中川→(道道541・583)問寒別→(道道395)下コクネップ
→(国道40)雄信内→(道道256)幌延
(以上#7-1)
(以下#7-2)
→(道道121・国道40・道道972)音類→(道道106)稚咲内
→(道道444)豊徳→(農道・町道・道道811)浜勇知
(以上#7-2)
(以下#7-3)
→(道道106)抜海→(道道510・616)上勇知
→(国道40)開源→(道道138)沼川
(以上#7-3)
(以下#7-4)
→(道道138)鬼志別→(農道・国道238)浜鬼志別
175km
ルートラボ
夜明けの時間になってもいつまでも薄暗い。空のかなり低い場所に灰色の濃厚な雲が溜まっている。窓の外を見ると、宿周囲の低山の、100mぐらいから上がもう完全にとっぷり雲の中だ。駐車場や路面は隅の方だけが湿っていて、一応雨上がりのようではある。しかし、雲の低さと濃さを見ると、とても内陸に向かう気はしない。天気予報は曇りになっているが、少なくとも午前中の山間方面はこんな感じが続くのだろう。今日は昨日検討した、海岸沿い平地主体のパターン1が良さそうだ。午前中は何とかこれで凌げそうだが、今日の宿はオホーツク沿岸の猿払村。あちら方面の天気予報が、15時以降小雨になっているのは変わっていない。夕方に多少雨に降られるのは避けられないかもしれない。
5:40、中川「ポンピラアクアリズイング」発。まだ雨粒が顔に当たるような感覚を何となく感じつつ、道道541へ。
市街地を北上し、天塩中川駅、セイコーマートとそのまま通過してしまう。40km先の幌延までもうセイコーマートは無いが、いかんせん6時前。まだこの店舗は営業を開始していない。一応コーヒーはさっき飲んでおいたし、もう中川でやることも無い、と町を出て行くことにする。
佐久から中川、そしてサロベツ原野北端の幌延まで、天塩川の西岸は国道40、こちらの東岸には宗谷本線と道道541、256が続いている。道が二桁国道かローカル道道かの違いは、ツーリストにとって大きな違いだ。西岸、東岸ともあまり地形自体は変わらず、こちら側の東岸は牧草地と森の中。丘陵の裾を越える程度のアップダウン以外はほぼ平坦、行程も6日目でいい加減疲れが溜まってきた今日の私向きだ。
雲は意外にも高く薄くなってきた。あと2時間ぐらい経ったら、完全に晴れてしまいそうな、明るく青いニュアンスすらある。しかし、道の周囲の山には低くかなり厚い雲がまとわりついている。雲の切れ間、正面にはまとまったボリュームの山裾が見えている。知駒岳だろう。あの稜線を越える目論見もあったのだが、やはり山裾から上がとっぷり雲の中に浸かっている。山間で極端に雲が増えるのだ。昨日の美深での出来事を思い出しても納得がいく。やはり今日も、山に向かうべきではない日なのだろう。ならば平地を淡々と進もう。何となく安心するような、物足りないような。いや、安心なのは確かである。
歌内で道道541は天塩河岸を離れて内陸へ向かう。少し北の雄信内から道道256が再び東岸を北上し始めるまで、天塩川沿いには道道だけではなく、村道、農道を含めて道自体が連続していない。このため、天塩川沿の道道を辿る時には、いつも歌内から雄信内までどこかで対岸に渡って国道40を経由せざるを得ない。
歌内から対岸へは、牧草地の中に続く必殺癒やし系の素敵な道がある。しかし今日はまだ早朝だし、未済経路消化の悪あがきを兼ねて、少しだけ道道541を継続して内陸へ向かい小さい丘を越えて、少し北の問寒別から国道40へ向かってみた。
道道541が内陸に向かい始めた途端すぐに空が暗くなり、丘越え区間ではぱらぱらっと小雨が降り始めた。歌内まで次第に空は明るくなり始めていたのに。しかし、小雨の中を問寒別まで降りてくると、集落に入ったところで面白いようにぴたっと小雨が収まった。やはり山方面にたっぷり雨雲が溜まっているのだろう。そしてその割には、平地には低い雲は意外なほど少ないようだ。
