北海道Tour14#7
2014/8/13 浜頓別→天塩-3

浜頓別→(天北南部広域農道・村道エサヌカ線他)
浜猿払→(国道238)東浦 (以上#7-1)
→(道道1117・889)清浜
(以上#7-2)
→(国道238)富磯→(農道・道道1119)沼川
→(道道121)有明→(農道・国道40)豊富
(以下#7-4) →(道道444他)稚咲内→(道道106他)天塩
168km  RIDE WITH GPS

豊富から稚咲内の道道444 サロベツ原野 PENTAX K-5 SIGMA10-20mm1:3.5EXDC 清浜から沼川経由で豊富へ 赤は本日の経路

 丘陵の溝を、切り通しの向こうに拡がる宗谷湾へ一気に下りきり、11:00、清浜で国道238に再合流。

 3日目からここ宗谷丘陵までずっと北上してきた今回の行程は、今後あと3日半強、最終日まで南下してゆくことになる。今日で7日目、旅程も残り1/3となってしまった。

 しかし直近の現実としては、かなり向かい風が激しい。富磯で最北のセイコーマートにわざわざ立ち寄ってみるものの、ややうんざりする宗谷湾海岸である。

 11:30、富磯の南で内陸へ向かう農道へ分岐。

 下増幌でさっきオホーツク海岸から内陸へ入り込んだ道道1117の終点が合流、中増幌で道は道道1119に合流。

 上増幌までだだっぴろい平原の中、遠い先の曲がり角へ直線基調で続いてゆく。

内陸部の天気は冴えない RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 この間、海岸から内陸へ向かえば、さっきの海岸の強風が少しはマシになるだろうと期待していた。しかし、一旦向かい風からは逃れられたように思えたものの、多少内陸へ入っても、実は風向きが横風気味に変わっただけで、風自体は全く収まらなかった。

 総体的にはやはり相変わらず向かい風成分が高く、しかも南下するにつれその割合が増えそうな方向へ道は向かっていた。そして、内陸に入ってから再び雲は厚く低く、空を覆い尽くしていた。脚と気持ちの疲れは、ぱっとしない天気とともに、道北の平べったい地形とやや単調な緑をますます単調に思わせてしまう。

 上声問辺りから地形は緩やかに起伏し始める。緑の丘と共に次第に増える道のアップダウンを、道道1119は更に南下してゆく。丘の効果で風は少しは弱まっていたが、今度は標高差10m前後のアップダウンと風の相乗作用で、しんどいのは相変わらず。

 2012年の訪問で印象的だった緑の丘を、今日も楽しみにしていた。その時の進行方向は北上、下り基調と追い風の快調な行程で、天気は薄曇りではあったが伸びやかな風景を存分に楽しめた。しかし、その時の好条件は今日ことごとく悪い方に変わっていて、緑の丘が砂丘のようにすら思えてしまう。

更に進むと天気はますますイマイチ RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 こういう時、勢いよく下ってその勢いを使ってしんどくない程度に脚を回せば、ある程度の所まで登れる。せこい経済走行が私は得意である。何とかそんなしのぎ方で脚を先へ進めてゆくうち、もう今回ここはこれでいいや、という投げやりな気持ちが頭をもたげ始めていた。

沼川から豊富経由で稚咲内へ 赤は本日の経路

 13:00、沼川着。このルート上のオアシスA-COOPと、悪天候時の待避に嬉しい屋根付きバス停がある。ここから先、コースは少しづつ登り基調となる。距離配分からも、豊富までの休憩地点に決めていた場所だ。
 さっきの宗谷湾から1時間半。同じ稚内市でもあるし、沼川なんてすぐだと思っていた。しかし、けっこう時間が掛かってしまった。平坦な道北内陸部は地形を把握する手がかりが少なく、事前に距離感を掴みにくいのだ、と思った。向かい風もかなり効いている。
 今日はこの先、有明、目梨別辺りまで南下してから、折り返して兜沼まで北上し直し、日本海沿岸の道道106へ行くつもりだった。しかし13時過ぎの段階で沼川だと、宿がある天塩到着は19時頃になりそうな気がしてきた。今日の宿は公営の温泉施設なので、別に19時でも夕食には間に合うのだが、夕方遅くまで強風の中で揉まれると思うともううんざりだった。兜沼から抜海へは去年通った道だし、報われない気分のアップダウンが続く。
 今、豊富へショートカットし、20km弱先の豊富から道道444でサロベツ原野を横断すると、サロベツ原野や日本海沿岸で景色を眺めてのんびりできる。サロベツ原野から利尻島が大きく見えるのは、道道444の大きな魅力であり、また訪れてみたい。日本海沿岸道道106の、海と空と平原だけのほぼ同じ風景も、確かにここでしか味わえない風景だ。しかし、それが抜海から天塩までの50kmが稚咲内からの25kmになったって、十分すぎるぐらいだ。
 行程の下方修正は確かに後ろめたい。しかし、走行距離なんてちょっとぐらい短くなったっていいじゃないか。コースがツーリングとして楽しくなるなら。などと、言い訳は瞬間的にまとまってしまった。

 13:20、沼川発。

 川西、曙と丘陵部のアップダウンが続くのは、元々の有明方面でもショートカットの豊富方面でも変わらない。

内陸部コースで風景が動き始めるのは沼川以南 天気もよくなってきた RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 しかし、豊富までもう10数km。ノルマが激減したことにより、相変わらず向かい風ながら気持ちはだいぶ軽くなっている。

向かい風は強いが景色が明るいとずいぶん気分が変わる RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 幌加、豊瑞、福永と、道北の丘陵部からサロベツ原野の豊富へ、次第に高度を下げてゆくのも気分が楽な大きな要因かもしれない。

 そう考えると、沼川から豊富へは未済経路を含むこともあり、何だか風景まで目新しく思えてきた。つくづくツーリングには適正距離というものが必要なのだと思う。

去年雨雲に終われて通り抜けた景色 まだ向かい風は吹き荒れているが少しづつ条件は良くなっている RICOH GR GR18.3mm1:2.8
 

 14:25、豊富着。町の北側のセイコーマートでしばし休憩。さっき沼川で休んだばかりだし、今日の終着天塩にはセイコーマートがある。明日の物資はまだ買う必要は無い。補給ポイントが多いのは、道北と道東の根釧台地辺りとの大きな違いだ。

記 2015/3/8

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Last Update 2020/3/20
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