北海道Tour12#7-3 2012/8/15 中川→浜頓別

中川→(道道541他)歌内→(国道40)雄信内
→(道道256)幌延 (以上#7-1)
→(道道121)沼川→(道道1119他)下増幌
(以上#7-2)
→(道道1077)東浦→(国道238)浜鬼志別
(以下#7-4) →(国道238)浜猿払→(村道エサヌカ線・
天北南部広域農道他)浜頓別
 153km  RIDE WITH GPS

下増幌から道道1077の新開通区間で宗谷丘陵横断へ RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 下増幌からは道道1077で東に曲がり、オホーツク沿岸の東浦に向かう。
 この道道1077、以前はくねくね細道として「未舗装路」の文字とともにツーリングマップルに描かれていた。このため、わざわざ宗谷岬をパスしてまでこの道に足を向ける勇気が無かった。「未舗装路」の文字はいつか「舗装工事中」という表記に変わっていたが、それ故に足を向けることが無かった。それが今回、「舗装工事中」の文字がツーリングマップルから消えていたので、満を持して通ってみることにしたのだ。

 道北先端部の宗谷湾までもう3km。ここで海岸に到達しておかないと、画竜点睛を欠くような気がしないでもない。しかし、そんなこと実はあまり意味が無いような気もするし、今日はこの後道の駅さるふつのレストランで、是非とも何かホタテ系を食べたい。このレストラン、ホタテ料理が美味しいのは良いのだが、確かお昼の営業時間終了がやたらと早かった気がする。何時かは忘れたが、やる気有るのか、と思った記憶があるので、それぐらいに早かったはずだ。このため、あまり意味のない寄り道は避ける必要がある。
 結局、今日は宗谷湾まで行かないことにし、そのまま道道1077へ。

 実際の道は、いかにも道北最北部らしい低山の谷間の鬱蒼とした森に、淡々と幅広の道が続く。その新道に寄り添っていた旧道らしい細道が茂みの中へ消えていくと、緩い登りが始まり、中央部の丘陵越に移行。そのまま150m登って密林と峠部を過ぎ、オホーツク側の密林へ降りて行く。

 道には満天橋、清流橋など、平成22年〜23年竣工らしいいかにも後付けっぽい名前の橋が目立つ。また、1/5万地形図で眺める旧道の線と、GPS画面に表示された実際の峠部分の経路は全く違う。
▼動画30秒 道道1077 オホーツク側 海岸へ開ける展望、谷間を渡るカーブ橋

笹原と原生林が続く宗谷丘陵 RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 峠の向こう側では、密林とオホーツク海を一望する空中の橋もあり、宗谷岬から宗谷丘陵を南下してくる道道889との合流もあり、なかなか盛りだくさんな道だ。いつかは道道889にも訪れねば。
▼動画1分16秒 道道1077 カーブ橋を渡って谷底へ

道道1077 オホーツク側で開ける展望に脚が停まる 展望180° RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 谷底に下りきると、ここまで露骨に新開通っぽかった道の表情は、完成後15年ぐらい経っていそうなくたびれたものとなる。昔から舗装されていた区間なのだろう。

 ジャングルのような森の中にそんな道が続き、少しづつ標高が下がってオホーツク海に到達、12:50、東浦着。国道238に合流だ。

道道1077から東浦経由で浜鬼志別へ 赤は本日の経路

 合流点には民家も何も、信号すら無い。

 いつも独特の物憂いような寂しい雰囲気が漂うオホーツク海はそれだけで一見の価値はあるが、何も足を停めなくても、この先約25km先の猿払で国道238が内陸へ向かってゆくまで、走っているだけで嫌と言うほど眺めることができる。

 前述の道の駅さるふつのレストランでどうしても何かホタテ料理で昼食にしたいし、ここはそのまま先へ。

オホーツク海に到達 RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 台地がすとんと海へ落ち込む海岸部に通る国道238では、案の定けっこう強めの向かい風が吹いていた。淡々とした同じ景色の変化の無さが、向かい風のつらさを助長する。

オホーツク海岸にとぼとぼ続く国道238 オホーツク海らしさがたっぷり味わえる道 RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 しかし、海岸に続く番屋や漁村の微妙な粗密が地名の変化になっていて、苗大路、知来別、知来別シネシンコ、浜鬼志別シネシンコ等という見慣れない地名と道の形を、景色やGPS画面と照合しつつ、しんどさを少しは紛らわすことができるのが有り難い。

どこか寂しげな北の海、空 RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 道の駅がある浜鬼志別に近づくと、今日最大のミッション、猿払漁協工場と直営売店が現れた。2009年に「浜鬼志別から数km、いや10数kmあったかもしれない」等と心配しつつ、実際には数分で着いてしまったのが記憶に新しいが、こちらから南下しても、浜鬼志別からはほんの少ししかないことが実感された。

 

 猿払村のホタテは、ホタテの味わいが濃いというより、甘い味がするほど濃厚な味わいだ。冷凍貝柱であっても、東京で普通に食べるホタテ貝柱の刺身とは次元が違う。ホタテ嫌いの方じゃない限り、まず誰が食べても美味しいと思うだろう。特にこの漁協売店、規格外の冷凍ほたてを販売していて、それがオイシイのみならずかなり安い。大きさが規格外なだけで、品質は全く変わらないので、かなりお徳用なのだ。私的には家族や友人へもかなり好評で、全道から北海道土産を選べと言われたら、とりあえず第一候補としてここの規格外ホタテを選ぶ。
 ところが、せっかくここまではるばるやって来たのに、何と漁協売店のシャッターが閉まっている。小さな張り紙には、お盆休みのため8/15、16の2日間お休みとのこと。がくっと来た。

 しかしツーリング中は多少精神ダメージがあっても、先に進まねばならない。
 2009年の訪問時には、漁協売店までの距離を尋ねた浜鬼志別のセイコーマートで、確かその時に「浜猿払にも売店はある」というような話を聞いたような気がしていたのだ。しかし、今日の店員さんは「よくわからない。規格外ホタテは浜鬼志別の売店以外じゃ手に入らないんじゃないか」とのこと。

 その後の地元聞き込みで、約6km離れた浜猿払ではなく「浜鬼志別の漁港に売店があったかもしれない」との情報で国道238の下の漁港を彷徨ってもみたが、そもそも漁協そのものがお盆休みだった。これじゃ、ここまであてにしてきた今回のお土産計画がパーになってしまう。旅程上の大きな危機だ。
 ここで思いついた。規格外が無ければ、そもそも正規品を普通の価格で買えばいいだけの話である。規格外より高いとは言え、札幌や都内で買うより圧倒的に安いはずだ。

記 2013/1/14

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Last Update 2020/3/20
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