問寒別駅は、2008年に訪れた時の印象がとても強く残っている。その日は盛大な計画ミスで、宿の抜海「ばっかす」にはあと80kmぐらいありそうなのに(結局コース再検討で70kmに収まった)、知駒峠で15:20、問寒別で15:50。途方に暮れて輪行の可能性にすがりつきたくなり、経路上の問寒別に寄ってはみたものの、普通列車は2時間後。駅舎代用の元車掌車以外自販機すら無い問寒別駅に、何だか「現実逃避したって始まらないじゃないか」と諭されたような気になったものだった。
駅手前の分岐から眺める問寒別駅には、今日もその時と同じように何があるわけではなく、やはり取り付く島は全く無い。しかし、駅とは別方向の集落の道沿いに自販機が見えた。20km先の幌延まで自販機も少ないはず、駅へ向かう代わりにコーヒーを飲んでおく。
天塩川は満水という程の水量ではなかったものの、明らかに一度増水してから減りつつある雰囲気が、そこかしこに見て取れた。最近水量の少ないこの川を眺めた記憶が無い。近年の道北訪問で、それだけ天気が不安定な場合が多いのだ。
雄信内までしばし国道40を経由。途中で国道232が天塩方面へ分岐して交通量がぐっと減り、ようやく何とかこれならツーリングしている気分になれる程度になる。
しかし当初の予定通り、雄信内で再び天塩川東岸の道道256へ。やはり交通量は段違い、国道40に比べて身体の周りの空気が緩むような感覚を覚える。
歌内までの道道541と同じく、道道256でも牧草地と森の中に道が続く。雄信内から先西岸にはサロベツ原野が拡がり始めているためか、牧草地の割合がぐっと増えていた。
周囲に開けた牧草地が続くため、風景に変化はやや少なく、地形や登り下りの抑揚もほとんど無い。それでものんびりとした静かな里の雰囲気はここならではのもの。間違い無く個性的な良い道だ。
さっきから雲が高くなり始め、南幌延辺りからは空が晴れ始めた。相変わらず山側には雲が溜まっている。平野だけが天気が良くなっているのだとすると、或いはサロベツ原野に近づいているためかもしれない。
幌延手前では「北緯45°通過線 200m先」の標識があった。200mぐらい先できょろきょろしても、毎回その通過線がどこなのかさっぱりわからない。
7:50、幌延着。早出が効いて、まだ7時台である。この先沼川まで商店らしい商店は無いと思われるので、この機会にセイコーマートでいろいろ食べておく。
幌延出発直後、道道121で、北緯45°通過線がどこなのかようやくわかった。
例によって手前に標識は建っているものの、当該部分にあまりでかでかと標識は建っていない。しかし、道路の舗装にマーキングが有り、歩道部分の舗装材がそこだけブロック状になっているのだった。
再び国道40を少し経由した後、道道972でサロベツ原野を横断し、日本海沿岸の道道106へ向かう。
道路の周囲は標高ほぼ0m近くに拡がる湿地帯となり、前方と周囲には高い草と道だけ、その上は空だけという開放感が続く。海岸へ向かっているため、もう幌延まで近くに意識していた内陸の山裾は、前方や周囲には無い。途中ビジターセンターがあるが、道からは数10m湿原に奥まっていて、道からは施設のボリュームは感じにくく、自販機の類も無いので通過するいちツーリストにとって存在感もあまり無い。本来は立ち寄っていくべきなのだろうと思うものの、今日はまだ先が長い。
風景の構成要素は単純だが、湿原の道はひたすら単調というわけではない。途中の牧場で牛の横断に遭遇したり、終盤のサロベツ川の横断では橋の上からサロベツ原野の展望を楽しめたり、道東の根釧台地とはまた別の拡がりを感じさせてくれる。静かな、道北のとても印象的な道であり、こちらに来てつくづく良かったと思う。内陸方面に迎えなかった今日の残念な気持ちは、ここで完全に解消された。
前回この道を通ったのは、さっきの問寒別駅と同じく2008年だが、この道の素敵な景色に全く記憶が無い。まだ抜海まで先が長いというのに日が暮れつつあり、そろそろ水も少なくなってきたことに遅まきながら気付き、気持ち的にかなり切羽詰まっていたことは覚えている。多分一杯一杯の精神状態で、景色が全く目に入っていなかったのだろうと思われる。自分がカワイソウになってくるが、計画が甘かったことも確かであり、まあ自業自得だろう。
