2015/9/20
北海道Tour15#12 晩成→晩成-1

晩成→(町道・道道881)生花→(国道336)長節→(道道912他)大津→(国道336他)新十勝大橋 (以上#12-1)
(以下#12-2) →(国道336他)昆布刈石→(道道1038)共栄→(国道38)豊頃 (以上#12-2)
(以下#12-3) →(国道38他)農野牛→(道道62)五位→(道道15)糠内→(農道・道道62他)駒畠 (以上#12-3)
(以下#12-4) →(道道15)元忠類→(町道・農道他)晩成 (以上#12-4)
 141km  ルートラボ

ニューサイ写真 RICOH GR GR18.3mm1:2.8 A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 早朝には雨が上がって、路面は早くも完全に乾いていた。天気予報では9時過ぎから終日道南〜十勝で晴れるらしい。ならばそのうち、地上2〜30mぐらいを覆い尽くしている霧みたいな雲の中がかっと明るくなって、一気に晴れるパターンかもしれない。
 今日はこのセキレイ館に連泊予定。晩成発着の十勝南東部一周コースを昨夜仕込んでおいた。そして今回の4泊5日行程全体を、朝の冷え込みと早まっている夕方への対策として夏みたいに日中一杯走らず、朝食はしっかり食べて夕方は宿に早めに着く計画にしている。毎年たった1ヶ月ちょっと前に比べ、8月と9月(しかも下旬)では驚く程朝と夕方の明るさと気温に差が出るのだ。

 セキレイ館の朝食は、ご自慢の自家製パン。セキレイ館の朝食は過去1度だけ、確か1999年の春にしか食べたことが無かった。その時にはまだ自家製パンは無かったと思う。今回初めて頂いてやはり大変美味しく、一杯食べてしまった。ここでしっかり朝食を食べることが、1日快調なサイクリングの源となるのである。
 朝食後頂いた「チャリダー特典」の補給用ゼリーは、何とセイコーマートのオリジナル商品だった。私は普段ゼリー系を使っていないから、こんな便利なものがセイコーマートで手に入るのを今まで知らなかった。このセイコーマートゼリー、この後各セイコーマートで仕入れることになった。

 8:25、晩成セキレイ館発。
 今日最初のテーマは、国道336の寄り道である。折角のセキレイ館連泊なので、国道336から海沿いへ分岐する、過去立ち寄れなかった何カ所かの道を訪れるのだ。

 まずは裏手の町道から道道881へ回り道。未だ日差しは出ていないが、もう雲の切れ間に青空が見え始めていた。そして時々雲が薄くなるのか、うっすら影まで現れるぐらいに雲全体が明るくなったりし始めていた。今後晴れてくるだろうことは明らかに理解できた。

 町道らしく、車が少なくのんびりした道の周囲には、森、牧草地、牧場が丘陵に続く。途中で晩成温泉から登ってきた道道88と合流、生花苗沼に続く低地に降りて、海岸方面から生花の国道336を目指す。過去国道336でしか通過したことが無い生花周辺、谷間の低地に拡がる牧場の風景は、国道336から眺めていた集落まっただ中のもの。未済経路はやはり印象が新鮮だ。

 

