幾寅→(北落合農免農道他)北落合
(以上#6-1)
→(北落合農免農道他)幾寅→(国道38)西達布
→(農道・道道253)麓郷
(以上#6-2)
→(道道253)布礼別
→(町道ベベルイ基線他)東中→(道道298)上富良野
(以下#6-4)
→(道道298・農道他)美瑛→(農道・町道)大村
119km
RIDE WITH GPS
11:55、麓郷発。
旭岳と大麓山を眺めながら麓郷の畑を布礼別へ。
布礼別からは旭岳に向かって、開けた畑の中100mの登りとなる。
開放的な風景の直登は、視覚的にはあまり坂であることを感じないが、景色と関係無く脚だけが異様に重く、いつもの逆方向からの下りの記憶も鮮明である。坂は知っていれば諦めも付くしそれなりにゆっくり登ればいいだけだが、今日は鋭い陽差しがじりじりと照りつけて、路面の上はまるで焼かれるように暑い。
こうなると、陽差しを遮ってくれる雲が大変有り難い。雲は次々にやってきては周囲に影を落としたり、すぐに去って行き、前方の景色を明るくしたり暗くしたりしていた。
なるべく陽差しが照りつけないうちにベベルイ基線のカラマツ区間に移動せねば。
▼動画40秒 ベベルイ基線 見渡す八幡丘、十勝岳
十勝岳山裾の等高線にほぼ沿って続くベベルイ基線では、やはり森から風が吹いてくるのかだいぶ涼しさを感じる。いや、それは道が登りじゃなくなって、身体が楽になっているというだけかもしれない。
まあ、何しろここまで来てしまえば、この道はあとは上富良野へ200m下って終了なのだ。
道がカラマツの森から畑の中に出て、おもむろに下りが始まる本幸で、またもや休憩。休憩ばかりだが、しかし緩やかに隆起する丘が印象的なこの場所は、私にとって麓郷から上富良野へのハイライトなのだ。ここで脚を停めずに何の訪問なのだ。
道ばたの大きな樹、畑の向こうに並ぶ樹の列、反対側の旭岳は毎回お馴染みの景色で、「また来たよ」と景色に話しかけたい気分になる。いつも自転車を立てかける道ばたの幅員表示柱は、ところが今回見事に根元から折れて、盛大に斜めに傾いていた。何かぶつかったのか。
写真を撮ったり休んだり、のろのろ進んで今日もお昼になってしまった。数年前から畑の向こうにできた「ジンギスカン」に向かう車が時々目の前を通り、お店方面へ向かってゆく。いつもここを通過するのは朝9時ぐらいの場合が多く、なかなか訪問できなかった。今日なら店も開いてるしお昼だし、時間そのものは決して悪くない。しかし、麓郷のトウキビ4本で、ジンギスカンが食べたいほど腹も減っていない。
ひとしきり写真を撮ってから、おもむろに上富良野へ下り始める。
▼動画1分8秒 ベベルイ基線本幸〜東中 前半 最後は終了し忘れ(笑)
途中からは前方に、富良野盆地南端の上富良野と、その向こうの盆地外周の山々が開けてくる。なだらかに開けた谷間の一直線道路なので、下っている間は行く手に富良野盆地がどんどん近づき、大変迫力があり、その印象は麓郷・布礼別・ベベルイの台地上から富良野盆地へ下る儀式のような象徴性すら併せ持つのだ。
▼動画1分25秒 ベベルイ基線本幸〜東中 後半 次第に迫る富良野盆地
この道は下りの方がいい。
13:30、上富良野着。
ベベルイ基線から下って来た東中ですでに思い知っていたが、やはり富良野盆地はかなり暑い。田んぼの多い東中で既に暑さでふらふらだったのに、市街地の上富良野ではさらに暑いのだ。さっきまでのベベルイ基線がいかに涼しかったか、そして富良野盆地がいかに暑いかを、改めて思い知った。思えばここ数年、美瑛を早朝出発して、ベベルイ基線には暑くなり始めるぐらいで登り始めていたので、この暑さを忘れていたのだ。
たまらず既知のセイコーマートにピットインとする。ちょうど昼食にも都合がいい時間だ。去年来たこの店、HotChefが無いのは知っていたが、何日か前の標茶でセイコーマートのPBカップ麺が美味しいのを、私は知っていた。
カップ麺を食べたところで一息付くと、眠くなっていた。気が付いたら店の影で寝込んでいた。目覚めても、まだ美瑛へ向かって走り始める気にならない。うーん、かなり疲れているか暑さにやられているか、どっちかだ。あまり良くない傾向である。
こういうときは、目に付く物全てがサボるネタに結びつく。前方にホームセンターが登場したところで思い出した。ちょうど雨具の撥水が弱くなっていたのだった。ここで撥水スプレーを吹きつけておく必要がある。
撥水スプレーは希望のスコッチガードが無かったが、まあ何と言っても気象条件の厳しい北海道で売られている撥水スプレー。間違いは無いだろう。念入りに雨具の前後に吹付け、乾かしているうちに時間がどんどん過ぎていった。
さすがにもう15時前、さっきまでの猛烈な暑さは何とか少しは収まっていた。こういうところが東京との決定的な違いである。そして陽差しもそろそろ赤くなり始めている。8月も次第に中旬に移行しつつあるのだ。美瑛までもうあまり距離は無いが、のんびりでも美瑛に直行することにしよう。もちろん最短距離で。
記 2014/1/26
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