北海道Tour12#6-3 2012/8/14 滝上→中川

滝上→(道道137)西興部 (以上#6-1)
→(国道239)下川→(道道60)上幌内
(以上#6-2)
→(道道49)仁宇布→(道道120)歌登
(以下#6-4) →(道道12)小頓別→(国道275)音威子府
→(国道40他)中川
 211km  RIDE WITH GPS

早朝出発直後の札久留 待望の晴天だ! RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9 上幌内から美深松山峠経由で仁宇布へ 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 幌内へ下って行く道道60から仁宇布への道道49へ移り、次は美深松山峠までイキタライロンニエ川の谷間を遡上する。

 美深松山峠は標高差230m。地味ではあるが実はこの道一番の標高差。標高480mも今日の最高地点であり、斜度も部分的に8%となる、道北縦貫道道のハイライトの峠だ。それに下川外れから無人区間はもはや約30kmに達する。

 薄暗く鬱蒼とした森には、何となく圧迫感にも近い程の山深さが漂う。熊っぽい(と思っているのだが)独特の甘むさ苦しいような匂いもしばしば感じられ、道ばたにもべたっとした巨大な糞がみられるのもブキミだ。

美深松山峠手前 登り初めて周囲の森を見下ろす RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 おまけにこの道毎度の主、鷲が上空を先導するように着かず離れずで低空をパトロールするように峠手前まで先導するのも、大変不気味で心細い。たまに通る自動車だけが心の支えだ。

 

 しかし峠を越えると、あとは下りがこちらの味方だ。鷲も熊の香りもゴマフアブも、何もかもどんどんすっ飛ばしてしまえ。

仁宇布の白樺並木が見えてきた 間もなく交差点到着 RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 12:25、仁宇布着。下川外れでの給水立ち寄りで、毎度のペースよりやや時間が掛かっているのが、我ながら大変正確だ。

 交差点の軽食喫茶店「コイブ」では、時間の余裕があるときに、いや、あまり後先考えずに羊肉カレーを食べるのが楽しみである。今日は天塩中川までの行程が心の歯止めになっているので、とりあえずアイスでも食べたいぐらいの気持ちで店に入ってみる。と、軽食系アイテムがサンドイッチやパニーニなどのパン系統主体に一新されていた。具はもちろん松山農場名物の羊ソーセージ。何となく気が急いて今回は断念したが、次回以降又チャレンジしたい。

仁宇布から西尾峠経由で上徳志別へ 赤は本日の経路

 ここまでの山深く鬱蒼とした無人の谷から一転、盆地に牧草地が拡がる仁宇布の風景は、歌登近くの志美宇丹、上徳志別とともに、この道の楽しみな風景の一つだ。晴れていると牧草地は明るく伸びやかで、周囲の山々に囲まれた広がりが居心地がいい。点在する牧場農家も、美幸線未成線跡がゆっくり朽ちながら周囲に埋もれて行く様子も、のんびりとした人里の安心感とともに通り過ぎてゆく。

仁宇布の牧草地広々 RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 松山農場を過ぎると、明るい仁宇布の盆地から再び鬱蒼とした森の中へ道は登り始める。

牧草地から森に入ると同時に西尾峠への短い登りが始まる RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 西尾峠を過ぎるとその先はフーレップ川の谷へ。

 無人の森が約15km、上徳志別へ延々と続く。途中道路関係以外の人工物は、天の川トンネル、大曲の牧草地、そして美幸線未成線跡だけ。

 森も山々も緑に溢れてはいるが、あまりにも延々と続く大樹海、やはりどこか人の営みを拒むような取り付く島の無い厳しさに、道北ならではの雰囲気が強く感じられる道だ。

 どこまでも続く深い森、狭い谷間はくねくね屈曲する訳でもなく、かといって一直線の道が果てしなく続くわけでもない。山深くはあるが景色にあまり変化は無く、退屈になってから地図で現在位置を確認しつつ、ようやく現れた天の川トンネルの向こう、織姫橋休憩所で一休み。