 9:00、生花着。交差点手前の自販機でコーヒーを飲もうとして、財布忘れに気が付いた。
 どうしよう。この先財布無しでは1日走ることができない。財布を取りに戻ってここまで来ると1時間10分、いや、20分ぐらいかかるだろう。折角昨夜いろいろ考えて造った予定コースの全体が、単純に言って1時間20分延着になる。それでは17時の晩成温泉ツアーに遅れてしまうばかりか、18時半過ぎの夕食にすら間に合わない可能性すらある。
 財布を取りに行った後、またここまで戻り、途中を端折って何とか曲がりなりにも予定コースをこなすという手はある。いや、それだとせっかくいろいろ見所を考えて作ったコースの大部分がパーだ。
 何かを我慢しなければならない。そして最低限旅にお金は必要だ。自販機で何か飲むのだってセイコーマートで昼食を食べるのだって。
 と思ったところで気が付いた。解決方法がある。私の新スマホではモバイルSuicaが使えるんだった。そしてセイコーマートでの支払いに、モバイルSuicaが使えるのだ。どうせ今日のコース上にはセイコーマートぐらいしか昼食ポイントは無い。ボトルの水を自販機で給水できないことだけは心配といえば心配だが、この爽やかな気温と今日の標高差の少ないコースを考えれば、あまり差し迫って給水が必要になるとは思えない。最悪どこかで水を頂けば済むことでもある。
 というわけで、スマホを出して即セイコーマートの位置を確認。電話してみると、モバイルSuicaで全く問題無く支払いできるようだ。よく考えたら、どうせお金があっても、そもそも自販機そのものを見つけるのが一苦労だろう。そしてバッグの中には昨日買ったクロワッサンに、さっき宿で頂いたゼリーもある。これで一体何が不足なのだ。

 9:20、生花発。

 国道336は軽いアップダウンと共に森の中を抜けてゆく。低地は牧草地と湿地帯で、国道旧道跡が茂みの中に消失しかけながらもまだ見受けられる。以前はあんな細道が延々と丘陵に続き、最後に渡し船で十勝川を越え、豊頃へ向かっていたのだ。現在の国道336は流石の国道、登り下りが緩く、特に下りを惰性で走れる距離が長くて、経済走行しやすい。

 途中で面白いように一気に雲が切れて辺りが明るくなり、青空が拡がった。天気が一瞬で晴れに変わったのである。空の大部分を占めている真っ青な青空に、これで今日は1日安心だと確信できた。

 10:00、湧洞通過。国道336はここで内陸方面へ向かう道道318、海岸の湧洞沼方面へ向かう道道1051と交差している。湧洞沼への道道1051は、沼を回り込んでから生花からの道と沼のくびれを挟んでつながっておらず、ピストン往復で10km以上。国道336では海岸方面への最大の寄り道ポイントなので、今日のテーマには合っているのだが、やはりボリュームが纏まりすぎている。この後の行程を考えて、結局割愛せざるを得ないのが残念だ。毎回立ち寄りたいと思ってはいるこの道、立ち寄るにはそれなり以上の余裕が必要そうだ。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 湧洞の先には、国道336の最高地点がある。最高とはいえせいぜい標高120m程度。少しまとまった直登気味の登りの後、周囲には記憶通りの牧草地、そして拡がる森の丘陵を眺めることができた。牧草地の脇に脚を停めて、気が付いた。しつこく五月蠅いあのゴマフアブが、全くいないのだ。そう言えばこれだけ日差しが当たっているとギーギー鳴き始めるエゾゼミもいない。

 日差しは何だか汗ばむように厳しいもののやはり9月、僅か1ヶ月前とは決定的に違うと思わされた。

 長生で道道912へ分岐。茂みのような林の中の向こうから、まずは長生湖が現れた。

 湖の先は太平洋、湖の奥や海上らしき辺りが薄い霧で霞んでいる。なかなか野性味溢れる風景に脚が停まる。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8  パノラマ合成

 長生湖の向こうにも、とぼとぼと海岸沿いに道は続いている。どうせあまり先までいかないことは地図でわかっているものの、太平洋と長生湖岸、その中に進んでゆく1本道の寂しげな佇まいには、心魅かれるものがある。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 長生湖の先、大津への海岸沿いでは波打ち際に道が続く。

 昨日の低気圧がまだ残っているのか波がやや高く、道の内陸側までしぶきが飛んでくる程だ。車が所々に停まっていて、釣り竿らしきものがうじゃうじゃ立っている。

 その先の大津は小さな漁村だった。国道336沿道の森と荒野の印象からは意外な賑わいに、やっぱりこの地域にも人が住んでいるのだ、と楽しくなった。

 集落にはラーメン屋もあるらしい。セキレイ館では海鮮ラーメンを勧められていたが、さすがにモバイルSuicaは使えないだろうし、今日は天気がいい。この後脚を停めるべき景色がかならず現れる。先を急ごう。

