雨畑→(県道810)大島→(県道37)新倉
(以上#2-1)
→(県道37)奈良田
(以下#2-3)
→(林道丸山線)北湯ノ川
(以下#2-4)
→(林道丸山線)奈良田→(県道37)上沢
→(国道300)下部温泉 90km
▼動画1分1秒 新倉から先は谷間が急に狭くなる
新倉を過ぎてから谷が一気に狭くなり、山深さをひしひしと感じるようになっています。空にはタイミング良く雲が消え、鋭い初夏の日射しが照りつけ始めます。迫りくる新緑は生命の息吹が濃厚で、鋭い日射しで輝くような緑がこよなく美しく、一方渓谷の空気は涼しく爽やか。
斜度が次第に厳しくなってきたところで、記憶に無かった水場「湯島清水」が登場。最近雨っぽかったにしちゃあちょっと水量少なめでしたが、ここで少し小休止します。
戦後すぐに電源開発が進んだこの道らしく、下湯島では、さっきの新倉に続き湯島発電所が現れます。
西山温泉では最後の桜が登場。
斜度は更に本格的に、谷はますます落ち込んで両眼の山と緑が迫り、山の間から残雪の南アルプスが一瞬こちらをじろっとにらみつけるように現れ、どんどん気分が盛り上がります。
▼展望270° 奈良田湖 画像上でマウスをドラッグしてください
トンネルを抜けると急に辺りが開け、10:40、奈良田湖に到着
狭い谷間を遡って到着した秘境を実感しつつ、一同その開放感に大喜び。明るいエメラルドグリーンの湖上へ、吊り橋散策でひとしきり楽しみます。
▼動画2分32秒 奈良田湖 吊り橋散策
続いて奈良田の集落へ。過去の訪問で2階の窓に熊の革が干してあった旅館の脇を通過します。途中景色情報として皆さんに宣伝しておいたこの奈良田の熊革、残念ながら今回は熊の毛皮を眺めることはできませんでした。
丸山林道へ突入する前に、そのまま県道37を少し先に進み、開運トンネルまで足を伸ばしてみます。せっかくここまで来たので、ウワサの開運トンネル通行止めの現状を確認しておかないと。
通行止めの実態は、やはりウワサ通りにかなり手強いものでした。門柱側面にまで細かい鉄格子が廻され、ただでさえ高い門扉頂部には更に櫛歯のように鉄棒が立てられています。
閉ざされた夜叉神峠への入り口。たかだか山奥の舗装県道の通行止めふぜいに、これだけ念入りな進入防止対策が施されるのは何か腑に落ちないような気もしますが、一方で電力関係の施設が多い地帯でもあり、そのせいかなとも思います。まあ青々と濃い緑、清らかで勢いの良い南アルプスの天然水、そして真っ青な空と山の隙間に見える残雪の山々を眺めて、気を取り直します。
記 2011/1/22