北海道Tour14#10
2014/8/16 大村→トマム-2

大村→(町道・農道他・道道353・291)上富良野
→(道道298)東中→(町道ベベルイ1号線)本幸
(以上#10-1)
→(町道ベベルイ1号線)布礼別
→(道道253)麓郷→(道道253他)しらはぎ
(以下#10-3) →(国道38)幾寅→(農免農道落合線他)北落合
(以下#10-4) →(農免農道落合線他)ルーマ→(道道1117)串内
→(道道136)トマム
 112km  RIDE WITH GPS

本幸は曇りだったが布礼別手前で晴れてきた RICOH GR GR18.3mm1:2.8 東中から麓郷経由で幾寅へ 赤は本日の経路

ベベルイ基線から眼下に広がる八幡丘 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 本幸到着時、空は一面低い雲だったが、本幸で写真を撮っている10分ぐらいの間、雲はどんどん動き始めていた。

上手は十勝岳裾野 RICOH GR GR18.3mm1:2.8
ベベルイ基線はところどころで見晴らしがいい一直線道路 RICOH GR GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成

 そして本幸を出発すると間もなく途中から晴れ、待望の日差しも登場。あとほんの少し待っていれば良かったのかもしれない。まあそんなものかもしれない。

布礼別への100m下り区間 晴れてきた PENTAX K-5 SIGMA30mm1:1.4 DC

 それに布礼別へ向けて道が100m緩斜面を下る区間で、見晴らしのいい場所でちょうど日差しが現れてくれた。
▼動画1分16秒 ベベルイ基線 布礼別へ100m下り

 毎年同じ場所で狙い定めてしびれてないで、今を今なりに楽しめ、というツーリングの神様からのお導きかもしれない。

 9:00、麓郷着。
 A-COOPの店先で、朝摘み茹でたての最高のトウキビが売っている。私的には、麓郷へ来たらこれを食べねばならない。しゃきっとした歯触りでジューシーで香り高く、美味しいとしか言いようが無いのだ。
 さっきベベルイ基線から布礼別に降りてくる辺りから、空はかなり晴れ始めていた。日なたが暑くて仕方が無い。肌がちりちりするような気がするのは、北海道の紫外線の強さを物語るものだろう。気温については曇りの方が有り難いなあ、と思いながら日陰のベンチに待避し、むしゃむしゃトウキビ3本を一気喰い。3本も喰ってしまえば、もう出発するしか無い。9:20、麓郷発。

 次は老節布へ。道道253で標高差約100mを登って下る。

 道北の涼しさに慣れると、この程度の峠越えですら暑くて耐えられなのが情けない。しかもトウキビで腹ががぼがぼで苦しい。

 幸い今日は比較的雲が多く、登り途中で直射日光にあぶられる時間が少ない。

平沢から老節布経由でしらはぎ、のぎくへ 赤は本日の経路

 平沢と老節布を隔てる稜線の新光では、ショックな変化があった。稜線部分に通る道の、平沢と老節布を南北両側に見渡す区間の老節布側に、防風フェンスが建ってしまっていたのだ。

畑が拡がる平沢 RICOH GR GR18.3mm1:2.8
丘越え区間 柵が立った今回はここで自転車写真 RICOH GR GR18.3mm1:2.8
 

 平沢側にも少し以前にフェンスが建てられていたため、かつての絶景展望ポイントが、段階的に障害物の間に展望が楽しめる場所に変わってしまったことになる。
 緩斜面が南北からせり上がってぶつかるこの尾根部分、季節によっては余程の強風場所なのだろうと思われる。いや、真夏以外は常に強風なのかもしれない。しかも地形から言って、その風は常に下から吹き上げる風となる。車も通るのに支障がある程の強風なのかもしれない。特に冬など、この場所で常時地吹雪状態が続くようにも思える。確かにそれならとても危険だ。

 景色を見るだけなら相変わらず絶景ではある。写真が撮りにくいだけだ。さっきの本幸でのちょっとした変化と似た現象だ。自分は単に、去年と違うことにあらを探しているのかもしれない。私はこの場所ではあくまで1年1回未満で訪れるだけの通りすがりなのだから、あまり気にしてはいけないだろう。次へ向かおう。

 穏やかに隆起する地形に、作物、畑の畝、牧草ロールが規則正しく並んで展開する老節布。拡がる畑の中、点在する丘や立木、防風林が、風景のアクセントになる。

老節布 とどまつ下手辺り 野菜畑が拡がる RICOH GR GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成
低い雲が次々移動中 陽が出たり曇ったり PENTAX K-5 SIGMA30mm1:1.4 DC

 そして随所に、ダイナミックな地形と人が作ったルールが適度にバランスする風景がある。つい写真を撮りたくなって脚を停めると、日差しは相変わらず現れたり隠れたり。
▼動画1分1秒 老節布 畑の中をゆく

丘の間に道が続く RICOH GR GR18.3mm1:2.8
 

 とどまつ、くろまつ、あやめ、老節布から西達布の小集落には植物の名前が平仮名で付けられている。風景と共に、この地の人々の営みをつい想像するような、楽しい場所だ。美瑛からここまでずっとそうだったが、特にこの老節布は、道東や道北辺りの長大無人区間とは根本的に違う、作り込まれた人里だ。暑さと共に、またもや道央に降りてきたことを実感する。道北もこちらも、サイクリングの道としての楽しさには優劣付けがたい。

記 2015/3/22

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Last Update 2020/3/20
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