 そろそろ腹も空き始めていたので、携帯食のパンを食べ、5分ほどうとうとして再びお昼の光の中へ。

大曲の織姫橋休憩所から見下ろす道北スーパー林道終端の森 オフロードバイクが通過してゆく RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 大曲の丘越えを過ぎると、道は上徳志別の盆地へ降りてゆく。

上徳志別から歌登経由で小頓別へ 赤は本日の経路

 志美宇丹へと続くこの盆地を通るためにこの道を通るという程の、さっきの仁宇布と同じく私にとって道北の楽しみな道だ。今日も青空の下、明るい光の中で輝くような牧草地がのんんびりと伸びやかだ。
 この辺りから向かい風が強くなり始めた。
▼動画1分1秒 上徳志別 いつかは泊まってみたいかみとくツーリストキャンプ場脇通過

牧草地青々 なかなか晴れないこの地域だが、晴れると格別の緑が眺められる RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 谷間が少し狭くなってオホーツク沿岸へ向かう道道1023の分岐を過ぎると、次は志美宇丹。歌登との間の丘へ向かって再び僅かに上り始める盆地に、牧草地が拡がる。

 下川からここまで内陸の道を辿っていると、仁宇布も上徳志別も志美宇丹も、人の営みが何ともいとおしく、まるで奇跡であるように思えてくる。そういう集落の一つ一つに、景色の好き嫌いを語るのは全く意味が無いことのようにも思えるが、あえて言えば上徳志別より志美宇丹の方が地形の起伏、空間の広がり、道の線形ともなんだか変化があって、より楽しいようにも思える。こういう道を今日のような晴天の状態で通れることは、大変素晴らしいことだ。雨・曇り続きでここまで来た今回の苦労が、報われたような気がした。

 志美宇丹峠から谷底の森を抜けると辺毛内。広々と明るい平野が、歌登へと続いてゆく。

 さっきの志美宇丹で標高僅か100m、下った辺毛内で70m程度。そして海岸から18kmの内陸にある歌登は、たったの10m台後半だ。内陸なのにかなりの低い標高の微妙な起伏で、その場所その場所の位置関係はできているのだ。

いよいよ歌登の盆地に下りてきた もう標高20m台 RICOH GR DIGITAL 4 GR6.0mm1:1.9

 そういうわけで、辺毛内から歌登までは僅かな標高差ではあるが、更に下りが続くことになる。しかしさっきの上徳志別・志美宇丹から谷間に下って、更に吹き荒れている横風のために、下りなのに全然前に進まないのだった。正面に見える山の下が、歌登の町でああるはずなのに。

 

 15:10、歌登着。去年の記録を見直してみると、20分延着である。去年は下川のパンクで足止めを食ったが、今年は同じ下川で給水立ち寄りがあった。他にも強い横風や向かい風に悩まされている。まあいろいろ理由はあるが、とりあえず誤差の範囲内と言ってもいいかもしれない。
 一方、この先咲来峠までの地形は、当初予定の咲来峠方面へ歌登から続く平地が次第にせり上がって峠へ続く。その裾野は、今まで通ってきた志美宇丹、辺毛内より平らな地形であることを、2年前に通ってわかっている。しかし、今日の強い風を考えると、この先かなり強い向かい風に悩まされるの目に見えている。
 一方、咲来峠を経由せず天塩中川へ向かうには、道道12と国道275の天北峠経由で音威子府で当初予定コースに復帰、そのまま天塩中川へ向かうというコースも考えられる。計画当初は去年天北峠を通ったというだけの理由でこちらを選ばなかったが、道道12は札来峠方面よりは谷間が狭く、強風の影響は避けられる可能性が高い。国道275も天北峠区間は交通量は少ないはずだ。距離もほんの少し大回りか、むしろ天北峠からの下り距離が長い分時間的に有利か、それ以上にあちらの道は札久留峠まで素晴らしい道だが最後に国道40を3〜4kmぐらい通らないといけないとか、まあ考えれば考えるほど道道12・天北峠を毛嫌いする理由は何も無い。

 というわけで、当初予定の咲来峠を、2001年以来の道道12経由に変更することになった。と同時に、今日のコースは1日でW天北峠になってしまったのだった。

記 2013/1/3

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Last Update 2020/3/20
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