津別→(国道240)本岐→(道道494)チミケップ湖
(以上#5-1)
→(道道494)日の出→(町道・農道)相内→(国道39他)留辺蘂
(以下#5-3)
→(国道242)仁田
→(道道1032・244他)学田→(道道137)鴻之舞
(以下#5-4)
→(道道305)上藻別→(道道553)上渚骨
→(国道273他)滝上
175km
RIDE WITH GPS
8:00、チミケップ湖キャンプ場発。
北見方面への道道682をほんの少し進んだところで、やはりこのまま予定通り道道494で訓子府へ向かいたくなってしまった。
戻って訓子府方面へ脚を向け、YMCAキャンプ場から舗装区間を過ぎる間に空は再び絶望的に暗くなり、ダートの峠越え区間が始まると遂に雨が降ってきた。
雨はすぐ大雨から土砂降りに変わった。結局これが現実か。
森の葉っぱに溜まった雨がぼとぼと流れ落ち、砂利道は川になり、森中の雨の音がやかましい。いつもは静かな木陰の楽しいこの道、今日はずるずるスリップしてつらい。こういう状況でも、前に進んでおかないと後で時間が無くなって困るのだ。どうせ雨宿りできないのだし。と自分に言い聞かせ、自転車を降りて屈曲する登りを押し続ける。
すぐ収まってくれると嬉しいなあ、等と思っていたが、小さな峠越えの間、大雨は面白いぐらいに全く弱まること無く続いた。道が峠部分の稜線に少し続いてから、おもむろに北見盆地側のポンオロムシ川の谷間へ急降下、谷底の道が森の中の細道のまま舗装路に変わっても、まだしばらく大雨は続いた。過去ダートでこれほどの大雨に遭遇したのはあまり思い出せない。間違い無くここ数年の北海道Tourの中で、際だった修羅場である。
等と他人事のように考えつつ、仕方無いので滑って転ばないように気を付けて粛々と下り続ける。
ようやく下りが落ち着いて森が少し開けたところで雨は弱まり、北見から置戸へ向かう谷間へ出たところでやっと収まってくれた。しかし路面は黒々ぬらぬらだ。明らかに今の今まで大雨だったのだ、ここも。
9:05、日の出着。少しコンビニ休憩後、北側の丘陵を相内へ向かう。地図で眺めるほど一気に登れないぐらいの、ややしんどいアップダウンが2回。グリッド状の道をジグザグ気味に迷走しつつ振り返ると、谷の向こう、ここまで通ってきた山々が濃い雲に見事に包まれている。そうか、あれぐらいの雲だとあれぐらいの雨なんだな。
畑が広々と拡がる丘陵は緑に麦の色がカラフルで、白樺の並木が近くに遠くにリズミカルに続く。北海道と聞いて連想されるような、典型的な丘陵農地である。
しかし今日は時々強くなる小雨が、さっきの大雨の恐怖をぶり返してくれる。雨への心配で、焦らなくてもいい道程が、何だか気が急いて気疲れしてしまう。
相内に降り、そのまま小雨の国道38へ。交通量が増え、しばし息を止める10kmの間、弱い雨はまたもや強くなったり、逆に止んで路面すら乾くときもあった。これだと曇り時々雨予報で、結局北見で降られただけで津別から滝上まで辿り着けた一昨年と似たパターンだ。今日もこの後晴れるのかもしれない。とすれば、今は我慢のしどころかもしれない。そうじゃないかもしれない。
10:30、留辺蘂着。
時刻表を見ると、特急オホーツクが10時38分発。あと8分。8分だと、ちょっと4サイド輪行は無理だ。しかしもう10分早ければ18分、輪行射程圏内だった。つまり、滝上に輪行でまともな時間に着ける最後のチャンスだったのだ。チミケップ湖をもうちょっと早く出れば良かった、そもそもなんで北見へ行かなかったのか、日の出で缶コーヒーなんて飲まなければ良かったとか、丘陵でもうちょっと効率いい道を通れば良かったとか、残念な思いは尽きない。しかし後悔しても後の祭りである。このままもう何にも迷うこと無く先へ粛々と進め、とツーリングの神様が仰っているのかもしれない。
記 2013/1/3
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