 十勝川の土手沿いに、再び国道336へ。

 確か1999年に新十勝大橋から豊頃へ向かった時に、途中からだったか土手の道がダートに替わって、ずいぶんつらい思いをしたような印象があった。そのためダートかもしれないと覚悟していた土手の道は、実際には走りやすい舗装道路だった。思えばあれからもう16年も経っている。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8  パノラマ合成  RICOH GRU GR18.3mm1:2.8  パノラマ合成

 十勝川に横たわるように掛かる新十勝大橋を渡ると、国道336に三つ叉分岐が登場。3方向の全てが国道336という名前の道であり、今日はこのまま太平洋沿岸方面へ向かう。
 国道336の太平洋沿岸区間は、通称昆布狩石区間と呼ばれ、かつて岸壁上のダートで有名だった。昆布刈石というのは海岸の地名である。2001年に訪れた時は夕方で小雨の中、霧の中に続くしつこいアップダウンに難儀させられた。隣には時々工事中の新道が現れていて、それ以来なかなか再訪する機会がない間に、ダートが全部舗装新道に切り替わったと聞いている。さっきの新十勝大橋だって、上流は豊頃まで橋は無く、そして河口側にももう橋は無い。1980年代にこの橋ができて、全国的に有名だった国道336の渡し船区間が道に切り替わったのだ。2016年現在、それら秘境としての存在感は薄れたものの、かつての面影を追って再訪したかった、本日二つ目のテーマである。

 十勝川河口の平野部、しばし畑から畑に道が続いた後、渡る川の名前は浦幌十勝川。浦幌十勝川、という大河に地名をくっつけた名前に、今は高い堤防に囲まれてゆったり流れる十勝川が、かつては河口の低地に見境無く溢れる暴れ川だったのかもしれない、等と想像してしまう。

 今のところは、まぶしい日差しで舗装路の照り返しが暑いほど。極上のサイクリング日和だ。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 十勝部の集落の先から、突如国道が直登で台地に乗り上げ始めるのが見えた。こういう風景に1990年代の私は多いにびびったものだったが、実際にはたかだか標高差40〜60m程度である場合が多く、今では標高差だけ把握して大らかな気持ちでのんびり粛々と脚を進めるだけだ。まあ1999年は雨で夕方だったしな。

 直登登りの途中では、海岸方面へ細道が分岐していた。かつてダート区間に入り込んだのも、こんな感じの分岐だったのを思い出した。いや、もう少し台地上に登ってからだったかもしれない。

 台地上には、さっき大津辺りでも見られた、海上の霧が押し寄せている。空は晴れているのに、うっすら霧っぽく、遠景の見通しが悪い。久々の昆布刈石海岸を前に、むしろ程良くミステリアスな雰囲気が漂っている。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 かつて国道336だったダートは、未だ健在だった。ごく普通の国道336の隣、岸壁上の荒れ地に元のダートは続いていた。けっこうな細道でアップダウンがしつっこいのも、再訪してみて実感させられた。途中、まるで消失しかけているように、道が茂みに中で細くなる箇所もあった。ところどころで砂利は深く、不連続に厳しい斜度のせいもあって空転、早々に押しが入る。

 茂みを進んでゆくと茂みは深く高くなり、少し不安になった。一度入り込んでしまった旧道のダートと現在の国道336は、付かず離れずの位置で並行しつつ、なかなか連絡箇所が現れてくれない。すぐ近くに走りやすそうな舗装路があるのに全然前に進まない状況に、さすがにじれったくなり始めた。ちょうど上手い具合にその辺りで道幅が再び拡がって、砂利が安定し始めた。これぐらいがかつての面影に合っている。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 道が台地から下り始めた。この先道が谷間の川を渡って再び台地に登り返した後、海岸沿いまで下り、その先厚内まで続くのはわかっている。新道はこの先旧道から大きく分岐して内陸へ向かうので、今回は未済経路の新道から道道1038で霧止峠へ。

