仁宇布→(農道・道道49他)美深→(国道275)美深峠
(以上#9-1)
→(国道275)政和
(以下#9-3)
→(国道275)幌加内→(道道48他)下幌加内
→(道道72)江丹別
(以下#9-4)
→(道道72)共和→(道道915)嵐山
→(道道98)江神橋→(市道他)西御料→(国道237)西聖和
→(国道452)五陵→(農道)大村
169km
RIDE WITH GPS
9:20、美深峠通過。
尾根を回り込むと、母子里方面に青空が見え、下る途中で陽差しも登場。いい傾向だ。
そのままささっと下ってしまう。
▼動画46秒 母子里到着
母子里交差点脇のホクレンスタンド自販機で缶コーヒーだけ飲み、そのまま出発。
牧草地で何回かのアップダウンをバウンドした後、数10m登って朱鞠内湖外周区間へ。
特徴的な白樺の森の中、ストレスにならない程度のアップダウンが続く。
美深峠やこの後の朱鞠内以南に比べて道の線形はやや変化に富み、ところどころで湖面が見え、時には対岸から天塩山地まで見渡すことができる。
そこそこ山深く景色も行ける、こういうタイプの湖岸の道は、実は北海道には少ないように思う。美深峠やソバ畑とともに、幌加内町の道を魅力的にしている大きな要素のひとつが、この朱鞠内湖湖岸区間だ。
湖を巻いて南岸へ向かう間、雲は一旦低くなった。南岸では再びかなり高くなり、道道251との分岐辺りの平場で青空が登場。毎回ここで天気が変わるのだ。
▼動画46秒 道道251との分岐辺り
青空に期待はしていたが、陽差しが現れた途端に突然かっと辺りが明るくなり、照り返しでかなり暑くなってきた。
同じ道北でももう南部。昨日走っていた宗谷丘陵とかサロベツ原野辺りとは、根本的に違う。やはり走ってきただけの距離は移動しているのだ、と実感した。
最後にちょっと登ってから、朱鞠内の谷間へまっしぐらに下り、湖岸区間が終了。
途中の朱鞠内橋辺りで、緑に埋もれそうな湖畔の集落が見渡せる。
1986年、まだダートだったこの道から見下ろした、同じ場所の景色を眺めることができるのは、とても嬉しいことだ。湖畔には、当時よく泊まっていた「しゅまりの宿」があったし、母子里だけではなく湖畔でも牧草ロール積みのバイトを紹介していただいた。思い出多い場所なのだ。そして、走りながら昔を思い出すことが増えたことに気が付く。歳である。
10:50、朱鞠内着。えんじん橋で思い出に浸った後なので、除雪センターやその辺の公営住宅っぽい住宅辺りに、やはりついつい今は跡形も無い深名線朱鞠内駅の佇まいを思い出してしまう。冬に来たとき-20℃の朝に出発して、まつげが凍ったこともあった。もちろん非自転車である。しかも当時この道はやはりダートだった。国道275沿いに建つ万屋には、当時朱鞠内湖名産のわかさぎ佃煮が売っていた。今も売っているかもしれない。
等と思いつつ、またもや自販機缶コーヒーで表敬訪問。
朱鞠内から続く谷間では、湖岸とは打って変わって曇りが続いた。しかも雲が厚く低くなっている。
雲の動き方は速いが、今すぐ雨が降りそうな気はしない。添牛内で政和の盆地へ出れば、また次の展開があるのだろう。
狭い谷間をひたすら下り、11:20、添牛内着。
有名蕎麦店「ほろほろ亭」の前にはバイクが一杯停まっている。以前立ち寄ったことはあったが、今日はまだ先が長い。蕎麦を食べられる余裕をまず作らねば。そのまま先へ。
添牛内を過ぎても、空の雰囲気は雲が若干高くなったぐらい。相変わらずの曇りだった。盆地へ出てからは弱い向かい風が吹き始めている。ここは着実に脚を進めておかねば。
そんなわけで行く手の天塩山地を眺める自転車写真ポイントも、今日はささっとこなすだけにしておく。
盆地一杯のソバ畑が眼下に開ける政和の展望台、去年は単管で組まれた展望台と出店が登場して驚かされた。今年は去年より出店が増え、何と蕎麦屋まで登場している。
この蕎麦生産量日本一の地幌加内で、盆地一面のソバ畑を眺めつつ食べる蕎麦は大変魅力的だ。数年前まで道北から南北に50kmもある幌加内町は、プライベートビューポイント同然だったのに、という気が無いと言えば嘘になる。しかし、いい景色を多くの人が楽しめるのは喜ばしいことだし、国道275の交通量はこんなことで増えたりする訳が無い。
一度ここの蕎麦を食べねば。きっと香り高い美味しい蕎麦に違いない。と思って今日は先へ。 ▼動画31秒 政和のソバ畑
12:00、政和の南端、道の駅「森と湖の里ほろかない」到着。ここまで粛々と進んだお陰で、何とかお昼にここまで着けた。とりあえずYHで夕食前に風呂に入るための希望ペースに乗れている。
ここにも蕎麦屋があって、美味しいのはわかっているが、今はまだ立ち寄るわけにはいかない。でもソフト速攻喰いぐらいなら大丈夫だろう。というか、ソフトの誘惑に我慢できなかった。冷たい食感で身体がほっと落ち着くのと同時に、けっこう気温が上がっていることに初めて気が付いた。位置としてはもう名寄や下川の南であり、いつも下川では急に気温が上がるのを実感している。この辺りで暑さを感じるのは順当だ。この分だと旭川盆地は更に暑いのだろう。
記 2015/3/21
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