落合→(県道22)柄山→(村道・林道間沢川線・堂平線・
伊那南部広域農道)中部→(市道・県道18他)北市場
(以上#1)
→(市道・県道18他)知久平→(国道256・村道)柿野沢
→(県道247)千代→(県道83)打沢
(以下#3)
→(林道千泰線・梨久保線他)温田
(以下#4)
→(県道1)満島→(国道418)鶯巣
(以下#5)
→(村道)平神橋→(県道1)熊打→(県道1)大嵐
97km
西に北アルプス、東に秋葉街道との間の山々。その間に拡がった飯田盆地は広々と、しかし中央に向かってなだらかに凹み、東側のこちらから西側を遠望するぐらいの狭さ。むしろ空に開けている印象です。
どちらかというと広いのは盆地の西側で、国道153もJR飯田線も中央自動車道もそっち側を通っていて、こちらの東側は静かな集落、小さな町、農村、畑が入れ替わりで続きます。
飯田盆地東側のメインルートは県道18。その裏道主体で南下を続けます。なるべく1本ぐらい裏手の道を選んで進むと、軽トラがぎりぎりですれ違いできるぐらいの道に、軒の低い瓦葺きの民家、田圃やリンゴ畑が断続。蔵が多いのは昨日の秋葉街道と似ています。基本的に車さえいなければ旧道でもあぜ道でもなんでもいいんですが、時々細道が県道18に合流するのは、多分やはり所々で旧道だったのでしょう。
県道18沿いには「椋鳩十文学記念館」の看板を発見。少年時代に読んだ児童文学など思い出します。そうか、この辺りに縁のある方だったんだ。
飯田へ向かう弁天橋から道は県道252となります。すっかり忘れていたのですが、現地に来てようやくこの場所に22年前に来たことがあるのを思い出しました。会社員になって最初のGW、飯田線に沿って豊橋から北上したとき、宿も取っていなかった飯田へ向かった時のことでした。飯田も近づいて、何も無いのに辺りは資材置き場や荒れ地、川原特有の取り付く島のない景色に、夕方の気の急く気分を思い出します。
そんな思い出の道とは知久平で早々に別れ、国道252をとっかかりに再び山間へ。
小渋湖から標高900mまで登った後400m弱まで降りてきましたが、ここからまた登り返しです。
市道らしき細道で小林から柿野沢へショートカット、柿野沢からは県道247へ合流。
辺りは飯田盆地に面する段丘からそのひだの谷間へ、農村、畑が断続します。もう9時半過ぎ、登り始めから汗ばむぐらいのぽかぽか陽気。昨日あんなに寒かったので仕方無いですが、冬服をちょっと後悔します。
道ばたの桜など眺めながら小集落の間を登ってゆくと、稲葉の先で道にお祭りのような突如人混みができています。神主服の人が何人も走ってゆくその先に目をやると、「御柱祭」の幟とともに道ばたの広場にでっかい丸太が。さすがは信濃国、こんな山間で「御柱祭」をやっているのでした。
10:35、千代到着。飯田線の駅名に記憶がある地名ですが、実際の場所は山間をちょっとあんまりな程に遡ったここのようです。しかしそんな離れた場所の駅名になっているだけあり、この山間に突如意外な集落、いや、町が開けていました。
日曜日のためか民家に商店が混じる程度の表通りはひっそり静かで、こちらも農協で自販機補給にとどめ、そのまま県道83へ。
法全寺を経由して標高800mぐらいで登りは一旦終了。今日はしばらくこの先これぐらいで道が続くはずです。
記 2010/4/24