北海道Tour16 #2
2016/8/12 塘路→開陽-2

塘路→(道道221他)東阿歴内→(道道1128他)太田 (以上#2-1)
→(道道813)高知→(農道)茶内西→(道道123)上風連
(以下#2-3) →(道道123)別海→(道道831)豊原→(農道)緑町南
(以下#2-4) →(町道)開陽台→(町道)開陽

132km  ルートラボ

今日は霧の別寒辺牛湿原 RICOH GR GR18.3mm1:2.8 太田から高知経由で東円朱別へ 赤は本日の経路

 太田の外れで道道13を横断。道道13沿いの少し南のA-COOPに寄れば自販機がある。この先30km、上風連まで自販機は無い。何か飲んだりするなら、今がそのチャンスだ。いや、ここまで散々ゆっくりしているし、物資に不安は無い。粛々と先へ進もう。
 8:05、大別発。幸い再び雨が途切れ、空が明るくなり始めている。ここは天気が変わる場所、台地上の片無去から低湿地を囲む別寒辺牛の丘陵部の境界だ。まあいつもは片無去で晴れていて丘陵部で雲が出るのだが。

 牧草地が拡がる大別から、牧草地や人の居住地が完全に途絶える別寒辺牛の丘陵部へと移行する。

 道端には整然と植えられたカラマツの植林の森。比較的道幅は広くアップダウンもそう厳しくないのに、何故か毎回人気を拒絶するような雰囲気を感じさせる。

 薄暗い今日のような日は尚更だ。

いつもの定点撮影場所で脚を停める RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 湿原を横断して別寒辺牛川を渡る低地、次々毎度の立ち寄りポイントで脚を停め、霧に霞む景色を眺めながら思う。恵茶人まで足を延ばさなければ、今日はかなり楽目の行程になる。天気が冴えないのなら、もう今日は頑張りすぎる必要は無いのかもしれない。

小さいながら悠然と堂々たる別寒辺牛川 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 道がするするっと台地裾に登り、糸魚沢への町道と合流。別寒辺牛湿原から茶内原野へ続く牧草地へ、いよいよ根釧台地の中核とも言えるエリアがここから始まるのだ。遠景はまだ霧っぽいものの、空気中の水滴は完全に消えていた。

根釧台地へひと登り RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 9:05、別寒辺牛着。明日また根釧台地202kmコースでここまで来るのだ。あれほど来たい根釧台地なのに、来れるときには毎日来れてしまうのだと思うと、何だか奇妙な感じがする。
 さっきの登りで少し汗をかいていた。登りのせいもあるが、あの高性能レインジャケットが蒸れている。間違い無く、出発前の洗濯時、撥水剤浸け込み後に横着して乾燥機入れずに自然乾燥させてしまったのが原因だろう。我が家には乾燥機など無いので、いつもレインジャケットを乾かすためだけに地元コインランドリーに行かなければならないので、それが面倒でついベランダ干しに頼ってしまったのだ。今後はちゃんと乾燥機に入れることにしよう。コインランドリーがある銭湯でお風呂に入るのも楽しいしね。楽しんでしまえばいいだけだろう。この天気だって楽しんでしまえばいいだけだ。
 というわけで、反省しながらレインジャケットを脱ぐついでに、牧草地が拡がる台地上でまたもや少し休憩することにする。遠景、というより少し遠くの防風林からして未だとっぷりと濃厚な灰色の霧の中だ。平坦に拡がる牧草地には、丹頂鶴のつがいが戯れ、時々ギャーッと鳴いていた。鳴かなければ大変優美な鳥なのだが、等と思うのは人間の勝手である。

別寒辺牛の牧草地で丹頂を眺める RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 霧はかなり濃く、相変わらず頭上の雲はかなり低い。でも、あまり雨が続きそうな気はしない。そもそも今日は晴れ予報、降水確率も低かったし、さすがにもう雨は降らないだろう。でも、たとえこの後根釧台地が晴れても、海岸から海上には雲がどんより溜まっているパターンかもしれない。過去にはそんなことは何度もある。太平洋岸の恵茶人へ向かうと中標津到着が遅くなるが、とりあえず今のところは予定コースの未済経路で東円朱別へ向かい、その後は恵茶人海岸を省略、直接上風連へ向かおう。行程が短くなって楽になったら、いい加減晴れているであろう夕方に、開陽台でたっぷり時間を取れるかもしれない。開陽台到着が早ければ、売店で何か食べることもできる。

牧草地の脇で地図を再確認 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 高知小学校を過ぎ、南側へ入り込む道へ。未済経路の農道分岐は、この辺りに毎年のように来ていても、今まで見落としていたのが納得のさりげなさだ。▼動画20秒 未踏農道へ突入

  別寒辺牛から茶内西経由で上風連へ 赤は本日の経路

 明日も訪れる道道813の1本南の道道123へ向かうために、コースとして未済経路を使うことが今日の重要ポイントだ。
 もともと上風連方面に向かうには、今日のように南回りだとやや大回りとなる。上風連方面ではなく浜中、太平洋岸へ向かうのに南回り経路を使う場合にも、過去の訪問ではもう少し北の西円朱別から南に向かう道道807を使っていた。何故かというと、今回のコースは、私が持っている地形図では途中で道がつながっていないからだ。道が無ければ通れない。
 それが今回出発前にルートラボでコースを描いてみたら、ルートラボで拾える道は、牧草地を挟んで数百mつながっていないだけであることがわかった。そしてそういうときの必殺技、空撮写真の拡大では、何だか全く問題無く道みたいなものがで数百mが結ばれていることが認められたのだ。おまけにその辺に、「北海道牧場」などという大変すてきな名前が見られた。これは試しに行ってみる価値が十二分にある、と思えた。