今日はこの風景をたっぷり楽しんでおこう。
音類で道道106へ。ここからしばし道道106を経由する。音類と言えばオトンルイ風力発電所であり、道道106南端の天塩まであと約10km程。南下してくると、もう残りが気になるこんな位置で日本海沿岸に出るのだ。まだ抜海まで先は長い。
日本海を眺めるのに都合が良さそうな場所で少し停まり、辺りを眺め回してみる。
日本海と海岸際の丘に挟まれ、ひたすら北上してゆく1本道。いつの間にかこの道は、私にとってやや広めに感じられるようになってしまった。しかし今、この道の広い空間に車は時々通る程度で、海と空と緑だけの印象的な風景を存分に楽しむことができている。やはり道北の印象的な道の一つだ、と思い知った。
今のところ頭上やこれから向かう北方面の空は晴れていて、青空が拡がっている部分のある。一方、南側の天塩方面や海上には雲が溜まっている。大きく見えるはずの利尻が裾すら見えない。天気予報通りにオホーツク沿岸で天気が不安定なのだとすると、平地上空が晴れているというより、サロベツ原野の辺りだけが比較的晴れているということなのかもしれない。昔から宗谷本線に乗っていて、そういうことはよくあった気がする。異常気象というより、単に道北の厳しい気象条件そのままのお天気なのかもしれない。
稚咲内から再び内陸へ。道道106は何度も通っているし、少し内陸の道道444は以前兜沼まで通っているので、豊徳から沿岸部に沿って内陸を北上する農道を経由して北上しようと思っていたのだ。
始めて通るこの道が、車が少なく静かなだけではなく、牧場の前では埃っぽく坂は農道基準で厳しく、時々サロベツ原野の展望が開ける、実にいい田舎道なのだった。
一方、内陸へ入ると海の涼しい風が無くなった。時に直射日光がかっと射し始めて急激に身体が熱せられ、たまらなくつらくなった。しかし雲の動きは速く、すぐに多少厚く低い雲がやって来て辺りが急に薄暗くなったりもする。
風景的にはもう少し晴れてくれると有り難い。しかし、道北も最北エリアのこの辺り、曇ると気温が一桁台、晴れると30℃以上が当たり前なのだ。まあまあ走れる気温なだけでも有り難いと思わねばならない。
豊里で再びサロベツ原野に降りてきたものの、すぐ北の清明で北側を囲む丘陵裾に到達。
道はその裾に付かず離れずで、谷地のように丘陵に食い込むサロベツ原野とともに丘陵の奥へ進み、サロベツ原野が谷間に変わってゆく。
この辺りは道道106で海岸しか通ったことが無く、海岸から丘を眺めるだけだった。丘陵の中側はこんなだったのか。
低地の夕来から標高20〜15mの低台地のオネトマナイへと遡る。
下勇知から再び海岸へ。抜海まで道道106に復帰である。
10:50、こうほねの家着。コースが海岸へ出るとともに、空の雲が切れて、広い青空と日差しが現れた。それまで晴れては曇ってが続きながらもじりじり気温が上がっていたのが、一気にかなり暑くなった。
空だけでなく日本海はマリンブルー、岸の緑が明るく鮮やかだ。夏の北海道そのものの風景がやっと現れてくれた。
何度か前を通ってはいたが、展望台と休憩所だけの小屋かと思っていたこうほねの家には、1階に軽食コーナーがあったのが嬉しかった。この先3〜40km先の沼川まで多分補給ポイントは無いので、大変有り難い。ソフトにサンドイッチをまとめてやっつけておく。その間、何組かチャリダーが去来していった。やはり道道106は圧倒的に自転車が多い。
もう順当にお昼前。抜海の先で道道106とはお別れで、コースは海岸部から内陸部へ向かい始める。
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下勇知から抜海までの短い間では、すかっと晴れた青空の下、いかにも夏らしい気分を味わうことができた。
