北海道Tour12#7-2 2012/8/15 中川→浜頓別

中川→(道道541他)歌内→(国道40)雄信内
→(道道256)幌延
(以上#7-1)
→(道道121)沼川→(道道1119他)下増幌
(以下#7-3) →(道道1077)東浦→(国道238)浜鬼志別
(以下#7-4) →(国道238)浜猿払→(村道エサヌカ線・
天北南部広域農道他)浜頓別
 153km  RIDE WITH GPS

延々と丘陵の牧草地が続く道道121 RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9 幌延から本流経由で沼川へ 赤は本日の経路

 幌延からは道道121へ。内陸の丘陵へ向かってまずは丘を登る。

   

 はじめて稚内発で北からこの道を通った1997年、2代目ランドナーの片倉シルクのフレームが、北進で破断した。稚内からずっと辿ってきたこの道で見舞われた、雨っぽい霧の景色、強い向かい風、そして低温の印象が強い道だ。その後も部分的にこの道を通っているが、そういうときに限ってあまりすかっと晴れた記憶が無い。
▼動画23秒 道道121 北進の丘 片倉シルク終焉の地周辺

 緩やかに起伏する丘に牧草地が拡がる北進の丘には、まだ真新しい幌延深地層研究センター「ゆめ地創館」という大きな施設が建っている。いつの間にか取りやめになった、核廃棄物貯蔵施設計画の名残りらしい。そういえば最初に幌延を訪れたときは、まだ原子力関連施設誘致、反対両方の看板をあちこちで見かけたことを思い出す。

 丘陵から一旦下った谷間の本流で、道道84をスライド経由。道道121は再び丘陵へ登って牧草地と森の丘を抜けてゆく。

 北進から道道121で沼川へ、そして道道1119で宗谷湾へ到達するこの区間は、一昨日昨日と通った道北縦貫道道(と勝手に名付けている一連の道)の、最北の区間(と勝手に決めている)だ。今回のコースはその道北縦貫道道の、歌登から北進への3つの峠を通っていなくて、しかも今日は宗谷湾手前でオホーツク沿岸へ向かってしまうため、私的縦貫道純度(?)はやや薄れているものの、2日掛けて繋いできた内陸の道の最後の区間に到達できたような気がして、なかなか感慨深い。

 それに毎回曇りや雨、低温基調だったこの道が、今日は薄曇りながら陽射しも射し、拡がる牧草地が伸びやかだ。向かい風を除けばなかなかの快適サイクリングである。

豊幌辺り 一見根釧台地に似ているが現地のニュアンスは明らかに異なる道北としか言いようが無い雰囲気 RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 断続する森と牧草地に、豊幌、有明と時々小集落が現れる。有明を過ぎると、辺りの丘陵はやや開けはじめ、牧草地の比率が高くなった。緩いアップダウンを登って下る度、丘陵は少しづつ標高を下げ、起伏が次第に緩くなってきている。

本流から沼川経由で下増幌へ 赤は本日の経路

 登りより下りが長く、足を止めても楽にどんどん下って行ける程度に緩い下り基調が、今日の疲れた私でもとても気分良く進み続けることができて有り難い。前回逆向きでつらい印象しか無かったこの道、北上するに限ると思った。

丘陵広々 この辺りまで北上するともう丘陵とは言え起伏も少ない RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 まあでも、よく考えたら幌延は標高10m程度だし沼川も標高10m程度。登り総量で言えば、結局の所北上しても南下しても大して変わらないのかもしれない。

 こういう印象は、いい加減な気分的なものが大きいこともまたよくわかっている。
▼動画1分16秒 道道121 間もなく沼川

▼動画1分1秒 道道121 有明〜下豊別
 下豊別からは丘を越える度、更に下り基調と辺りが開ける傾向が鮮明になる。平地に降りきって、沼川のAコープで小休止とする。

 およそ牧場と畑と森以外何も無いこの辺りで、オアシス的集落の沼川。はじめて訪れた1997年と較べると、農協の店舗はAコープに変わったし、バスの待合所がえらく立派になり、道に至っては経路が変わって幅も広くなった。

 沼川からは道道1119。もう地形に起伏は少ない。宗谷湾までほぼフラットに、それでも精密な下り基調で、少しづつ少しづつ標高が下がってゆく。

 沼川辺りからさっきの向かい風は横風に変わっていたが、その横風は、道の微妙な方向の変化によって微妙に追い風気味になったり向かい風気味になったりした。

 海岸に近づくに連れ、その横風は更に目立って強くなった。風の向きは横であっても、自転車の場合決して横向きである分向かい風ほどつらさがなくなるわけではなく、要するに追い風でなければ風は全部つらいのだ。

 等と考えつつ、ぎりぎりのところで追い風気味になっている横風アシストにより、下増幌の分岐を目指す。

 近くに丘はあるものの、辺りはもうすっかり平地まっただ中。直線気味の道と牧草地と電柱がどこか淡い色合いの北の空の下に続いていた。行く手には、明らかに陸地の終わりを予感させる最果て感(としか言いようが無い)が漂っている。

間もなく下増幌 行く手には宗谷丘陵 PENTAX K-5 SIGMA30mm1:1.4EXDC

 11:45、下増幌着。中川出発時に何かと時間が掛かったり、途中であまりペースは上がらなかったものの、何とか分岐にお昼までに着けた。

記 2013/1/14

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Last Update 2020/3/20
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