落合→(県道22)柄山→(村道・林道間沢川線・堂平線・
伊那南部広域農道)中部→(市道・県道18他)北市場
(以上#1)
→(市道・県道18他)知久平→(国道256・村道)柿野沢
→(県道247)千代→(県道83)打沢
(以上#2)
→(林道千泰線・梨久保線他)温田
(以上#3)
→(県道1)満島→(国道418)鶯巣
(以上#4)
→(村道)平神橋→(県道1)熊打→(県道1)大嵐
97km
鶯巣、伊那小沢、中井侍と飯田線側の細道村道を経由。
▼伊那小沢にて 展望360°画像上でマウスをドラッグしてください
深い杉林の道から明るい湖面がちらちら見え、なんだか紀伊半島の熊野川下流でも走っているような気分になります。
不生で道がかなり細くなり、コンクリート舗装になって消えそうになったところでトラスアーチの平神橋が登場。県道1に復帰します。
秘境駅で有名な小和田駅脇は湖面から少し登って通過、そこだけ意外にも普通っぽい山間の駅周辺がちらちら見えます。
途中で長野県から愛知県に突入。着々と足を進めているのを実感します。よし、行ける行ける。
下りきると大嵐駅への吊り橋が登場。
トンネルに挟まれたこの駅から、飯田線は大原トンネルで山を一つ越え、向こう側の谷間の水窪へ向かいます。県道1号はそのまま佐久間ダムを経由して佐久間に降りますが、飯田線は佐久間の手前でまたもやトンネルを抜けて天竜川の谷間に戻って来るのです。何でこういう事をやったかというと、佐久間ダム建設のための迂回策とのこと。というわけで、区切り上はここからの21kmがいよいよ佐久間ダムへの最終区間ということになります。
この時点で14:40、佐久間ダムすぐ下の中部天竜16時半到着は楽勝でしょう。完全に先が見えました。
良い気分で旧富山村の中心部を通過。
山間の物産店で給水中に子供とお話ししたりして、なんとものんびりと足を進めます。
県道426が山中へ消えてゆく熊内では、しかしながらバリケードと車で待機中のガードマンが登場。次に目に入った看板には、「20km先崩通行止め」とのこと。
ここであっけなく撤退が決定。そんな境遇の人は多いようで、本日最大の山場を前に撤退を余儀なくされ唖然とする私に、ガードマンは準備よく時刻表でさっきの大嵐駅の飯田線の時刻など教えてくれるのでした。
佐久間湖の真ん中がまたもや県境になっていて、大嵐駅はなんと静岡県浜松市天竜区水窪地内。
暖かな春の午後の風に吹かれ、トンネルにまで食い込んだ駅のポイントなど眺めて有名な難工事を忍びつつ、16:05の豊橋行きに乗車。
本隊のできさんとも連絡が取れ、中部天竜で特急伊那路に合流できることになりましたが、大嵐の次の水窪で合流した方がよほど良かったような。この中部天竜駅、有人駅にも拘わらず、駅前とホームにぽつんと清涼飲料の自販機がある他は飲食関係は何も無し。手持ちぶさたな待ち時間と、やはり暖かな春の夕方の風が通り過ぎてゆくのでした。
記 2010/4/24