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風も追い風で、絶好調の行程だ。この際すぐ後で向かい風になるかもしれない風向きについては考えないことにしていた。
抜海駅から勇知までの道道510は、しばし標高一桁台の低地から80mも登って下る丘陵越え区間である。
通る度にもうすこしまともな経路の道が通せなかったのかと思うが、多分この地に道ができた時からの経路でもあり、それなら何かの必然性がある経路なのだろう。
宗谷本線乗車時にも、列車が稚内を出発してから広々としたサロベツ原野に降りるまで、確かに丘陵の中を迷走していて、この辺りが丘陵であることが伺える。その宗谷本線、実は意外に道の近くを通っていて、今日はスーパー宗谷が突如通過していった。
向かい風に変わった強い風に乗り、丘陵の雲は早く動いていた。雲の厚みが変わるためか、空模様も変化が早い。辺りが急に明るくなったと思ったら、急に日差しと青空が部分的に現れてかっ暑くなり、すぐに翳ってまた涼しくなったりする。
荒れ狂う雨雲に終われて内陸から逆向きに逃げてきた2013年の訪問を思い出す。今日は雨が降らないのがありがたい。
上勇知で低地に降り、道道610から国道40に合流。
片側2車線で歩道が車道と完全に分離された国道40は、まるで高速道路の路側帯をこっそり走っている気分になる。ここから少し南の豊富辺りでは無料の自動車専用区間もあり、むしろこういう表情が稚内手前の国道40の普通の状態と言えるのかもしれない。
開けた国道上は落ち着きが悪く、曇り基調ながら照り返しでやや気温も高く、向かい風も強くて、お昼のけだるい雰囲気に飲み込まれてしまいそうだ。
開源からは道道138で更に東へ。交通量が一気に減るのは有り難いものの、相変わらず横風が強い。
真っ平らの低地だったサロベツ原野と違って、丘陵をまともに横断してゆくため、標高差数10m程度ながらアップダウンが頻発する。緑の牧草地の風景が大変嫌味に見えて仕方ない。
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地形図上のたかだか1〜2本の等高線をせこく数えながら、丘の数を数えて進む。
何とか13:55、沼川着。元天北線の駅があった沼川にはAコープがあり、国道40か宗谷本線沿いにしかセイコーマートが無いこの辺りでは、内陸丘陵部の貴重なオアシス的存在だ。更にゴージャスな屋根付き屋内バス停もあり、休憩ポイントとして何かと頼りになる集落だ。欲を言えばセイコーマートのHotchefが食べたいようにも思うが、Aコープのパンとかカップ麺で十分腹は満たすことができる。
空には低い雲が再び拡がり始めていた。その雲もすかっと真っ白なものではなく、なんだかここ数日よく見かける、とろんとして嫌な方に元気な感じになり始めていた。ここ沼川が、オホーツク沿岸との間の山地裾に位置するためかもしれない。カップ焼きそばを食べつつ、店舗前の仮設テントの職員さんらしき方に情報収集しておく。
「最近突然雷が鳴って豪雨が降り始めるんですよねー。あの雲も、手前の山の向こうでどうなってるかはわかりませんねー」
とのこと。天気予報をチェックしてみると、16時からこの辺りは雨に変わっているではないか。今後の予定は、この後下増幌まで未済経路の脇道込みで北上し、2012年に訪れた道道1077で宗谷丘陵の南側を横断、オホーツク海沿岸を国道238で猿払村に向かう予定だった。これなら今日は190kmぐらいは走れることになる。この予定通りだと、沼川から下増幌まで、道道1119で1時間は掛からない。しかし、その後道道1077でオホーツク沿岸に降りるのは16時を確実に過ぎるだろう。この段階で既に雨の中、更にオホーツク海沿いに雨の中を1時間弱。
一方、沼川から直接東側へ向かう道道138なら、16時過ぎにはオホーツク沿岸の浜猿払には着けるだろう。距離の下方修正は悩ましいものの、その分順当に到着時刻が早まる。今の私は雨の可能性より安心感を優先したい気分だ。連日の下方修正で、もうあまり頑張る気も失せている。
14:30、沼川発。