 霧止峠はたかだか標高100mちょっとの峠だ。そういう印象よりも、森の中の峠道は鬱蒼と思いの外山深く、堂々たる雰囲気が漂っている。標高が低くても峠らしさが漂う峠だ。

 峠から下ると、牧草地と畑が低山の山裾沿いに続く、十勝外れの平地だ。

 いつの間にか風が向かい風気味に吹き始めていた。この先しばらく北上して、糠内の丘陵でコースの方向が南向きに変わるまで、多分この向かい風は続くのだろう。日差しもいつの間にか正面方向から、そして結構厳しくなっている。雲の日影が有り難い程だ。

 風と暑さに煽られ、意識はやや薄れ気味である。

 12:20、共栄で道道1038は唐突に国道38に合流。

 国道から逸れて十勝川沿いの畑へ少し回り道する予定だったが、さっき昆布狩石のダートで意外に時間を食っていたので、そのまま国道を行くことにした。
 予定というより根拠の無い山勘ではあったものの、豊頃のセイコーマートに12時には着けると思っていた。累積距離は現在70km。9時20分に晩成から10kmの生花を出発したので、3時間強後の進行としては適切だし、時間と共に総距離140kmの残りが順調に少なくなるだけなのだが、気持ちとしてとりあえず焦っていたのだ。
 しかし今にしてみると、何もそんなに焦る必要も無かったように思う。

 12:40、豊頃セイコーマート着。到着してみて、ここは1999年、吹き飛ばされそうなもの凄い強風の中辿り着いたセイコーマートであることを思い出した。風に音を立ててばたつく周囲の看板に恐れを感じ、糠平まで輪行を決めたのだった。今日は向かい風に悩まされているものの、至って平和である。
 順調に脚を進めるために、今日はここで補給しないと、この先モバイルSuicaが他では使えない。おにぎりに水を抱えてからHotchefへ向かうと、豚丼は既に売り切れだった。豚丼発祥の地、十勝のセイコーマートらしく「お勧め 豚丼」の張り紙まで貼ってあるのに。今日の所は在庫が一杯のカツ丼を仕入れておく。まあカツ丼だって美味しくて、豚肉たっぷりの人気商品なのだ。


 13:10、豊頃発。

 十勝川を渡り、茂岩の外れで牛首別川、そして農野牛川の谷間へ。しばし低山に挟まれた谷間の畑の道を遡る。木陰の全く無い路上が、厳しい日差しに向かい風基調と午後のけだるさが加わり、くらくらになるほど暑い。秋なのにこんなに暑さに悩まされるとは。途中地図交換で立ち止まると、腕に汗が浮いているのにはびっくりした。これだと、多分根釧台地の夏より暑いだろう。しかし夏なら、この辺りは軽く32、3℃ぐらいの気温にはなるとは思う。

 緩い登り基調の谷間を進むうちに、畑を囲む低山の谷間が狭くなり、やがて登り基調が始まった。

 最後は丘陵を乗り上げる小さな峠である。標高たかだか130m未満と馬鹿にしていたら、奥まで登らずに直前できりきりっと斜度を上げるタイプの坂道が登場。暑さもあって、短い直登がなかなかしんどい。こういうパターンは、以前通った、だいぶ南の道道210とよく似ている。
 そして登りは厳しかったのに、向こう側ではあまり下らない。しかしこれから十勝南西部の台地の南下が始まる。そして駒畠でまた標高190m以上まで登り返す運命なので、ここであまり無駄に下りたくない。

 五位で道道15に合流。コースの方向が南向きに変わった途端、風向きは待望の追い風に変わった。

 拡がる畑の道は緩登りだというのに、嘘みたいに楽ちん楽ちん、我ながら別人のように基本ペースが上がる。

 糠内から栄橋は対岸の町道を経由。栄橋から先も町道である。畑や森の中、のんびりと枯れて静かな雰囲気の道が続く。そろそろ再び30m程登り返しているはずだが、何故か殆ど登りが感じられない。