 しばらく町道然とした狭い幅の舗装が続いた後、牧草地のど真ん中で道はダートに変わった。この先が、空撮写真通りに強引にトラックの線をつなげた区間だ。もしかしたら牧草地の途中で、何か柵があるかもしれない。そうなったらそうなったで、道道813へ戻って、今まで通り西円朱別まで進んでから南下して道道123へ向かえばいいといいうだけの話だし、何と言っても「北海道牧場」を一目見るのが楽しみである。

 ダート区間では道両脇の茂みは高くなり始め、牧草地の眺めは途絶えたものの、結局その破線区間はかなりあっけなく通過してしまった。

 ルートラボでコースを拾えた区間に入ってもしばらくダートは続いていたが、農場が現れ、その先から舗装が復活。道道813からの南回りルートを阻んでいた高知からのアプローチが、(私的に)開通したのだった。まあしかし、たかだか平地ダート数百mの話ではある。そしてあまりにあっけなく通過できたことに驚いている間に、「北海道牧場」の文字は見そびれてしまった。

 一直線の道が10km以上も丘陵を横断しながら続く道道813と違い、こちらの南回りルートでは牧草地のグリッドを区切る道が時々ずれたり、微妙に曲がって続いている。こちらもクランクや交差点の標識の度に立ち止まり、地図確認や交換して、やや大きめの起伏に続く牧草地の中をのんびり進んでゆく。
 脚を停める度に費やす時間は、1回当たり数分に充たない。しかし停車回数はやや増え気味で、その度に自分の周りを動く景色と風が停まり、何となく移動している時間が分断されている気になってくる。気分も実態も、明らかにペースに乗れていない。

 霧はすっかり晴れ、遠景も鮮明に眺めることができている。終始厚い曇りではあるものの、空は次第に明るくなり始めていて、朝に見舞われたような雨の心配は薄れていた。恵茶人へ向かうとすると、そろそろどこかで南に向かう必要がある。それがさっきから地図を時々眺めている理由でもあった。しかし根釧台地でこの調子だと、曇り確率が非常に高い太平洋沿いの恵茶人では、きっと鉛色の海上に厚い雲が広がっていることだろう。
 もう今日は恵茶人は止めよう。天気だけじゃなく、片無去からここまで時間が掛かりすぎている。一方で天気にひと安心したせいか、そろそろ疲れを感じ始めていた。ここまで食料品店で休憩できていないからかもしれない。東京での暑さ疲れが出ているのかもしれない。まあ歳だしな。セイコーマートに行きたい。この辺りに誰かセイコーマートを始めてほしい。儲かるかどうかはわからないが。

 

 等と悶々と進むうち、交差点の角に「浜中簡易軌道」の文字が描かれた立て札を発見。初めて浜中や歌登の地名を知ったのが、中学生の頃に読んだ鉄道ファン誌の軽便鉄道の記事だった。そのため、私にとって浜中の地名と簡易軌道は切っても切り離せない。それに、葛藤中の中高年には止まり木が必要だ。止まり木が繁華街の盛り場である必要は無い。

 刈り込まれた草むらの中のレールを少し眺めて再び走り始めると、牧草地に続く道の脇、茂みに埋もれつつある土手が並行しているのに気が付いた。これも簡易軌道の跡だと思われる。思いがけない遺構との出会いであった。

東円寿別 浜中っぽい開けた丘陵 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

▼動画31秒 道道123
 その後、空は更に明るくなっていった。

道道813の風景よりやや単調な道道123の風景 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
しかしそれでも浜中町の印象的な風景であることには間違い無い RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 更に上風連手前で道道123が道道813と合流する辺りでは、そろそろ日差しが現れ始めていた。

 11:20、上風連着。明日の朝、というより24時間以内にもう一度ここに来る予定だ。今のところはA-COOPで缶コーヒーを飲んでおくことにする。明日の朝は交差点近くの森重商店の自販機にお世話になろう。

上風連小学校で休憩 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 缶コーヒーの後は、水を貰いに小学校へ。小学校で水をもらうのは、伝統的なサイクリングの補給方法である。それに高知や東円の小学校が閉校してしまったので、水をもらえそうな小学校をこの辺りで見つけるのは一苦労なのだ。ここで水を頂いておかねば。
 人口密度が少ない土地のイメージに反して、小学校の校庭は小学生の野球で賑やかだった。見知らぬおやじが休憩していると怪しまれそうなので、水を汲んだら小学校を出て人気が少ない集会場へ。こちらもお年寄りがゲートボールを楽しまれていた。もう構わず建物の軒下ベンチで補給食のパンを全部片付けてしまう。
 まだ雲は低いものの、勢いよく流れる雲はもうすっかり明るい。明らかに予報通り、天気は晴れへ向かって推移している。この先のコースが悩ましくなってきた。もし晴れるなら、道道150や開陽台を訪れる千載一遇のチャンスだからだ。当初予定の東回り標津方面経由より、西側へ向かう方がいいかもしれない。もし可能なら、養老牛へ足を延ばせれば言うことは無い。
 などと考えるうち眠くなってきた。もう11時半過ぎ、少しぐらい居眠りしてもいいだろう。

記 2016/12/19

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Last Update 2017/3/18
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