雨畑→(県道810)大島→(県道37)新倉
(以上#2-1)
→(県道37)奈良田
(以上#2-2)
→(林道丸山線)北湯ノ川
(以下#2-4)
→(林道丸山線)奈良田→(県道37)上沢
→(国道300)下部温泉 90km
開運トンネルの後はいよいよ丸山林道へ。
知っちゃあいましたが、取付からきりきりっとかなり厳しい登りが開始。森の中、路面も悪く、一気に汗が噴き出てきます。
しかし斜度が厳しいだけあり、少し登ると早くも山々や谷間の展望が所々で開け始めます。
森が開けると、夜叉神峠方面の展望も登場。皆さん夜叉神峠へ行きたい人ばかりなので、少し立ち止まってそちら方面を眺め、またもや通行止めを残念がります。ほんとに自然保護が目的なら、タクシーなんかより自転車ぐらい通してくれればいいのに。
▼展望270° 林道丸山線 新緑青々 画像上でマウスをドラッグしてください
少し先では、眼下に奈良田湖が青々と拡がります。ここまでの登りが厳しいだけあり、あっというまにこんなに高度が上がったことになります。改めて一同びっくり。
▼展望220° 林道丸山線 南アルプス登場 画像上でマウスをドラッグしてください
その先も森の中にかなり厳しい登りが続きます。取り付きでこれぐらいの登りがあるのはそう珍しくないですが、標高差300mも400mも延々と続くのは、あまり類を見ません。
その登りも後半に来ると、あまりの急斜面で辺りが開け始めます。谷間の向こうには、残雪の南アルプスが正面に登場。眼前に間近に立ちはだかるその残雪のお姿は絶好調で、まるでじろっとこちらをにらみつけるようです。
一方、見下ろす谷底との落差は標高差で500m。これだけ一気に登ってしまうのだから、厳しい斜度なわけです。
▼動画42秒 林道丸山線
道が行く手でくるっと峰を巻くと、湯ノ川の谷へ。今まで西側に落ち込み、南アルプスへ開けていた景色は、東〜南側に落ち込む谷間にがらっと変わります。
▼展望270° 林道丸山線 とりあえず最大の激坂終了 画像上でマウスをドラッグしてください
登りはひとまず一段落して、ぐるっと谷を取り巻く山々の大空間を巻きながら、のんびりてれてれ進みます。
▼動画1分41秒 林道丸山線 湯ノ谷川の谷間側へ 行く手の稜線登場
向こうの山肌には、これから一度谷の奥へ100m強ぐらい下って再び峠部分へ登り返して行く丸山林道が見えるのですが、よく注意して眺めると、岩に張り付いた道が、何だか崩落土砂に埋まっているような。しかもそれが何カ所かあります。
などと気を揉みながら遠景を眺めていると、昨日に引き続きまたもや私がパンク。路面は尖った落石だらけで、ナイフみたいに見事に尖った小石ですかっと切れちゃったようでした。
一方、谷底方面に見覚えのない分岐が登場。この道、丸山林道のどこにも接続しなさそうな方向へ降りています。もしかするとあまりに崩落が起こる丸山林道に辟易して、西山温泉へ直結する新ルートを作っているのかもしれません。
谷底へ下って行く途中、北湯ノ川を越えたところで遂に崩落土砂が行く手に立ちはだかりました。大休止箇所としてイメージしていた、また、2005年以来の再訪を楽しみにしていた、雰囲気のいい北湯ノ川支流の沢、先勝橋のほんの少し手前でした。残念ですが、さっき道から眺めた状態だと、今日は遅かれ早かれ撤退することになりそうです。時間も13:50、みんなそろそろ空腹で暴動が起こりそうになっていました。
というわけで、ここで撤退が決定。山奥の崩落土砂を遠巻きに眺め、路上で昼食休憩となりました。実は林道崩落情報、私が見たのは帰ってからでした。まったく事前調査がなっとらんです。
朝の時点での目的地、甲府盆地には降りらませんが、一方で来た道を戻れば、下ってさっきの秘境奈良田で温泉に入れます。そうとなれば皆さん気持ちは一気に前向きに。
記 2011/1/22