浦佐→(県道363・71・58他)後山トンネル→(県道59)菅沼
→(県道388)西枯木又→(県道214)新水
→(県道59・国道252)市之沢→(市道他)木落
(以上#1-1)
→(県道326)小白倉→(国道403)中仙田
(以上#1-2)
→(国道403)木和田原→(林道)峠
(以下#1-4)
→(国道403)大島→(県道13)大原
→(国道405)経塚峠→(市道・林道)朴の木
97km
12:10、道の駅「瀬替えの郷せんだ」発。そのまま渋海川沿いの国道403へ。
渋海川に沿って谷間の道が続く。
狭い谷間に続く農村風景、細道は何とものどかで、さっきの中仙田までの区間とともに国道とはいえ楽しい。東頸城で私の好きな道の一つである。
谷間が更に狭くなって集落が途切れると、山肌や河原のつるっとした岩に現れた地層模様が迫力である。
谷間に続く道はしばらく平坦に近い微登りだが、岩山越えでするする登り始めると、眼下の谷間の景色が圧巻だ。
特に苧島へ下る丘越えは、見下ろす深い谷間の落差、下ってゆく先の苧島の集落の風景が素晴らしく、この道のハイライトだと思う。
その先の孟地で国道403はほくほく街道国道253に合流。交通量では東頸城随一の道が松代までしばし続く。ここでちょっと悪あがきし、犬伏の集落へ足を向けてみた。
国道253から台地の集落犬伏へ登って下るこの道、明らかに国道の旧道である。
犬伏へはより集落に近い方からのアクセスが主なようで、集落を過ぎてからしばらく続いた道は草と木が道の空間を浸食しつつあった。半分忘れられたような道と渓谷の景色は何とも楽しかったが、そろそろ行く手の道路状態が心配になってきた辺りで、唐突に国道253が再登場。
あとはそのまま松代へ。
秋の町民祭を横目に、松代市街地はそのまま通過。
池尻で国道253と分かれて道は再び国道403単独となり、そのまま大島へ続く。
途中の木和田原で国道403から逸れ、北側の山へ続く細道へ。
以前2001年秋の訪問時に何かで見て、棚田の景観が素晴らしいとのことだったこの道、長い間訪問のチャンスを伺っていたのだ。
きりきり以上の激坂で取り付きを登り切り、何度か慎重に道を選んだ後、辺りが開けて谷底に下ってゆく棚田の景色が現れた。廃田のススキ野が多いのはちょっと寂しい。
ジェットコースターみたいなつきあいきれないぐらいの急アップダウンを、下りの分の勢いを借りた経済走行で登りを乗り切りつつ、道は白いススキの穂の中を抜けてゆく。
星峠の棚田の看板が登場、件の棚田絶景ポイントはこの辺りらしい。と思いつつ、現れた見晴台らしき土手で休憩することにした。
と、すとんと落ち込んだ谷間に見事な棚田と杉の景色が拡がった。冬中田圃から水を落とさないこの辺り、無数の空を反射した青い棚田が延々と下へ、そして彼方の丘陵へと続いてゆく。
よく見ると、下の方には何度か通ったことがある国道403のつづら折れの折り返しが見えるのに気がついた。うろ覚えの記憶の中からその辺りからの景色を思い出しつつ、そうか、あの棚田のてっぺんから見下ろしているんだな、と思った。
棚田の上っ縁をぐるっと回り込んで縁を乗り上げると、なるほど、星峠と言うだけあって道は下り始め、峠の集落と、眼下には国道403も現れた。さっき分岐した木和田原の先辺りから国道403はおもむろに登り始め、星峠の棚田から見下ろしたつづら折れを過ぎ、ピークで現れるトンネルがそのものズバリの「峠トンネル」、この峠の集落へ更に登って行く道が分岐していたのを思い出した。
記 2008/3/26