大村→(町道・農道他・道道353・291)上富良野
→(道道298)東中→(町道ベベルイ1号線)本幸
(以上#10-1)
→(町道ベベルイ1号線)布礼別
→(道道253)麓郷→(道道253他)しらはぎ
(以上#10-2)
→(国道38)幾寅→(農免農道落合線他)北落合
(以上#10-3)
→(農免農道落合線他)ルーマ→(道道1117)串内
→(道道136)トマム
112km
RIDE WITH GPS
13:10、680m地点着。
畑の隅から、下ってゆく畑と農免農道の1本道が山々と共に見渡せるだけで、本来農免農道北落合線の北端という以外になんら特筆すべきものは無いこの場所。私的には、北海道で一番印象に残る場所の一つであり、最近は北海道Tour最終日のハイライトを飾る場所となっている。今年も10日間の旅程の終盤にここに来れた。そして適度に晴れて暑すぎない中、しかしそれでも夏らしい風の中に身を置ける。大変嬉しく有り難い。
それにしても何の変哲もない場所ではある。ここに来れて感動しているのは、あるいは単なる思い込みかもしれない。「だが、それがいい」のかもしれない。日常生活のように人に評価される必要は無いのだ。思い込みでも感動なら、それが自分の感動なのだ。
頭上には大きな低い雲が次々やってきて通り過ぎ、曇ったり日が照ったり。そこそこ青空が入った写真は撮れたし、いつまでいてもこの天気や風景が劇的に変わるものではない。この場所で40分間、そろそろいいだろう。今年もいよいよ、北海道Tourの最終局面だ。
13:50、680m地点発。
北落合中央手前の分岐、定点撮影地点をいくつかこなしつつ、ルーマへ一目散。
一目散のつもりだが、やはり途中で想定以上に時間を食ってしまう。
仕方無い、今日は天気がいいのだ。時間を優先して風景をはしょると、後で後悔してしまう。
台地上から谷間に降りると、シーソラプチ川沿いの森の木陰が涼しい。
日陰から日なたの風景を眺めると、今日もいつの間にか日差しにそろそろ赤い色が目立ち始めている。北海道から帰ると、今年の夏も一段落だ。あとは早く東京のくそ暑さが一日も早く収まってくれるだけだ。
14:35、ルーマ通過。トマムまであと17km、道道1117〜道道136で150m程の登り返しだ。
きょうここまでの農村とは打って変わって、無人の森が根室本線、石勝線と共に続く。最後の最後で2日前に戻ってしまったような気がするのが我ながら可笑しい。
しかし、1983年初渡道の目的地だった石勝線の風景には、未だに懐かしさも感じられる。
ルーマから登り返し始めて以来、空の雲は俄然密度を増していた。
それでも日差しはまだ現れていたが、最高地点を越えて上トマムの集落を過ぎる辺りから、いつ雨が降ってもおかしくない雰囲気に。
ぱらっと降り始めたところで、15:25、トマム着。首の皮一枚で雨からは逃げ切れた。
事前に調べていた16:03スーパーおおぞらには間に合いそうで、理想的だ。即輪行開始とする。
スーパーおおぞらはキハ283系がやってきた。一見何の変化も無いのだが、走り始めてみると、最近のJR北海道の減速運転でその走りは悲しいほどに振るわない。エンジン音が高くなってきた、いいぞいけいけー!と思うと、すぐに加速が終わってしまう。このキハ283系、本来は日本最強最速の特急車両の一つなのである。心から思う、がんばれJR北海道。またいつの日か、その熱い走りで乗客を魅了して欲しい。
そして究極の在来線高速車両、キハ285系プロジェクトを、北の大地で実現させて欲しい。
▼動画5分1秒 千歳空港離陸 ▼動画9分33秒 羽田空港着陸
記 2015/3/22