頸城の秋07 #1-4
2007/11/3 浦佐→朴の木

浦佐→(県道363・71・58他)後山トンネル→(県道59)菅沼
→(県道388)西枯木又→(県道214)新水
→(県道59・国道252)市之沢→(市道他)木落 (以上#1-1)
→(県道326)小白倉→(国道403)中仙田 (以上#1-2)
→(国道403)木和田原→(林道)峠 (以上#1-3)

→(国道403)大島→(県道13)大原
→(国道405)経塚峠→(市道・林道)朴の木    97km

夕方の静かな静かな県道13 RICOH GR DIGITAL GR5.9mm1:2.4 峠から大島経由で大原へ 赤は本日の経路

 再び合流した国道403は、するすると下って行く。大島への標高差約200m下りの開始である。

 山肌の森、中野の集落を抜けて下ってゆく道からは、やはり大島の谷へ向けて同じように下ってゆく辺りの斜面集落や棚田がちらちら見える。

 その景色はまるで海へ向かって入り組んだ海岸を下ってゆくようで、山間のこの地で何とも新鮮な印象がある。

 あっと言う間に標高差200mを下りきり、大島に到着。

 もう15時。そろそろ日没を意識したい時間である。というわけで、安塚の谷への丘越えは、一番穏当な県道13へ。

大島から大原経由で朴の木へ 赤は本日の経路

 隠し田みたいな棚田の間をするするっと丘を登って下るこの道、丘越えとしては比較的穏当ではあるものの、そこは頸城の道。

 斜面に沿った木々の中の細道も谷間へ開ける展望も、ススキの白い穂も楽しく、見所の多い道である。

 県道13を下りきって15:35、大原到着。折り返すように国道405へ分岐、今日の宿がある朴の木まで最後の200m登り返しだ。

 だらっと始まって何かじわじわと増えてゆく登り斜度、まるで「当たり前だろう、この辺で坂なのは」と道にぶつぶつ小言を言われているような気にさせられる。小黒の辺りからその斜度も一気に増した。

 間もなく経塚峠。国道405とはここでお別れ、朴の木への道は更に登ってゆく。

 斜度が厳しかっただけありここまで登ると見晴らしも良く、さっきまでいた谷間を見下ろす位置に来ていることに気付かされる。辺りはすっかり夕方、山影に日も沈んでしまい、谷間の気温はあっという間に下がりつつあった。

 棚田、畑、ススキ、紅葉の山々、そして夕方の空を眺めながら、のんびりと朴の木を通過。辺りは次第に暗くなってゆき、何となく気が急くが、もう向かいの山肌には今日の宿「田舎屋」が見えていた。登りも残りの行程も先が見えた。のんびり行こう。

 距離は無いものの谷間へ下って登り返す「愛の七曲がり」は今日は勘弁して戴き、やや遠回りながら谷の奥を回り込む大人の選択(?)で、16:25、朴の木「カルチャーセンター田舎屋」到着。

松代から大島、大原経由で朴の木へ 赤は本日の経路

 一番遅めかなと思いながらの到着だったが、同泊のkiyonagoさん、さんぽさんはまだだった。2人を待つ間に、この季節の楽しみ、宿での早風呂に入ってしまえ。幸いこの宿、檜のお風呂が広々と明るく素晴らしいのである。

 夕食も例によってゴージャス。事前に聞いていたとおり今回の目玉はモクズガニ。電話で聞いてぴんと来なかったのだが、恥ずかしながら川にこんなに大きなカニがいて、しかもとても美味しいことを今回初めて知った。他にも鯉の刺身、地場産豚の煮付け(しかもこの身のでかさ!)、そして何より頸城の新米と、幸福の極みである。

記 2008/3/26

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Last Update 2008/3/26
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