浜頓別→(天北南部広域農道・村道エサヌカ線他)
浜鬼志別→(国道238)東浦
(以上#7-1)
→(道道1117・889)清浜
(以下#7-3)
→(国道238)富磯→(農道・道道1119)沼川
→(道道121)有明→(農道・国道40)豊富
(以下#7-4)
→(道道444他)稚咲内→(道道106他)天塩
168km
RIDE WITH GPS
東浜で国道238とお別れし、道道1117で上苗太路川の谷間へ。内陸に入ると風はぴたっと収まってくれた。
確か2000年代前半、いや、それ以前からだったか、ツーリングマップルの宗谷丘陵内陸部に、破線の途中が途絶えていた道道1117と道道889。それが近年ようやく全通した道道1117の峠越え部分は、一昨年いかにもまだ新開通の道らしい雰囲気が一杯だった。一方以前から地図に載っていたオホーツク側のこの辺は、ややくたびれた路面と路肩、草が生い茂る無人の沿道など、長らく未開通だった雰囲気がぷんぷん漂っている。
内陸へ向かう道としては、何だかかなり平坦な道なのが、いかにも道北内陸の道らしい。登りがいつの間にか始まっていたのを意識し始めた辺りで新開通区間に入り、次第にペースが落ち始める辺りで道道889への分岐が登場。
こんなに下の方だったっけ、などと思いつつ、行程が予定コース通りで楽なのに全く問題は無く、ありがたく道道889へ向かう。
宗谷丘陵の丘や谷、濃厚に密生する原生林を、道道889は切り通しや橋とともにあまり大した起伏も無く、宗谷岬手前まで北上してゆく。さすが開通まで時間が掛かっただけのことはある、と思わせられる。
カーブは多いものの道の線形が緩やかでなだらかなせいか、雰囲気は開放的で、原生林が拡がる丘陵の見通しは悪くない。
時々行く手の道が坂を直登のように登っているのも見えて気が萎えるが、谷間に拡がる森は堂々と逞しく、足下の笹原は鬱蒼と深い。
道道1117からずっと続いている無人の森林、何となく漂うワイルドさには、道東太平洋岸の道道142に通じる独特の最果て感が感じられる。この道ができたことでこの場所を訪れることができているのだ、とつくづく思う。
周囲に笹原が拡がった辺りで、原生林に混じって次第に植林らしい整った杉林が現れ始めた。丘と道の起伏は彫りが深くなり、丘陵が下ってゆく東側にはオホーツク海も見え始めていた。
丘の向こう、何本も頭を出し始めた風力発電の風車は、宗谷岬ウインドファームである。
▼動画1分34秒 道道889 ウインドファームの風車が見えてきた
宗谷丘陵のこの辺は、2006年に訪問している。当時ツーリングマップル北海道版の表紙になったばかりだったこの辺の風景は、再訪してもなかなか見応えがある。
その頃、ここまでの道道887はまだダートか未開通。2006年の訪問時もそれ以降も、行き止まりのアップダウン込みダートにわざわざ足を踏み入れる気もせず、今回やっと長年念願の未済区間を消化できた気分を、伸びやかに拡がる笹原と共に味わえていることが嬉しい。
欲を言えば、もう少し青空が拡がっていると更に嬉しいのだが。いや、文句は言うまい。
▼動画45秒 道道889 宗谷丘陵まっただ中
宗谷岬ウインドファームの風車に囲まれて辺りを睥睨する、標高167mの丸山の下を通過すると、丘陵は次第に宗谷岬方面へ下り始める。
▼動画46秒 道道889 丸山や宗谷肉牛牧場を眺めつつ宗谷丘陵も終盤
宗谷岬は丘陵の段丘に隠れて見えない。その段丘の手前に、確か宗谷牛の焼肉を喰わせる店があった筈。というか、平屋の細長い建物がよく見える。宗谷牛はブランド牛肉として有名で、ここの牧場はその名も宗谷岬肉牛牧場というのだ。
今日もまたいつの間にか思考が空腹ネタに変わっているが、まだ先が長い。ここは脚を進めることにする。
▼動画39秒 道道889 オホーツク海がよく見える
記 2015/3/8
#7-3へ進む #7-1へ戻る 北海道Tour14 indexへ 北海道Tour indexへ 自転車ツーリングの記録へ Topへ