道道138は元国鉄天北線に沿う道だ。鉄道が通っていただけあり、沼川から曲淵へ谷間は次第に狭くなるものの、その斜度は穏やかなものだ。しかし、沼川で今後の身の振り方が悩ましい程度に明るかった空が、小石峠まで最後の集落である曲淵では雲が目に見えて低くなった。
そして峠へ続く森に進むと急に涼しい風が吹き始め、日差しが翳ったと思ったら上空がいつの間にか灰色の雲に変わっていた。
前方の山の少し上はもはや霧に包まれている。というかどう見てもあの中は雨なのだろう。たまに前方からやって来る車はワイパーが動いていなくて、車体は濡れてもいない。ただバイクが雨具っぽい衣服を着ているのが何ともブキミだ。この先どこかで雨に降られるのかもしれないからだ。
稜線部に向かって斜度が上がってくる頃には、空はかなり薄暗く、気温は低くなっていた。
そして小石峠では濃い霧が降りてきたが、結局最後まで雨は降らなかったのは有り難かった。
しかし峠の向こうの小石では、集落まで下りきってもまだ辺りが寒く薄暗い。暑かった沼川とは完全に天気が違う。小石峠、標高160m余りと低いながらも、さすがの貫禄である。
今この状況で、1時間後も雨が降らないとはとても思えない。やはり今日の天気予報は信用して間違いではなかったのだ。
寒々しい道を、下ってもというよりほとんど標高差の無い谷間を海岸部に向かって進んでも、空の暗さと寒さ、遠景の霧は変わらなかった。時々霧粒は雨粒にすら変わった。しかしこの状況でも、激安規格外ホタテはチェックしておく必要がある。
直接海岸の漁協売店へ向かうために、鬼志別で道道138から北側の丘陵へ入り込む。
近道のショートカットを目論んだものの、谷筋に通る道138の安定した地形とは違って、丘陵のアップダウンを細道で通り抜けてゆく経路が近道だったかどうかはあやしい。
そしてせっかく寄り道した漁協売店は、やはりお盆の休業中だった。まあいい、規格外格安品に拘らなければ、ホタテは漁協のネット通販でいくらでも買えるのだ。そして猿払村のホタテは、通常の規格品で十分にお買い得だ。
16:30、浜鬼志別着。落ちてきそうに雲は低いものの、まだ辛うじて雨は降っていない。
セイコーマートで明日の朝食を仕入れておき、16:55、ホテルさるふつ着。国道沿いの段丘には、寒い風が吹き渡っていた。
気が付くと、チミケップホテル以来、何と4日連続でホテルという凄いことになっている。今日のホテルさるふつは、外壁改修中の足場に包囲されていて入口がややわかりにくい。しかしこの寒空、到着の安心感もひとしおだ。そして風呂から上がると、もう宿の周囲は雨でしっとりし始めていた。天気が二転三転する一日だった。
夕食はホテル標準のホタテ定食。とても美味しくてボリュームたっぷり、全く不満はないのだが、どうしても食べたかったホタテラーメンもこの際注文。食べ終わると流石に動くのがつらい。よたよた部屋へ戻り、本日のノルマ終了だ。
明日は仁宇布まで。天気予報は歌登、美深で10時過ぎから曇り時々雨。大好きな道北縦貫道道の道道120・49・60を確実に通るために、道北への出入りを往復ともこのコースにする行程をここ数年毎年続けている。今回往路は仁宇布までしか到達できなかったので、帰路は是非とも仁宇布まで自走で南下したかった。しかし、特に山深い上徳志別・仁宇布間へ、この予報で足を向けるのはちょっと心配だ。そしてこれだけ毎日雨が続くと、もう自走に拘る気は失せている。
一番めぼしいJR駅の音威子府方面へのバスは早朝発であり、流石に早朝から輪行する気にはなれない。また、曇り時々雨の天気予報はあくまで平地の予報であり、とりあえず進みながら現地でで実態を判断してゆく方法はあり得る。何にしても、列車への乗り換えポイントは音威子府であることは変わらない。音威子府で輪行するなら、歌登までに方針を確定しなければならない。その先終着の仁宇布まで、もう分岐は無いからだ。
記 2016/1/24
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