 駒里への登りは標高差90m。ルートラボでの計画時から把握していた、今日最大級の登りだ。実際に目の前に現れた坂道は、木立の中のやや閉鎖的な直登だった。登ってみれば6%基準のごく普通の登りであり、ゆっくりそろそろと登っていけば、時間と共に終わるという程度の登りである。

 台地上に畑が拡がった。今日3つ目のテーマ、駒里の台地である。台地上に適度な広さの視界が拡がり、様々な種類の畑、点在するポプラ並木や農家、トラクターなど適度な要素が点在する。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 外側が落ち込む高台独特の開放感と静けさが、自分の周囲全体を取り囲み、十勝でも印象的な場所の一つだと思う。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8  パノラマ合成

 もう15時。畑、木々の緑が、そろそろ傾いて赤みを帯びた日差しに照らされて鮮やかだ。真っ青な青空の雲も真昼に比べてもう遠くにしか無い。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 コースもそろそろ終盤で、最高の風景の中を走れている。夏がずっと天気が悪かっただけに、とても嬉しいツーリングになっている。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 オアシス的Aコープが建つ、駒里の五差路で道道15に合流。

 その少し南、標高197mの台地南端で、夢見るような駒里の台地は終わりとなる。

 畑終端の森に入った途端、道道15がいきなり谷間の森へ下り始めた。木陰では気温が急に下がり、肌寒くて仕方無い。

 2004年にこの道を通った時は忠類からの北上で、台地上の駒里まで森の中の道が長く、登り切ったてっぺんで突然拡がった駒里がとても新鮮な印象だったのだ。今日、逆方向からこの道を下っても、下りに任せているのに狭い谷底の森の道がとても長く感じられる。

 忠類のすぐ手前、元忠類で道道15から分岐、昨日大雨の中通った道の1本北の道へ。

 多分風景の傾向は同じだと思うのだが、今日は晴れの夕方だ。横方向から赤い夕陽に照らされた畑や牧草地の緑が輝くように鮮やかで、影が長くなって青みを帯び、風景全体のコントラストが高くなっている。

 奥には丘陵や日高山脈まで、青い濃淡のシルエットが、遠景に消えてゆく。のんびり眺める夕方の風景が、日が傾くにつれ、次第に穏やかに、薄暗くなり始めている。この時間で既に夕暮れが始まっているのだ。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 でもまだぎりぎり15時台。昨日も通った晩成手前のちょい峠越えまであと少し、セキレイ館の晩成温泉出発には余裕で到着できるだろう。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 最高の風景の中、安心のんびり、そして1日走った充実。こういうサイクリングがしたくて、また北海道に来たのである。

 16:20、晩成セキレイ館着。宿手前の農道では正面に夕陽が出ていて、最高のアングルの自転車写真が撮れた。この写真は2016年の年賀状写真となった。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 17:00からは、予定通りセキレイ館の晩成温泉ツアー。私を含めて3人が参加した。海岸を眺めて入るお風呂は、記憶通りに素晴らしい。落ち着いてゆっくり入れるちょうどいい温度お湯だし、何と言っても湯冷ましに外にも出て、広々と拡がる太平洋を眺めることもできる。以前5月の夜に訪問したときは、確か寒くて仕方なかった。今日も昼よりは気温は下がっているものの、お風呂の合間に涼むにはなかなかいい程度の気温である。

 風呂上がりには宿の車の回収時刻まで食堂へ。いかにも温浴施設併設の食堂らしく気軽な雰囲気、それにしちゃメニューが豊富で充実している。すぐ近くの中札内の地鶏唐揚げももちろんあるし、その他にも盛りだくさんだ。宿の夕食が待ち構えてなかったら、是非とも何か食べたいところだった。ここは生ビールとソフトで我慢しておく。そのソフトがまた濃厚で大変美味しいのであった。

記 2016/3/5

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Last Update 2016/3/7
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