大村→(町道・農道他・道道353・291)上富良野
→(道道298)東中→(町道ベベルイ1号線)本幸
(以上#10-1)
→(町道ベベルイ1号線)布礼別
→(道道253)麓郷→(道道253他)しらはぎ
(以上#10-2)
→(国道38)幾寅→(農免農道落合線他)北落合
(以下#10-4)
→(農免農道落合線他)ルーマ→(道道1117)串内
→(道道136)トマム
112km
RIDE WITH GPS
10:25、しらはぎ発。ここから国道38の樹海峠越えだ。
標高僅か200m足らずの峠越えだが、まがりなりにも幹線国道であり、毎回気持ちがちょっと重い道だ。
まあそれでも毎回、ゆっくりでもしばらく脚を回しているうちに、そのうち通り過ぎてしまうのも毎度の事。それに近年、道東自動車道開通で、交通量は以前よりだいぶ減った。
樹海峠は、本当は三の山峠という名前があるようだ。峠部分にも「三の山峠」という標識がある。樹海峠という名の方が何故か通りはいいが、何だか国道っぽい後付けの大袈裟っぽい名前であることは否めない。そんな樹海峠の峠手前で眼前に拡がる、十勝岳裾の大樹海は大変に見応えがある。峠手前には、ご丁寧に「樹海」という看板もある。そんなわけで峠の名をどちらで呼ぶべきか悩ましいが、そもそも名前で悩むほどの峠ではないようにも思われる。西達布と幾寅の間というより、風景の素性の良さと人為の狭間にある、そんな峠であるように思う。
11:15、幾寅着。ここまであまり晴れなかったため途中各ポイントで時間を取らなかったのが効いて、幾寅にお昼前に着けた。昼食には絶好の時間である。ならばなんぷ亭に行くしか無い。店の前には11:30開店都の札が掛かっていたが、10分なら待とうと店の前で自転車を停めたところで、運良くお店の方が営業中の札を出しに外に出てきた。
なんぷ亭の「なんぷカレー」。富良野牛ステーキの鉄板上にご飯と洋食カレーも乗っけてしまったこのカレー、構成はシンプルだが、その味わいは絶妙で大変素晴らしい。ちなみに札幌ラーメン、スープカレー、海鮮丼などなど、北海道にはこういうシンプルな構成で、素材自体の組み合わせが美味しい料理が多いように思う。そしてこのなんぷカレー、近年訪れる度にその美味しさをパワーUPさせている。連続2杯はサイクリング中デフォルトだ。こんなことも明後日からあまりできなくなるのだろう。
11:50、幾寅発。盆地の外れから、狭い谷底に1本道が続く。あまり風景が開けずにあまり斜度の無い坂がじりじり続く、やや退屈な道だ。
相変わらず雲は低いが、次々動いて通り過ぎ、時に日差しが辺りをかっと照らして暑くなる。これなら夏らしいと言っていい。森の中でエゾゼミもギーギー鳴いている。エゾゼミの声は図鑑などでギーギーということになっているが、ほんとにギーギーだな、と思いながら汗を拭いてみたりする。
地図とGPSで、現在位置と北落合までの距離は把握できる。中程から斜度も次第に増し始め、東幾寅方面への分岐を横目に眺めつつ、まだ距離があると思うとしんどい。
しかし、そのうち行く手の景色は、道の曲がり角や森の切れ間に現れた畑の端など、順当に北落合っぽくなってくる。
12:40、北落合中央着。
低い雲の間の真上から強い日差しが開けた畑に照りつけ、防風林の中からエゾゼミの声が響いている。絵に描いたような夏休みのお昼だ。
人気の無い小中学校の校庭給水栓で、水でも頂きたい気分になってくるが、生憎まだボトルに水はたっぷり残っている。
北落合の交差点、集落、開けた牧草地や畑を、農免農道の上手終点670m地点まで標高差130m。毎回妙に脚の重さを感じるこの道。帰りも意外なほどに速度が上がるのを思い出す。
広々とした景色で何度来ても視覚的には坂を感じられない不思議な道だが、けっこう登っているのだ。ちなみに狩勝峠の標高が643m。実は北落合、道内でもかなり標高の高い集落である。
記 2015/3/22
#10-4へ進む #10-2へ戻る 北海道Tour14 indexへ 北海道Tour indexへ 自転車ツーリングの記録へ Topへ