置戸→(町道・道道211他)勝山
→(道道1050)常元→(道道88)町界
(以上#5-1)
→(道道88)芽登→(国道274)上士幌
(以下#5-3)
→(道道337・農道・町道他)瓜幕
→(道道593)岩松→(道道718他)新内
(以下#5-4)
→(国道38他)幾寅
166km
RIDE WITH GPS
本来かなり距離がある北見地方と十勝地方の間を、たかだか700mちょっとのそう高くない峠で越える道だけのことはある。峠部分下手の60mはまあ下りらしい下りが続くものの、その先には果てしなく延々と下っているのか何なのかわからない下りが延々と続く。
あきれるほどに景色は森と茂みだけ。ぽこぽこっと丸い形の低山が、開けた谷間の行く手に現れては通り過ぎてゆく。
下るとともに、さっきの厚い雲により、空はもう完全に覆われ始めた。最後の青空が現れてすぐ消えると、行く手の彼方が何となく霧雨っぽく霞み始め、路面には次第に濡れた痕跡が現れた。
痕跡は次第にあまり時間が経っていないものとなり、路面一杯に黒く拡がって、もう雨は時間の問題かもしれないと思い始めたところで、ちょうど水滴がぱらぱらっと落ちてきた。
水滴は最初ちょっと感じてはすぐ止む程度だったが、幌加美利別ダムを過ぎる辺りで完全に、しかも本降りの雨となった。地図上に描かれているものの何故か毎回記憶が無かった幌加美利別ダム。道から近くとはいえ、森の中のダムはみちからはかなり見えにくいのが理由だが、今回初めてその端っこを認識することができた。それもこれも雨具を着込むために停車したのが「ピリベツ取水堰」の看板前だったからで、そこで停まった理由も、本来屋根か木陰を探していたが全く見当たらず、それだけが目立つ人工物だったからだ。
芽登温線への分岐がある西芽登辺りまで降りてくると、この道特有のだらだら下りは更にだらだらとなり、下っているのか何だかほとんどわからない程度となった。
時々上りもあるようだが、全体的に脚を回すと何だか快調なので、下り以外にあり得ないのがわかるという程度。
それでも西芽登から芽登までまだ8kmもある。全く長い道だ。
結局芽登に着く手前まで雨は降り続けたが、さすがに集落だけあって芽登手前で急に雨は弱まった。9:10、芽登着。
勝山以降の長い道の後、初めての集落であり、十勝の縁から少し外に位置する芽登。段丘から降りてきた谷間の底の低い家並みのこぢんまりとした集落は、実用的にはあまり商店らしいものは無いのだが、私的には初北海道ツーリングの1986年から印象的な集落だ。そんなことを考えながら集落片隅の軒先で雨具を脱いでいると、また雨が降り始めて止んだ。もう今日はずっとこんな感じなのかもしれない。
国道241の、その名も「芽登坂」という十勝平野縁への登りでは、再び雨が降ってきた。雨に打たれて登る乗用車や大型車の通過する国道は、さっきまでの静かな道の後だけに気持ち的に大変つらい。
なるべくつらいということを考えずに十勝平野の縁を越えると、再び雨は止んでくれた。しかしその代わりかなり濃厚な霧が現れ、せっかくのこの場所で急に拡がる十勝の畑も、今日はほとんどど視界が効かない。しかも夕方かと思うぐらいに薄暗い。やはりこういう天気なのだ、今日は。朝は今日1日快晴が続くはず、いや、そういう目論見だったのになあ。
十勝平野の縁を越えたら、もう上士幌までだらだら下り。道はずっと広々とした畑や牧草地の中に続いているはずだ。
国道ではあるが、その開放感や遠望する大雪の山々が楽しみな道なのだが、今日の霧と低い雲はひたすらその景色を薄暗く単調にしていた。
上士幌に近づくにつれ、次第に路面は乾き始め、濃霧はそのうち視界300mぐらいまでに晴れてきたものの、下り貴重なだけが救いだった。
10:05、上士幌着。
上士幌には一昨年訪れて、セイコーマートがあるのがわかっている。確か帯広で豚丼を買ったばかりで豚丼を諦めなければならなくて勿体無いという印象があるので、Hotchefもあった気がする。その上士幌にお昼前到着、ここは豚丼を食べる絶好のチャンスである。果たしてセイコーマートにはHotchefがあり、更に目論見通りにちょうど作ったばかりの豚丼を目出度く食べることができた。一昨日もそうだったが、チャンスを狙えば何とかなるものである。合宿合流前のサイクリング部の学生さん達とお話しすることもできた。
記 2014/1/26
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