記 2017/2/18
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